年に2、3台はHDDをダメにする太田アベル(@LandscapeSketch)です。こんにちは。
え?どれだけハードディスクを使っているのかって?これぐらいです ↓ 。これは自宅用(笑)。会社は100台以上あります。
さて今月もハードディスクが1台おかしくなりました。
「いや~今月も壊れたよ~」と周りに話していたら「え?ハードディスクって壊れるの?」「おかしくなるってどうなるの?」「そんなに壊れるもんなの?」と、意外にもクラッシュ未経験の人ばかりでした。
壊れますよ~。いつでも。一番忙しい時に。
今日はクラッシュの前兆はどうなるの?その確認方法は?などをちょっと解説。
それはなんの前ぶれもなく
ハードディスクの故障は不意にやってきます。
しかもたいていは超忙しいとき、超締め切り間近なとき、絶対に落とせないプレゼンの1時間前などなど、人生がどうかなるレベルの時によく起こります(笑)。どこかで見てるのかよ!と思わざるを得ないタイミングで。
俺がそんなに嫌いなのかよ!
お前わざとだろこれ絶対わざとだろ!
誰か!神様呼んできて!
と絶叫レベルの惨事に発展し、周りに八つ当たりし、人生を悔い改めることになります。バックアップは大切にね~。本当に。
で、前兆の話です。
前兆症状は様々なのですが、一例を書いてみますと、
- ファイルのコピーや移動が異様に遅くなる
- マイコンピュータからドライブが消えたりする
- ハードディスクが、物理的にいつもと違う音がする(ゴゴゴッとかギギッとかギィィィィーーンとか)
- ファイルが存在するのに「ファイルが見つかりません」とか言われる
- ファイルをコピーしようとすると「権限がおかしい」とか変な警告が出てコピーできない
僕がよく経験するのはこんなところです。特に1のファイルのコピーや移動が異様に遅くなる、というのはまだキズが浅い状態での前兆ですから、なるべく気づきたいところ。
たった500MBのコピーに1分近くかかったり(通常なら10秒程度)、コピー中なのに「ファイルが見つかりません」などというエラーが出はじめたら要注意!もしかしたらクラッシュの始まりかもしれません。
S.M.A.R.Tを確認
HDDにはS.M.A.R.T(スマート)という、事故診断の情報が入っています。前兆を感じたらまずこれをチェックします。
S.M.A.R.TはCrystalDiskInfoなどのフリーソフトで見ることができます。ダウンロードはこちらのサイトから。
さて、今回のディスクをCrystalDiskInfoで見てみると・・・
おおっと!
ものの見事に「異常」表示です!さあ大変だ!
バックアップして交換を
この状態になっていたら、まずはすぐに最新のバックアップを取りましょう。少しでも動いているうちに、可能なかぎりのファイルを別のディスクにコピーします。
ディスクはUSB接続のものがいいでしょう。さらに ↓ のような手のひらサイズのものがあります。電源をつなぐ手間もなく手軽。僕が好きなのはウェスタンデジタルという会社のもの。価格、耐久性、静かさが優れています。
バックアップで最優先したいのは
- メールデータ
- 写真
- 動画
- エクセルなどのファイル
- パスワードなどのメモ
です。
写真や動画は二度と手に入らないものばかりだと思います。最優先で守りましょう。会社のパソコンならエクセルなどのファイルも重要です。見積りをなくしたら価格がわからなくなります。
そんなこと言われてもどれをバックアップすればいいかわからない!という場合は、丸ごとディスクをバックアップできるツール、EaseUS Todo Backupなんかがわかりやすくておすすめ。(機能が制限されていてちょっと遅いですが、無料版もあります)
バックアップが終わったら早急にディスクを交換しましょう。
S.M.A.R.Tで異常が出ているディスクは調子が良くなっても、すぐに寿命が来ます。使い続けようとせず、なるべく早く交換しましょう。交換した後にバックアップから元の位置に戻します。
いきなり完全故障することもある
今回のような前兆もなく、
- ある日突然まったく動かなくなる
- BIOSで認識すらしなくなる
- ディスクの中身が真っ白で残量がゼロになる
なんていう一発ご昇天という現象もありえます。僕は今まで4~5台経験したことがあります。電源を入れて「キュイーン」と回転を始める音が聞こえた・・・と思ったらすぐにプツッと停止してしまう。そんなのもありました。(モーター異常)
完全故障になるとハードディスク復旧業者に頼むしかありません。これがめちゃくちゃ高い!30万円とか50万円とかザラにありますし、完全に復活するとは限りません。
常日頃のバックアップは非常に非常に大切です!
クラウドストレージが手軽
最近はドロップボックス、Google Drive、OneDriveなどのクラウドストレージがかなり便利になってきました。
重要なファイルはクラウドストレージに入れてから編集を始めれば、自然とバックアップが取られることになります。ノートパソコンでは一番手軽なバックアップとなるでしょう。
僕がメインで使っているのはドロップボックスの有料版。月1000円ほどで1TBもの容量が使えるので、過去の写真をすべて入れています。パソコンすべて壊れても大丈夫!( ´∀`)b
(ソースネクストにはDropBox2年分の料金で3年使えるという意味不明なパックがあります。こちらの記事→Dropbox まるまる”1年分”割引!本数限定の3年分パックがお買い得すぎる件)
ただ、クラウドストレージも万能ではありません。手動のバックアップももちろん重要。USBハードディスクやフラッシュメモリで、最重要のデータだけでもバックアップする習慣にしましょう。
WTS的まとめ
僕は家でも会社でも、2重3重のバックアップを常にとっていますのでクラッシュはさほど慌てません。「またか~復旧がめんどうだな~」ぐらいです。会社のストレージサーバーは、ディスクを多重化し、さらにNASへバックアップし、NASをレプリケートし、ついでにオンラインストレージ(Amazon S3)へコピーしています。壊れても、問題のあるディスクを入れ替えるだけでノンストップ。復旧作業すら不要です。
これでようやっと安心と平和を手に入れられます。