僕が家庭用サーバとして活用している、超小型・低消費電力のベアボーンPC「INTEL NUC」の新シリーズが発売されました!
とはいえ、USAでの発売が8月14日で、日本ではまだAmazonをはじめオンラインで購入できる店舗はないもよう。入荷次第記事にしていこうと思います。
底上げされた性能とTDP
まずは第8世代NUCの発表された一覧を掲載します。
NUC型番 | CPU | コア / スレッド | キャッシュ / 最大クロック | TDP |
---|---|---|---|---|
Intel® NUC Kit NUC8i7HVK | Intel® Core™ i7-8809G with Radeon™ RX Vega M GH graphics | 4/8 | 8M Cache up to 4.20 GHz | 100W |
Intel® NUC Kit NUC8i7HNK | Intel® Core™ i7-8705G with Radeon™ RX Vega M GL graphics | 4/8 | 8M Cache up to 4.10 GHz | 65W |
Intel® NUC Kit NUC7i7DNHE | Intel® Core™ i7-8650U | 4/8 | 8M Cache up to 4.20 GHz | 15W |
Intel® NUC Kit NUC7i7DNKE | Intel® Core™ i7-8650U | 4/8 | 8M Cache up to 4.20 GHz | 15W |
Intel® NUC Kit NUC8i7BEH | Intel® Core™ i7-8559U | 4/8 | 8M Cache up to 4.50 GHz | 28W |
Intel® NUC Kit NUC8i5BEK | Intel® Core™ i5-8259U | 4/8 | 6M Cache up to 3.80 GHz | 28W |
Intel® NUC Kit NUC8i5BEH | Intel® Core™ i5-8259U | 4/8 | 6M Cache up to 3.80 GHz | 28W |
(完成品PC) Intel® NUC Kit NUC8i3CYSM | Intel® Core™ i3-8121U | 2/4 | 4M Cache up to 3.20 GHz | 15W |
(完成品PC) Intel® NUC Kit NUC8i3CYSN | Intel® Core™ i3-8121U | 2/4 | 4M Cache up to 3.20 GHz | 15W |
Intel® NUC Kit NUC8i3BEK | Intel® Core™ i3-8109U | 2/4 | 4M Cache up to 3.60 GHz | 28W |
Intel® NUC Kit NUC8i3BEH | Intel® Core™ i3-8109U | 2/4 | 4M Cache up to 3.60 GHz | 28W |
最上位となる“Hades Canyon”ことCore i7 with Radeon RX VAGA Mは、先行して発売されているのですでに入手している人もいるはず。
Amazonからベアボーンで購入できるほか、パソコン工房などからストレージ、OSを組み込んだアセンブリPCとしても購入可能です。
今回注目したのはそれ以下のシリーズ。
第8世代の特長としてすべてコア数がアップしています。特にCore i7はすべて4コア8スレッドとなるので、もはや重量級アプリも扱う”普通の”デスクトップマシンとして通用しそうです。
というか、僕は現行のCore i5-7260U(2コア/4スレッド)を搭載したNUCで、Adobe PhotoShopやLightroomをゴリゴリ使っていますので(しかもネットワーク越しに)、通常利用としては十分すぎるほどの性能を獲得したといえます。
ただ、気になるのはすべてのTDP(熱設計電力 Thermal Design Power)が大幅にアップしている点。
第7世代まではCore i5、i7といえど15W~20Wでした。
それが、第8世代ではCore i3でさえ28W。(ただしベアボーンではない完成品のNUC ミニPCでは、15WのCore i3-8121Uがラインナップされています)
低消費電力をうたわない普通のデスクトップCPUのTDPが35Wだと考えれば、もはやぜんぜん低消費電力じゃない。
そりゃ4コアでブースト4.5GHzものクロック数を絞り出せばこのぐらいのTDPになるのはあたり前でしょうが、問題はそれを手のひらサイズのボディに詰め込むというところ。
下の写真は僕のCore i5マシンとCeleronマシンの比較。放熱スリットの数が全然違うことがお分かりになるでしょうか。
Core i5-7260Uマシンは、普段は聞こえるか聞こえないかぐらいのささやかなファン音で、Lightroomで書き出しなどを行うと「フィィィィン」と離れていても聞こえるレベルになります。
しかし、Amazonなどのレビューを眺めると、Core i7モデルは「かなりうるさい」「常にファンが高回転」など、排熱&騒音問題が発生している意見が散見されます。しかも7th Genの15W版で、です。
今回のモデル写真を見ると横の通気孔がかなり多くなって、面積も広く開けられているのが分かります。それだけ熱量が上がっている証拠です。
静かさもウリの一つである小型PCなだけに、騒音がどれほど増えてしまうのか、非常に気になるところです。
WTS的まとめ
多数のコアによる利便性を取るか、静音性をとるか、悩むことになりそうですね。
静かに使いたいなら7th Genの旧型モデルを選択することになるかもしれません。
高性能で静音なら最高ですけどね!
コメント