人気の小型ベアボーンPC ASRock DeskMiniがモデルチェンジしました!
155x155x80mmという片手にも乗るサイズで、最大Core i7(TDP65Wまで)対応しています。CPUや対応メモリも幅広く、ストレージも2台搭載でき、外部ポートも多数。
価格もお手ごろ(13,000前後)で使い勝手が良く、価格サイトでもかなりの人気を誇り、ベアボーンのランキングでは常に上位に張り付いていました。
しかし旧モデルのDeskMini 110の最大の弱点は、最新の第8世代CPUに対応できないこと。使用できるのは第6か第7世代のみで、コア数の増えたCore i7が使えなかったのです。
そして準備万端整え、今回のDeskMini 310へのモデルチェンジです。
H310のチップセットを搭載したH310M-STXマザーに置き換わり、第8世代CPUに対応しました!
ただし、逆に第6、第7世代は搭載できなくなりました。余っているCPU(!?)を活用しようと考えている方はご注意を。
さてスペックを比較していきます。
DeskMini 110 VS DeskMini 310 スペック比較
スペックの詳細を比較してみます。
公式ページ(日本、海外)を確認しながら慎重に入力していますが、間違っている箇所があるかもしれません。もしおかしな部分がありましたらコメントにてお知らせください。
最も大きな変更点はやはり第8世代CPUへの対応。
TDPは65Wまでなので、最大搭載できるCPUはCore i7-8700となります。Core i7-8700なら6コア/12スレッド、3.2GHz~ブースト4.6GHzで、メインマシンとしても十二分な能力となります。
ただ、付属のIntel純正ファンは小型なので、実用するとなるとけっこうファンの音がうるさく感じると思われます。
純正ファンで静かに運用できる範囲はCeleron~Core i3(できれば型番末尾が「T」の低消費電力モデル)だろうと考えます。
対応CPUは以下の通り。
ソケット | ファミリー | 番号 | コア | 周波数 | キャッシュ | 電力消費 |
---|---|---|---|---|---|---|
1151 | Core i7 | i7-8700 | Coffee Lake-S | 3.2GHz | 12MB | 65W |
1151 | Core i7 | i7-8700T | Coffee Lake-S | 2.4GHz | 12MB | 35W |
1151 | Core i5 | i5-8600 | Coffee Lake-S | 3.1GHz | 9MB | 65W |
1151 | Core i5 | i5-8600T | Coffee Lake-S | 2.3GHz | 9MB | 35W |
1151 | Core i5 | i5-8500 | Coffee Lake-S | 3GHz | 9MB | 65W |
1151 | Core i5 | i5-8500T | Coffee Lake-S | 2.1GHz | 9MB | 35W |
1151 | Core i5 | i5-8400 | Coffee Lake-S | 2.8GHz | 9MB | 65W |
1151 | Core i5 | i5-8400T | Coffee Lake-S | 1.7GHz | 9MB | 35W |
1151 | Core i3 | i3-8300 | Coffee Lake-S | 3.7GHz | 8MB | 62W |
1151 | Core i3 | i3-8300T | Coffee Lake-S | 3.2GHz | 8MB | 35W |
1151 | Core i3 | i3-8100 | Coffee Lake-S | 3.6GHz | 6MB | 65W |
1151 | Core i3 | i3-8100 | Coffee Lake-S | 3.6GHz | 6MB | 65W |
1151 | Core i3 | i3-8100T | Coffee Lake-S | 3.1GHz | 6MB | 35W |
1151 | Pentium | G5600 | Coffee Lake-S | 3.9GHz | 4MB | 54W |
1151 | Pentium | G5500 | Coffee Lake-S | 3.8GHz | 4MB | 54W |
1151 | Pentium | G5500T | Coffee Lake-S | 3.2GHz | 4MB | 35W |
1151 | Pentium | G5400 | Coffee Lake-S | 3.7GHz | 4MB | 58W |
1151 | Pentium | G5400T | Coffee Lake-S | 3.1GHz | 4MB | 35W |
1151 | Pentium | G5400T | Coffee Lake-S | 3.1GHz | 4MB | 35W |
1151 | Pentium | G5400 | Coffee Lake-S | 3.7GHz | 4MB | 54W |
1151 | Celeron | G4920 | Coffee Lake-S | 3.2GHz | 2MB | 54W |
1151 | Celeron | G4900 | Coffee Lake-S | 3.1GHz | 2MB | 54W |
1151 | Celeron | G4900T | Coffee Lake-S | 2.9GHz | 2MB | 35W |
大きさはまったく変更なし
大きさは110、310とも1ミリの違いもなく同じ。
110を使っていた人はそのままのスペースで移行できます。
従来のデスクトップマシンより1/5程度の大きさとなるDeskMini 310。机の上のスペースもだいぶ広がるはずです。
メモリ速度ががわずかにアップ
メモリがDDR4 2400MHzから2666MHzに変更。わずかにパワーアップしていますが、体感できるほどではないですね。
詳細なベンチマークをとって「ちょっと速い」とわかる程度です。
2ドライブ可能
110でも人気だったM.2 SSD + 大容量HDD(もしくはSSD)の組み合わせは健在。もちろん2.5インチは2台搭載できます。
つまり最大3台のストレージが搭載可能!
M.2は110同様、310もPCIe(NVMe)モデルのみに対応しています。SATAタイプには対応していないのでご注意を。
(コメントをいただき修正)
M.2は110の時はPCIe (NVMe) のみの対応でしたが、310ではSATAタイプにも対応しています。使用できるM.2 SSDの幅が広がりました。
豊富なポート類
前作でも人気だった多数のUSBポート、3種類の映像出力ポートは健在。
端子は3個でも同時出力の画面数は2枚になりますが、4Kにも対応しているので、大画面の映画出力機としても使用可能です。
USBはType-C、Type-A合わせて6ポートもあります。多数の機器を拡張なしで接続可能です。
WTS的まとめ
順当な進化!小ささ、低消費電力はそのままに、最新の第8世代に進化して多コアのCPUを扱えるようになるのがうれしい。(まあこの機種にCore i7を積むかどうかは考えどころですが)処理能力には確実に余裕が持てそうです。
小型サーバからメインマシンとして、幅広く対応できる新しい定番商品となりますね。
コメント
こんにちは。
DeskMini 310のM.2スロットは、SATAタイプにも対応しています。
参考: https://www.asrock.com/nettop/Intel/DeskMini%20310%20Series/index.jp.asp#Specification
あ、ほんとだ。ありがとうございます。
本文修正しました。