高性能NASのSynologyから、2.5インチ専用 6ベイ小型NAS「DS620slim」が発売されました!
ちなみに僕が現在使っているのは3.5インチ4ベイのDiskStation DS918+です。Celeron J3455を搭載したミドルクラスのNASですが、それなりの大きさがあります。
もっと小さいサイズにしたいな~と思っても、2.5インチ4ベイのコンパクトなDS419slimでは、性能も低く(Armada系CPUと512MBメモリ)、2.5インチで大容量を構成するにはかなりの金額がかかってしまいます。
試算してみました。
モデル | ディスク構成 | 金額 |
---|---|---|
DS918+ | 3TB x 4 = 12TB | 48,000円 |
DS419slim | 3TB x 4 = 12TB | 67,000円 |
2.5インチHDDは大容量になると一気に価格が上がり、省スペースのメリットと価格のメリットが釣り合わない感じです。
さらにDS918+なら別途M.2 SSDを2基組み込むことができ、大容量・高応答なSSDキャッシュを実現することもできます。SSDキャッシュは複数人で細かなファイルを開く際、体感速度レベルで速くなります。
DS419slimでキャッシュを実現するには2ベイをSSDに交換する必要があります。
HDD 2台 + SSDキャッシュ 2台
もしくは
HDD 3台 + SSDキャッシュ 1台(この場合読み取りのみキャッシュ)
となります。
2台のみの場合、現状5TBが最大となる2.5インチでは、10TB + キャッシュが最大容量となってしまうわけです。RAID 1にすると半分の5TBまでしか使えません。
しかしながら2.5インチ5TBは現状Seagetaぐらいしか出しておらず、私が鬼門としているメーカー(笑)ですので選択することはできません。実質WD Blue 4TBが最大となります。
6ベイのDS620slim
そこに登場した今回のDS620slim。本体はかなりコンパクトで、121 mm x 151 mm x 175 mmと片手サイズ。
ATX電源ボックスに近いサイズと言えば、伝わりやすいでしょうか?
何といっても6ベイの2.5インチというのがイイ!
例えば2TB x 4 + キャッシュSSD 128GB x2なら、約48,000円で揃えられます。
- RAID 5なら6TB
- RAID 6なら4TB
- RAID 10なら4TB
使用可能となります。大容量と高速性を実現します。
さらに1TB SSDが13,000円前後となってきた現在、1TB x 6で現実的な価格でオールフラッシュストレージを手にすることも夢ではなくなります!
- RAID 5なら5TB
- RAID 6なら4TB
- RAID 10なら3TB
使用可能となります。ちょっとした中小企業なら十分まかなえる容量です。
オールフラッシュなら強烈なランダムアクセス性能を実現できます。写真スタジオやウェブ開発など、細かなファイルを大量に扱う業種に、相当なメリットを出せそうです。
もちろんこの場合キャッシュは不要となるでしょう。ここは試験していないので断言はできませんが、どう考えても1GB/sの回線速度の上限は超えるはず。
またディスクに関しては無音となるので、あとは本体ファンの音だけになります。Synologyのファンはかなり静かなので、うまくいけば寝室に置けるレベルになるかもしれません。
スペック
DS620slimのスペックです。
小型ながらメモリの増設も可能のようですね。
増設は6GBまでとなっていますが、前回は「8GBまで」となっているDS918+に16GBを突っ込んで成功させているので、8GB、16GBモジュールを突っ込んでみたい衝動に駆られます。(笑)
製品名 | Synology DiskStation DS620slim |
対応ストレージ | 2.5インチ SATAドライブ×6 |
対応RAIDレベル | Synology Hybrid RAID, Basic, JBOD, RAID 0,1,5,6,10 |
転送速度 | 読込 220MB/s以上、書込 190MB/s以上(暗号化データ転送時) |
CPU | 2.0GHz/最大2.5GHz デュアルコア(Intel Celeron J3355) |
メモリ | 2GB DDR3L(最大6GBまで対応) |
インターフェース | USB 3.0×2 |
イーサネット | ギガビットイーサネット×2 |
冷却ファン | 80mmファン×1 |
対応IPカメラ数 | 最大25台(2台分の無料カメラライセンス付き) |
IPカメラ 対応フレームレート(H.264) | 750fps 720p(1280×720) 600fps 1080p(1920×1080) 350fps 3M(2048×1536) 250fps 5M(2591×1944) 120fps 4K(3840×2160) |
IPカメラ 対応フレームレート(H.265) | 750fps 720p(1280×720) 750fps 1080p(1920×1080) 450fps 3M(2048×1536) 250fps 5M(2591×1944) 200fps 4K(3840×2160) |
IPカメラ 対応フレームレート(MJPEG) | 450fps 720p(1280×720) 250fps 1080p(1920×1080) 160fps 3M(2048×1536) 130fps 5M(2591×1944) |
ネットワークプロトコル | CIFS, AFP, NFS, FTP, WebDAV, CalDAV, iSCSI, Telnet, SSH, SNMP, VPN |
最大ユーザーアカウント数 | 2,048 |
最大同時接続数 (CIFS,FTP,AFP) |
500 |
ノイズレベル | 20.5dBA |
消費電力 | 7.59W(アイドル)、34.88W(負荷時) |
外形寸法 | 151(W)×121(H)×175(D) mm |
本体重量(ドライブ除く) | 1.40Kg |
保証期間 | 2年 |
現在は発売されたばかりで価格は不安定。
2019/7/27現在で
Amazon | 61,400円 |
ビックカメラ | 63,180円 |
Yahoo!ショッピング最安 | 68,180円(これが想定市場価格?) |
となっています。品物はどこも入荷待ち。DA918+が54,000円前後なので、これぐらいまで下がってほしいですね。
コメント