Mac仮想化は奥が深いですね。どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
Mac仮想化ソフトの一つ、VMware Fusion (ヴイエムウェア フュージョン)が最新の「8」になりました!めでたい!
さっそく購入したので内容チェック!
確実なバージョンアップ
今回のバージョンアップはまもなく登場予定とウワサされる、OS X 10.11 “El Capitan”への対応がメイン。新しいOSでも問題なく動くというのは大切です。
その他にもWindows 10への正式対応、継続的なパフォーマンスアップが計られています。
そして一番待ち望まれていたのが・・・
まっていたDirectX 10対応!
ゲーム 高度な3Dグラフィックスを扱うゲーマーグラフィックデザイナーに特にうれしいのは、やはりDirectX 10への正式対応。
Ver.7まではDirectX 9.0cまででしたから、最新のソフトがうまく動かせなかった人も多いはず。ようやっと10へ対応してくれました。
さらにOpen GL 3.3にも正式対応。現在主流のCADソフトや3Dソフトが動かせるようになります。3.x系で盛り込まれたジオメトリシェーダはいまや必須の機能です。
Ver.7と比べてグラフィックス周りがまるごと一世代進んだ感じになりました。
ライバルソフトのParallelsは一つ前のバージョンでDirectX 10対応をしましたから(ただしテスト版で)、1年経ってようやっと追いついたと言えます。(Parallelsの最新レビューはこちら)
もちろんVMware Fusionは安定性を重視する傾向がありますから、ある程度完成していても公開は避けていたのでしょう。正式搭載されたということは、安定して使えるという意味です。
※DirectXの最新バージョンは12、Open GLの最新バージョンは4.5系です。
Proはクラウド対応を強化
VMware Fusion Proではクラウド対応がさらに強化されています。
vSphere サーバ、ESXi サーバ、および Workstation サーバなどの連携が強化され、サーバー用仮想環境を手もとで動作確認することが可能に。Mac上で仮想サーバを構築し、そのままデプロイすることもできます。
またDockerやVagrantなどの親和性も高まっているようです。
電力の効率化
通常仮想内のOSは、ホストとなるマシンの電源の状態を知ることができませんから、常にフルパワーで動いてしまいます。
バッテリーで動かしているノートでWindowsが常時フルパワーだったら、一瞬でバッテリーが終わってしまいます。
VMware FusionはFusion自体が電源を効率化してくれるようです。たとえばCPU内蔵グラフィックスと外部グラフィックスが搭載されていたら、バッテリー駆動の場合はCPUのみ、電源につながったら外部グラフィックスに切り替え、というような動作をしてくれるようです。
購入
VMware Fusionの購入は、新規購入、バージョンアップともに公式サイトに限られています。Amazonなどで購入することはできません。(公式ストアはこちら)
価格は新規購入は9,990円、バージョンアップは6,290円です。(2015/8/25現在)
バージョンアップはFusion 6.x、6.x Pro、7.x、7.x Proが対象です。VMware Fusion 5以前は新規購入となります。
バージョンアップ購入
バージョンアップ購入はシリアルナンバーの確認が必要。
購入時に下記のような画面が出ます。すでにVMwareにアカウントがあり、シリアルナンバーを登録(もしくは購入履歴)があれば、「+」をクリックすると対象のシリアルナンバーが表示されます。
Ver.6をパッケージで購入したりした人は、VMwareにアカウントを作り登録すれば、バージョンアップの対象として認識してくれます。
バージョンアップしたいナンバーにチェックを入れ、進むとバージョンアップ価格で購入できます。
支払いはクレジットカードかコンビニ支払いが可能でした。
購入後のダウンロード
購入後のダウンロードは、購入後に送られるメールの中にあるリンク、もしくはMyVMwareから行うことができます。容量は361MBほど。
WTS的まとめ
ちょっとマジメな機能解説ばかりになってしまってすみません。今回も確実、安定なバージョンアップ内容ですね。とはいえDirectX 10対応はビッグトピックです!一部の方々がとても喜びますね。(笑) DirectX 10対応は十分バージョンアップ理由になります。
次回からベンチマークや詳しい使い方を追っていきたいと思います。