Delphi2009についての詳細なテキストが発売されました

ようやっとDelphi2009の頼りになりそうな本が発売されます。

DELPHI2009HANDBOOK―Delphi最新プログラミングエッセンス

監修はもちろんエンバカデロ・テクノロジーズ。
著者のMarco Cantuさんはインプレスから発売されていたDelphi 6 プログラミングバイブル の作者で有名です。
(この本にもお世話になりました)

さて、DELPHI2009 HANDBOOKはやはり文字コードの話題が豊富。

標準文字列がUniCode化されたことで各地で喜びとともに混乱が起きていますが、私のソフトでもけっこうな修正作業をしています。

特に外部DLLやWindowsAPIを使う部分で動かない、動きがおかしい、エラーが起こるなどの現象が起きます。いままで以上に文字コードを意識しなければなりませんね。

時代の流れだと思いましょう。

いずれはUniCodeで統一されて、文字コードというものを意識せずにアクセスできるようになると幸せですね。

もくじは以下のとおり。

第I部 Unicode

第1章 Unicodeとは?
    従来からの文字コード:ASCIIからISOエンコーディング
    Unicode:世界中の文字に対応
    Win32でのUnicode

第2章 UnicodeString型
    AnsiCharからWideCharへ
    新しいCharacterユニット
    StringとUnicodeStringについて
    さまざまな文字列型
    文字列変換
    文字列および文字リテラル
    ストリームとエンコーディング
    UnicodeとVCL

第3章 Unicodeへのポーティング
    失敗するChar操作
    失敗する文字列操作、パフォーマンス低下する文字列操作
    Unicode文字列とWin32
    PCharとポインタ演算

第II部 Delphi 2009とそのコンパイラ
第4章 IDEの新機能
    インストールと実行
    Delphiプロジェクトの管理
    プロジェクトマネージャ
    IDEでのリソース管理
    Delphiクラスエクスプローラ
    エディタの新機能
    デバッガ

第5章 ジェネリクス
    ジェネリックKey-Valueペア
    Delphiにおけるジェネリクス
    ジェネリック制約
    既定のジェネリックコンテナ
    ジェネリックインターフェイス
    Delphiのスマートポインタ

第6章 無名メソッド
    無名メソッドの構文と意味
    ローカル変数の使用
    無名メソッドの詳細
    無名メソッドの実際の利用

第7章 その他の言語およびRTLの変更
    その他の言語新機能
    TObjectの新しいメソッド
    スレッドサポートにおける変更
    文字列の構築
    ReaderおよびWriterの使用
    例外の強化
    新しいユニットと新しいRTLクラスのまとめ

第III部 VCLとデータベース
第8章 VCLの改善
    VCLコアの改善
    標準コンポーネントの強化
    コモンコントロールのアップデート
    ネイティブVCLコンポーネント
    Vistaサポートの拡張

第9章 Delphi 2009におけるCOMサポート
    IDL、タイプライブラリ、RIDL
    RIDL形式(COMサーバー)
    新しい「登録済みのタイプライブラリ」ペイン
    COMとUnicode
    復活した機能:アクティブフォーム

第10章 リボンコントロール
    Fluent User Interfaceの紹介
    アクションとリボン
    Ribbonコンポーネント
    データベースアプリケーションでのリボン
    画面のヒント(ScreenTips)を使う

第11章 データセットとdbExpress
    UnicodeのClientDataSet
    データセットにおけるUnicode—テイク2
    データセットのその他の強化
    データセットの内部構造
    Delphi 2009におけるdbExpress
    データ対応コントロール

第12章 DataSnap 2009
    最初のDataSnap 2009デモの作成
    非データベースDataSnapサーバーのセッションとスレッド
    古いDataSnapデモのポーティング
    DataSnapの管理インターフェイス
まとめ