こんにちは。
FuelPHP Advent Calendar初参加の太田アベルです。
昨日は@EGMCさんの「FuelPHP用ソーシャルログイン専用認証パッケージDsAuthでNinjAuthをもっと簡単に利用する」でした。
今日の私の記事はFuelPHP + NetBeans + Gitで高速で便利な開発環境を作る手順です。
画像ばかりでしかも長くなってしまいましたが、お付き合いください。
NetBeansのダウンロード
まずはNetBeans公式ページから、NetBeans本体をダウンロードしセットアップしてください。
セットアップはセットアップファイルをダブルクリックするだけでOK。JDKも必要になりますので、Macは別途Oracleから入手する必要があります。
FuelPHPを展開
FuelPHPをダウンロードし、必要な場所に展開します。
NetBeansでプロジェクトの作成
NetBeansを起動します。
NetBeansでプロジェクトを作成します。
ファイル > 新規プロジェクト をポイント
「既存のソースを使用するPHPアプリケーション」を選択し、次へ
プロジェクトフォルダの選択となります。
先ほど展開した fuelphp のフォルダを選び、開きます。
詳細設定が出てきます。
プロジェクト名とは、NetBeansのプロジェクトペインに表示される名前です。私は通常、アプリケーション名を付けています。
次に実行構成の編集です
もしFTPでサーバーにアップロードする場合はここで設定をするとラクです。
ローカルだけで動かす場合はこの段落は無視してください。
基本的な接続設定をします。
この画面で「手動」を選択しておくと、ファイルごとにアップ、ダウン、同期が選べるメニュー追加され、不用意にファイルを更新してしまうリスクをなくせます。
ファイルを右クリックするとこのようなメニューが現れるようになります。
設定が終わりましたら「終了」を押します。
設定完了
設定が終わるとプロジェクトとしてペインに表示されます。
プラグインの追加
さてここでまた寄り道。FuelPHP用のプラグインを追加します。
このプラグインはインストールしなくても、このあとの説明には問題ありません。時間がある人だけ読んでください。
NetBeansでFuelPHPを便利に使うために、プラグインが開発されています。ただ、現状はほとんど機能が搭載されていないのですが、プロジェクトのアイコンがFuelPHPタイプに変化してうれしいので入れておきます。
ダウンロードはこちら > https://github.com/junichi11/fuelphp-netbeans/downloads
NetBeansの7.2、7.2.1で分かれています。
バージョンが違うとインストールエラーになりますので必ずあわせてください。
ダウンロードすると「.nbm」ファイルが保存されています。
これがNetNeansのプラグインファイルです。
NetBeansに戻り、ツール > プラグイン を開きます。
「ダウンロード済み」タブをクリック
「プラグインの追加」ボタンをクリック
先ほどダウンロードした .nbm ファイルを選択。
「インストール」をクリック
正常に登録されると、
こんなアイコンに変わります。
カワイイ!(それだけ!?)
コード補完用ファイルを持ってくる
次にコード補完をするために、@kenjisさんのページから補完用作ります。
こちら > http://d.hatena.ne.jp/Kenji_s/20120123/1327301678
autocomplete.phpを作り、ソース・ファイル直下に置きます。
中身は@kenjisさんのページからコピーしてください。
このファイルを置いておくことでクラスなどのコード補完が使えます。
強力なコードテンプレートを使う
NetBeansにはカンタンに登録でき、非常に使えるコードテンプレートが搭載されています。コードテンプレートとは、よく使うコードをわずかな文字数で呼び出せる機能です。実際に使ってみましょう。
今回はFuelPHPでよく使う構文
return Response::forge(View::forge(‘hogehoge’));
をテンプレートにしてみます。
NetBeansの ツール > オプション をポイント
出てきたダイアログで エディタ > コードテンプレート を開きます。
言語から PHP を選択します。
右にある「新規」ボタンをクリック
省略名とは実際にキーボードから打ち込む文字です。
すでに登録されてい名前は使えません。
今回は「retview」としてみます。
テンプレートの編集モードになりますので、展開後のコードを書きます。
具体的には
return Response::forge(View::forge(‘${cursor}’);
と記入します。ちなみに ${cursor} とは、コードを展開後に「カーソルをその部分に移動しろ」というテンプレート変数です。
OKを押して全てを閉じます。
ではコードを使ってみます。
コントローラーのコードを開きます。
retviewとだけ打って、「tabキー」をしてください。
ワオ!すばらしい!
forge(‘’)の中にカーソルが移っていますので、すぐに書けますね!
