Godotでミニピクセルなゲームを作るための下地設定(ピクセルのぼやけ解消/アンチエイリアスの無効化)

Godotで小さなピクセルゲーム(320×240など)を作るための下地設定を紹介します。

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初期解像度の設定

Godot 4.1の初期状態では、ゲーム画面のサイズは1152×648ピクセルとなっています。これは プロジェクト>プロジェクト設定 の中にある 表示>ウィンドウ項目 で見ることができます。

設定画面

 

はじめてGodotにさわるとこの項目が見つけられず、そのまま使ってしまう人も多くいます。(私です。)

下記がデフォルト解像度のまま、32×32ピクセルのオブジェクトを置いたところです。画面のサイズ(緑色に着色)に比べ、こんなに小さく表示されてしまいます。

オブジェクトを一つ一つ引き伸ばして使うこともできますが、ピクセルがゆがんだり、当たり判定などにもズレが出たりと、手間がかかる上にゲーム設計も煩雑になります。

まあ単純に手間です。

デフォルトの解像度で32×32ピクセルの画像を置いたところ

低ピクセルに設定する

当たり前ですが、小さなピクセルで作りたいのなら、元々の解像度を下げた方がラクです。

まず下の赤枠の幅と高さを希望の画面サイズにします。ピクセルゲームなら320×240ピクセルなどがいいと思います。

 

画面のサイズ(緑色に着色)に対して、まともな大きさになりました。

 

しかしよく見ると、なんだか画像がぼやけています。

ぼやけた感じのピクセルになっている

Godotでは小さな画像を引き伸ばしたり、また大きな画像を縮めたときにジャギー(ギザギザ)が出ないよう、デフォルトで補完してくれます

この補完処理は、Godotではテクスチャフィルタと呼びます。Photoshopなどの画像ソフトではアンチエイリアスと呼ぶこともあります。

高い解像度では画像がスムーズに見える便利な機能なのですが、小さなピクセルアートの場合、エッジがボケたように見えてしまいます。

この機能を無効化しましょう。

プロジェクト>プロジェクト設定 の中にある、レンダリング>テクスチャ の項目を開きます。その中にある「デフォルトのテクスチャフィルタ」を見つけます。

もともとは「Linear(リニア)」になっています。

この項目を「Nearrest(ニアレスト)」に変更します。

 

「閉じる」で終了するとフィルタが切り替わり、ピクセルがピクセルのまま表示されているはずです。

 

これで、すっきりとしたピクセルゲームが作れる下地ができました!

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