超ショートプレイで浅いレビューを書く、「短プレイゲームレビュー」のコーナーがまたやって来ました!っていつの間にレギュラーコーナーになったんだこれ。
今日は懐かしのアーケードゲーム「ダブルドラゴン」の続編、「ダブルドラゴン ネオン」。Steamにて購入が可能。
グラフィックは3Dに進化し非常に美麗になったものの、2Dベルトスクロール・アクションはそのまま継承!パンチ、キック、投げ、ジャンプの王道アクションに加え、コンボやレベルアップの要素も加えられている。
さっそく詳細レビュー!
ダブルドラゴン
カプコン「ファイナルファイト」で定着した、横スクロールだけで進むシーンが特徴的。とにかく出てくる敵を全部ぶっ飛ばし、右へ右へ進み続る。そのため”ベルトスクロール・アクション”という名前が付いているジャンルに位置する。
その中でもファイナルファイトとともにトップクラスのブランドとして存在したのが初代「ダブルドラゴン」。
独特の中国っぽい背景と、多彩な技やユニークな敵キャラがオリジナリティを演出していた。
楽しい・・・が、テンポが悪い
ゲームはいつもどおり、恋人のマリアンがさらわれるところから始まる。
キャラモーションは滑らかで、非常に丁寧に作ってはあるのだxが、もう少しコマを抜いてキビキビした動きがいいと思う。なめらかすぎてキーへの反応がなんとなく重く感じる。
ライフは3つしかなく、設定でも増やすことはできない。さらにイージーモードすらない。にも関わらず、ゲームオーバーになると各ステージの一番最初から始まるというキビシさ。
ついでに毎回毎回同じイベントシーンを見せられ、スキップさえできない。これは再プレイの意欲をかなり削ぐ仕様だ。
かなり中国色の強いデザイン
全体的なデザインや雰囲気がほとんど中国。この雰囲気は初代から似たようなものであり、まあそんなに違和感がない。1ステージは。
問題はステージ2から。舞台が(とんでもないイベントのあと)ある場所へ移るが、出て来る敵や、さらわれたガールフレンドが縛られている台が、完全に変なチャイナ。
いや、チャイナ+間違った日本という感じ。さらにそこに鎮座するボス敵も「え?なに突然、悪魔ホラー系?いいのこれで?」と言いたくなるデザインで、ダブルドラゴン3あたりから顕著になった特有のブッ飛び具合は健在だ。
といってもこのボス以上に先に進めてはいない(つーか勝てない)ので、実際のところこの突飛なデザインは後半になって意味を持ってくるのかもしれない。
でもねぇ、それにしても唐突すぎる。重々しいキャラなのに声が妙にカン高いのも違和感すごい。
シビアなバランス
肝心のゲーム性はなかなかシビアで、問題も多く感じた。
まず、「ダブルドラゴンだ!やったー!」と浮かれて手を出すのは30代以降ばかりだと思いますが、いかんせん、しばらくアクションゲームから遠ざかり、しかも動体視力も落ちてきているような人間には非常に厳しいバランス。
まず敵の攻撃が強い。というか、わらわら出てくる雑魚キャラの単純なキックやパンチでも、目に見えてHPを持っていかれる。ちょっと重い攻撃なら5発も喰らえば昇天という厳しさ。(下の画像を見てもらうと分かる通り、最初の敵ですでに体力は1/4しかない)
そのため、操作がわからないうちはシーン1-1の二人組にすら沈められるという有様!
一番最初の敵ですよ!?こんなの、操作に慣れさせるための捨てキャラでしょ!?自分はいつの間にかとんでもない下手くそになってしまったのではないか、と軽い絶望感さえ与えてくれる。(下手にはなっているでしょうが、それでも想像以上にやられる)
多彩な攻撃を覚え、軸ずらしを思い出せば、まあまあ進めますがそれもステージ2まで。
ネタバレになるので詳しくは書かないが、ステージ2の後半に出てくる骨っぽいボスがすでに強すぎ。飛び道具は連射してくるわ剣の射程は長いわワープしてくるわと、もう散々。勝てる気がしない。
細かいところも問題多い
バランスといえばまだいいたいことがある。
敵として出てくるレオタードっぽいコスチュームに身を包んだ、くねくね動いてムチを使うステレオタイプな女キャラ。こいつのハイキックが非常にクセモノだ。
足を高く蹴り上げる攻撃なのだが、振り上げるモーションがあって、ワンテンポ遅れてから足元に攻撃判定が発生するという意味不明なアクションになっている。モーションを見てからすぐにダッジを入れても、実際の攻撃はその数フレーム後なのでまったく防げないのだ。
こいつらが2、3人出てきて接近戦となると本当にヤバイ。このハイキックを喰らいまくることになる。体力もかなり多めに削られるので非常に厄介。モーションが見えているのに防げないというジレンマに、非常にストレスがたまる。
そして所々で出てくる大きめの中ボス「ABBO」。
初盤から出てくる中ボスのくせに、ダッジ無効攻撃があるのが困る。両手を高く上げて振り下ろすアクションが、攻撃判定も広い上にダッジが無効。逃げるしかないけどほとんど逃げ遅れる。これもイヤらしい。
ここらで20分経過し、投げました。
結局なるべく密集を避けて、ちまちまジャブを当てつつ、単体になったときにコンボと大技を入れるような消極的な戦い方になってしまう。せっかくの爽快なシステムの原型があるのに、活かせてない。
せめてイージーモードを
最初に書いたように、ダブルドラゴンというブランドに名前で飛びつくのは30代以上。その層に対してここまでむずかしくしなくても・・・という感じ。せめてイージーモードをつけてほしかった。
また、ゲームオーバーになるとステージ最初から、しかもイベントシーンは一切飛ばせないというのも旧態依然だ。2013年発売のゲームだとしても配慮にかける。ゲームオーバーになるのがストレスになって、結局やめてしまった人も多いと思う。
動きはとても楽しいけど、もう少し爽快感というのを演出してもよかったのではないか。素材がいいのにもったいないと感じた。
WTS的まとめ
WTS的まとめ
プレイ前は結構楽しみにしていたんですけどね・・・僕が下手になりすぎたのかゲームオーバーが多すぎ!続けられませんでした~
さて、Steamの積みゲーが1,500本を超えているので消化しつつまたレビューやります!