コードテンプレートは前方の変数名を取得したりするなど、たくさんの便利機能があります。
ぜひ使ってみてください。
プロジェクトをGitとして初期化する
バーション管理のためにGitを使います。
まずはプロジェクトをGitのリポジトリとして初期化しましょう。
プロジェクト名を右クリックし、バーション管理 > Gitリポジトリの初期化 をポイント
確認が表示されますのでOKを押します。
下部にメッセージが出て初期化の状況がわかります。
すぐに終わります。
コミットします。プロジェクト名を右クリックすると「Git」メニューが増えています。
Git > コミット … をポイント
確認が表示されます。
コミット・メッセージには必ず状況説明を記入します。入れないとコミットできません。
下半分はコミットされるファイルの一覧です。
緑色だったファイル名が黒色に戻り、コミットされたことがわかります。
ちなみにファイル名の色は
緑=新規追加ファイル
青=変更され、コミットされていないファイル
黒=コミット完了のファイル
となっています。
BitBucketの準備
次はGitホストを用意します。
今回はGitHubではなくてBitBucketを使用します。BitBucketは無料でプライベートリポジトリを無制限に作れますので、秘密でお金をかけず作りたい人に向いています。(笑)
まずはBitBucketでアカウントを作成します。BitBucketはこちら > https://bitbucket.org/
ログインしましたら、Repositoriesから「Create repository」を選択します。
必要な項目を記入します。
「This is a private repository」にチェックを入れますと、自分と許可した人だけが見られるプライベートリポジトリとなります。
「Create repository」を押せばリポジトリが作成されます。
次の操作のためにリポジトリURLを取得します。
上部にこのようなボタンがあります。
Clone を押します。
SSH の部分を押します。
HTTPSを選択します。
すると
https:// から始まるURLが現れます。
このURLがNetBeansで使えます。
クリップボードにコピー、もしくはメモなどに貼り付けておいてください。
BitBucketにプッシュする
BitBucketプッシュします。
NetBeansに戻り、プロジェクト名を右クリックし、Git > リモート > プッシュ… をポイントします。
登録するリポジトリの設定画面が出ます。
リポジトリURLが最初は空になっています。
ここに先ほどコピーしたBitBucketのリポジトリURLを記入します。
ユーザー名、パスワードはBitBucketのログインパスワードと同じです。
次へを押します。
何も考えず master > master にチェックを入れます
終了を押します。
正常にプッシュされるとBitBucketに反映されます。
これでプッシュ完了です。
クローンから再生
次にBitBucketからプロジェクトを読みこんでみます。
プロジェクトが無い状態からはじめます。
NetBeansのチーム > Git > クローン… をポイント
BitBucketのリポジトリURL、パスワードなどを入力し、次へ
masterを選択
保存する親ディレクトリ、ディレクトリ名などを設定します。
正常にクローンされると、プロジェクトを開くかどうかの質問が出ますので、「開く」を選択。
無事に再生されました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
だいぶ長くなってしまいました。ここまで読んでくださってありがとうございます。
NetBeansは動作も比較的軽く、サポート機能が充実しています。
また、設定を一括でエクスポート、インポート出来るおかげでWindows、Mac、Linuxで使いやすい環境をすぐに作り上げることができます。
未体験の方はぜひ使ってみてください。
明日は
あすは@seltzerさんの「Coda + FuelPHPでお手軽開発環境を作る」です。
おたのしみに!
P.S.
完全に内容を欲張りすぎましたね・・・こんな長い記事になってしまってすみません。
コメント
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