先日お伝えした、Dellの新型家庭用ゲームコンソール「Alienware Alpha」がいよいよAmazonで発売準備&予約開始となりました。(発売予定日は11/21)
名前こそAlienware Alphaですが、中身はSteamに直結されたSteam Machineの記念すべき第一弾。巨大なSteamのプラットフォームを使用できるとあって、XBoxやPS4、Wiiには脅威となるでしょうね。
ちなみになぜSteam Machineと言わないのか、という点ですが、ベースOSがWindowsであるため完全なるSteam Machineの規定からは外れてしまい、Steam Machineの名前が使用できないからと思われます。(Steam OSは現在開発中で完成が遅れています)
価格とスペック
さて問題は価格です。
Amazonで見てみますと、
モデル | 価格 | 主なスペック(CPU / メモリ / HDD) |
---|---|---|
プラチナ | ¥96,984 | Core i7-4765T / 8GB / 2TB |
プレミアム | ¥81,864 | Core i5-4590T / 8GB / 1TB |
スタンダード | ¥64,584 | Core i3-4130T / 4GB / 500GB |
(2014/9/20現在・税込)
となっています。PS4やXBOX ONEと比較するとちょっと高いですかね~。
ゲーミングパソコンと比べても、例えばG-Tuneの高性能デスクトップでも59,800円から販売していますので割高感があります(ボディがだいぶ大きいですが)。
上記スペックを小さくてシャレたボディに収めた、というデザイン料と見ればいいかもしれません。実際デザインはカッコイイですね。でも即決できる価格ではない感じです。
各コンソールの初期タイトル数
Alienware Alphaで最初にプレイできるソフトはおよそ500本ほどとなる見込み。
すでに数千本が登録されているSteamからすると「少なくない?」と思えますが、現状はほとんどがパソコン用のため、そのままAlienware Alphaで動かせるものは500タイトル、ということでしょう。
でも、売りだしたとたんに500本は実はすごい数なのです。
家庭用ゲームマシンが売り出し時に用意するソフトは「初期タイトル」とか「ローンチタイトル」などと呼ばれます。ちょっと見てみますと、
ゲーム機名 | ローンチタイトル数 |
---|---|
PS3 | 5 |
PS4 | 12 |
XBOX360 | 6 |
XBOX ONE | 19 |
Wii | 16 |
WiiU | 11 |
(Wikipediaより)
となっています。たいていのゲーム機で20本すら揃えるがむずかしいということがわかるはずです。
このローンチタイトルにいかに面白いゲームを豊富に取り揃えるかが、その後のゲーム機の運命を決めると言っても過言ではありません。(最初からつまらないゲームばかりだったらゲームマシンを買いませんよね)
ゲーム制作は命がけ
ゲーム製作にはかなりの日数とお金がかかります。特に最近のゲームはリアルを追求しているので画像も音楽も、ストーリーもものすごい作業量で、製作には最低1年、長ければ3年以上を要します。また制作費も数十億円がザラです。(昔は数百万円~数千万円)
「新しいゲーム機を作るから専用ゲームを作ってよ!」と制作会社にお願いしても、すぐには作れませんし、一体どれくらい売れるかわかりませんから何億もの投資は命がけなのです。(ゲームはおもしろいのにゲーム機が売れていない!=ゲームが売れない!=大赤字で倒産!ということも普通に起こっています)
みんな「どれくらいハードが売れたかな。たくさん売れているならゲームを作ろう」と安全第一に考えています。だからローンチタイトルは少なくなります。どれだけ性能がいいゲーム機でもたくさん売れていなければダメなんですね。
その点Steam Machineはゲーム機自体の売上には影響されません。WindowsやMac、Linuxで動けばたくさんの人が買ってくれます。Steam Machineは単に「ゲームのためにパソコンを買う」という僕みたいな変人ではない、フツーの人向けに新たな市場を開くものです。可能性をより広げるという位置づけです。
Steam Machineは見かたによってはスマホに非常に近いかもしれません。みんながいろいろなマシンを持っているけれども動くゲームは同じ、という感じです。
WTS的まとめ
ゲームに関して話し始めると長くなるので今回はこのへんで(^_^;)
ゲーセンの運営とかも経験しているので話すことがたくさんありすぎて困りますね。こういう記事の片隅にいろいろ書いていきたいと思います。感想等はぜひコメントで!