ついにZEN2コアを採用したGPU内蔵Ryzen 4000シリーズが発売されました。
基本的にバルク扱いと言うことで、ほとんどの店ではUSBカードやマザーボードとのセット販売となっています。
単体での販売が確認できたのはパソコン工房。
発売後は一瞬で売り切れとなりましたが、お盆明けの本日(8月17日現在)では3グレードとも再入荷しており、注文可能でした。たぶん入荷数はそれほど多くないと思われますので、すぐにいじりたい人は早めの行動がよさそう。
またモデル名は「Pro」付きとなっています。
モデル | コア / スレッド | クロック (最大) | L3キャッシュ | 内蔵GPU |
---|---|---|---|---|
Ryzen 7 PRO 4750G | 8 / 16 | 3.6GHz (4.4GHz) | 8MB | 2,100MHz |
Ryzen 5 PRO 4650G | 6 / 12 | 3.7GHz (4.2GHz) | 8MB | 1,900MHz |
Ryzen 3 PRO 4350G | 4 / 8 | 3.8GHz (4GHz) | 4MB | 1,700MHz |
価格としては下記のようになっています。すべて2020/8/17現在。すべてパソコン工房(売り切れ)の価格。
モデル | 価格(税別) | 価格(税込) |
Ryzen 7 PRO 4750G | 39,980円 | 43,978円 |
Ryzen 5 PRO 4650G | 26,980円 | 29,678円 |
Ryzen 3 PRO 4350G | 19,980円 | 21,978円 |
ほかにはドスパラがマザーとのセットで販売、アークも同じくマザーとのセット販売をしています。
Amazon、Yahoo!ショッピング、楽天市場には少数ながらパッケージなしのバラ売り品が出ています。
DeskMini A300ではBIOSアップデートで対応するものの・・・
GPU内蔵Ryzenということで、やはり搭載したいのはDeskMiniを初めとする超小型マシン。
超省電力CPUでは性能が物足りない、かといって外部GPUスロットがあるような大きなマシンを使いたくないという人には、DeskMiniはうってつけの選択。
とはいっても、現状販売されているDeskMini A300はチップセットが2世代前のローエンド版。Ryzen 4000シリーズは搭載は無理だろう、と当サイトでも予想していましたが、なんとBIOSアップデートで対応可能に!
ただし、ASRockからは「正式対応ではない」という表明がされています。
ソフトウェア的な部分だけではなく、電源回路など安定動作に必要な部分がA300では足りていないとのこと。やはり2世代の差は大きい。
A300でRenoirは遊びで使うならいいかもしれませんが
ASRock基準では動くと言えないので残念ながらやめました。
実装パーツでどうしてもRenoirが安定して動かないので
正式対応はX300のみです。— ASRock Japan (@AsrockJ) August 6, 2020
2020/8/18追記
ASRockのDeskMini A300の公式サイトからは、”Renoir”対応の3.60Lが削除され、現在はダウンロード不可能です。HKEPC.comのサイトから、”Renoir”対応「と思われる」最新の3.60Nがダウンロード可能ですが、完全なノンサポートです。
BIOS更新失敗はもとより、ベータ版ゆえにシステムが不安定になる可能性もあります。文鎮化してもいいから最新のモノを試したい!という人のみお試しください。当サイトでも試していませんので、一切の責任は負えません。
DeskMiniは新型X300にて4000シリーズに正式対応
まもなく4000シリーズに対応したDeskMini X300が登場予定のようですので、新しもの好き以外はX300を待っていた方がいいでしょう。発売は秋ごろとのこと。
大きさはA300とほぼ変わらない様子。
仕様を見ると、SSDのGen 4は未対応。Gen 3 x4までとなっています。
メモリは4000シリーズの場合3200Mhzまで対応。3000、2000シリーズは2933Mhzまで。Ryzenはメモリ速度でパフォーマンスがアップする場面が多いので、3200Mhzへの対応はうれしいですね。
ただちょっと疑問に思うのがAMD X300というチップセット。
X300チップセットはA300と同世代になります。A300がA320の省機能版で、X300はX370の省機能版のようです。オーバークロックの可否などわずかな違いはありますが、A300と大差はありません。
どちらも2世代前ということに変わりはありません。もともと少ない機能しか搭載していないので、2世代前でも大丈夫ということなのでしょうか。
ちなみにDeskMini X300も、ACアダプタの容量はA300と同じ120Wです。マザーの電源回路の再設計など、わずかな変更だけかもしれませんね。
WTS的まとめ
Ryzen 7 PRO 4750Gは8コア/16スレッドとなり、グラフィック作業にも対応できるほどの能力を持ちました。超小型PCでも十分なスペックを実現できます。
正式対応のDeskMini X300の発売が待ち遠しいですね!
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