こんな生き方できたら天国だな!海洋堂の本が面白かった

海洋堂 好きな事だけで生き抜く力
好きなことをしているから、人生は輝くものなのです。
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いまやフィギュアや食玩(お菓子に入っているオマケのおもちゃ)で大人気の会社「株式会社 海洋堂」。一見全く売れそうにない題材を、圧倒的なクオリティ常軌を逸したこだわりで大ヒットさせていくおもしろい会社です。

”センム”こと海洋堂代表 宮脇修一さんが、海洋堂の生い立ちから、製品に込めるアツい想い海洋堂イズムをそのまんま語った本『「好きなこと」だけで生き抜く力 自分基準の仕事で世界一になれ』がおもしろい!

誰も買わない、と思うものを作る

ニホンザル仏像のフィギュア↓なんて、欲しがる人がそんなにいるのか?

野生動物、岡本太郎、クラゲ、仏像から戦車・・・とにかく海洋堂の商品ラインナップは独特です。なまじマーケティングなんてものをかじっていれば絶対に選びそうにないものばかり。率直に言えば「売れそうにない」題材ばかり。「誰も買わない、と思うものを作る」のが海洋堂のスタートだという。

すべての基本は何かを好きな人が、一番好きなものを作ること。”売れそう”だとか”人気がありそう”みたいな打算がありません。

いやいやいや、そんな個人の趣味みたいなもの売れないでしょ!とついつい言いたくなりますが、ニホンザルや仏像が品切れを起こすほど売れている事実があります。

自分の好きな事が仕事になったらなぁ〜

好きなことを仕事にするのはむずかしいぞ!
好きな事ばかりしていたらバチが当たるぞ!
マジメに黙って与えられた仕事をしろ!

親とか教師からはよくこんなような言葉を言われます。僕も学校でイヤになるほど聞かされました。

好きな事はとことんやりたい。でもお金を稼ぐためにイヤイヤ会社へ行ったり、”良い就職”をするために3つもの塾へ通って11時間勉強したり・・・。好きなこと、楽しいことができるのは、人生でほんの一瞬与えられる「ご褒美」。最近は好きなことばっかりやっていることは悪いことだ、という考え方が普通になっている気がします。

好きな事しかやらないことが力になる

でも好きなことしかやらなかった、いやできなかった。不器用で、アナーキーな連中の集合体が海洋堂だと宮脇さんは言います。

普通の人から見たら、僕らは変態の部類かもしれません。だって、いい大人が怪獣が好きとか美少女が好きとかいって、本気で盛り上がっているわけですから。
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世間からは白い目で見られようと、キモいと言われようと、それでも自分の好きな事に人生を賭けて入り込んでいく。好きを極めたからこそ作れるフィギュアがある。それが海洋堂を支える強烈なイズムなのです。

そんな強烈な個性をいかにまとめるのか

だからといって社員がみんなバラバラに好きなことをしていたら、やっぱり会社としては成り立ちません。海洋堂は好きなやつらが自然に集まる団結力があるといいます。

昔から”一般的な”会社は優秀な社員を「囲おう」としてきました。いまでもその風潮はぜんぜん変わっていないと感じます。

社員とて一人の人間です。

会社というオリを作って逃げられないようにし、「死ぬまで働け!」という姿勢は人間としての成長を阻害することにはならないでしょうか。

個人というのは、ものすごい力を持っています。その力を最大限に引き出すのが、会社としての役割だと思っています。
優れた人間は埋もれるべきではありませんし、ましてや会社が埋もれさせてはいけません。
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インターネットが広がり、TwitterやFaceBookで人間関係どんどん広がっています。そんな時代に「囲い」は無意味。逆に利己主義的な会社という正体がバレるでしょう。

会社(支配者) >>> 社員(奴隷)

ではないのです。

海洋堂の作品にはすべて原型師(模型の原型を作る人)の名前が入ります。それってうれしいですよね。自分の名前の入った商品を買ってもらえるんですから。

こだわりの作品だから売れればさらにがんばろうとするし、他の社員もそれを見て奮起する。大好きなものがある環境だから、だれも会社から離れようとしない。だから自然で強い団結が作られます。

WTS的まとめ

本当に良い本でした!熱い気持ちが湧いてきます。

会社の命運をかけて社員におもしろいことをさせる。遊ばせる。さらに経営者自身も遊ぶ!口で言うのはカンタンですが、非常にむずかしいことでしょう。明るく豪快なセンムの語り口も心に響きます。

好きなことを仕事にするにはどうすればいいんだろう、理想の人生ってなんだろう、そんなことを考えさせられます。