当サイトで多数レビューをしているMac用仮想化ソフト「VMware Fusion(ヴイエムウェア フュージョン)」。
あ、ちなみに「ヴ」の部分は、下唇を噛みながら発音しないと中の人にいちいち指摘されます。というのはウソです。どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
Mac上でWindowsなど、他の全く違うOSを安全に動かしてしまう仮想化ソフト。使いだせば非常に便利なのですが、
- Windowsのセットアップってむずかしそう・・・
- 何を準備したらいいのかわからない!
- 知識がないけど使えるのか不安・・・
と、手が出しにくいソフトです。
今日から数回にわたりまして、VMware FusionとWindowsをインストールし、実際に使用するまでを特集していこうと思います。さらに便利な機能も探っていきます。仮想化ソフトが初めての人向けに書いていきますので、もしわからない部分がありましたらTwitterなどで質問してください!
それでは今日は準備編です。
まずは必要となるVMware FusionとWindowsを揃えましょう!Windowsを買うにあたって、危険な海賊版の被害にあわないように見分け方もご紹介します!
VMware FusionでWindowsを使う道具
まずはいったい何を用意すればいいのか、を説明します。
必要となるのは
- VMware Fusion
- Windows(10, 8, 7など)
の2つです。
VMware Fusionは公式サイトから
VMware FusionはVMWareオンラインストアから購入できます。当サイトではときどき読者様だけに向けた割引クーポンを配布しています。購入前に必ずチェックしてください。→VMware Fusionクーポンページ
購入するとディスクイメージがダウンロードでき、中のVMware Fusionアプリを「アプリケーション」フォルダに入れればOK!すぐ起動できます。
Windowsはどうやって用意する?
Windowsはどうやって用意するの?という質問も何度か受けました。「Mac用のWindowsがあるの?」とか「仮想用のWindowsがあるの?」と考えてしまうようですが、普通のWindowsを購入する形になります。
え?Windowsって買うものなの!?と驚く人がいますが、買わなければなりません。
お店で売っているメーカーパソコンはスイッチを入れればWindowsが起動するので、入っているのが当たり前と思われていますが、実はパソコンメーカーもマイクロソフトから購入して入れているのです。
購入先はアマゾンやNTT-X、ドスパラなどのマイクロソフト認定ショップを”必ず”利用しましょう。通常の価格はHome版で14,000円前後です。
「必ず」と書いたのには理由があります。
ヤフオク!やGoogleで検索すると、Windowsを激安販売するショップが多く出てきます。しかしそれらは海賊版(ライセンスに問題のある商品)であったり、もとより動かない詐欺商品であることがほとんどです。絶対に避けてください。
特に「キーコードだけの販売」「ボリュームライセンス版の販売」「パッケージなし」などと書いてあったらほぼ違反商品です。1万円以下だったらまず疑ってください。「新品」と書いてあってもウソの場合が多いです。
ヤフオクで違反商品によく使われる文言
- キーは取引ナビで送ります
- 認証が取れない場合は認証するまでフォローします
- 認証できない場合は電話認証となります
- 廃棄したPCのプロダクトキーです
- 認証用正規ライセンスキー
また、アマゾンの場合は、アマゾン自体が販売・発送しているものを必ず購入してください。(下図のように「Amazon.co.jpが販売、発送します」と書いてあればOKです) アマゾン以外の出品者が出しているものは、上記同様詐欺商品の場合があります。
ちょっと試すだけだからお金をかけたくない・・・
Windowsの操作や性能を体験をしたり、ソフトが動くかどうかを確認だけしたい、という場合は、マイクロソフトから公式の体験版が出ています。(→Windows 評価版ソフトウェア ダウンロードには無料のアカウント登録が必要)
機能制限はありませんが機関の期限があり、1~2ヵ月程度で終了となります。終了後は、一定の時間で強制的にシャットダウンされたり、起動が不可能になったりします。
Windowsの購入は安心なマイクロソフト公式サイトへ!
マイクロソフト公式サイトなので、海賊版の心配は一切ありません。
WindowsをどうやってVMware Fusionに入れる?
次にWindowsのデータをどうやってVMwareインストールするか、が問題になります。
Windowsを購入すると、以下の3種類のどれかで入手することができます。
- パッケージ(DVD型)
- パッケージ(USBメモリ型 Windows10から)
- マイクロソフトからのダウンロード
それぞれで全く違ったインストール手順となります。それぞれ解説します。
パッケージ(DVD型)
Windows 7、Windows 8までは主流だったDVD型。DVDディスクにデータとして記録されています。
DVDドライブ は、旧Mac Proや旧MacBook Proには搭載されていましたが、最近発売のMacにはほぼついていません。この場合、別途下記のようなUSB接続のDVDドライブを用意する必要があります。
パッケージ(USBフラッシュドライブ型)
Windows 10から採用された新しい形です。USBメモリのようなフラッシュドライブが入っています。
DVDドライブのないノートパソコンでも、USBに挿すだけで使えます。もちろんデスクトップも同じです。さらにDVDよりアクセス速度が速いので、インストールも速く終わります。
パッケージを買う場合はなるべくUSBフラッシュドライブ型を選んでください。
Windowsの購入は安心なマイクロソフト公式サイトへ!
マイクロソフト公式サイトなので、海賊版の心配は一切ありません。
マイクロソフトからのダウンロード
最後にこの方法。
Windows 10はインストールイメージ(ISOイメージという)を、マイクロソフトからダウンロードすることができます。VMware Fusionではこのイメージをそのまま扱うことができるため、実は一番便利です。
USBやDVDをつなぐ必要もなく、VMware Fusionの中からISOファイルを選択するだけなのでカンタン。さらに高速な内部ディスクから読み込むので、インストールも非常に速く終わります。
詳しい手順は、当サイト内の「Windows 10 ISOイメージのダウンロードと作成方法」をご覧ください。
ただし注意点が2点あります。
ISOファイルのダウンロードに使用する「メディアクリエーションツール」がMacでは動きません。Windowsパソコンで実行する必要があります。Windowsを持っている人に頼む必要があります。
また、ダウンロード容量は4GB程度と非常に大きく、ADSL回線では数時間、光回線でも30~1時間程度を要することがあります。回線が遅い場合はパッケージのUSBフラッシュドライブ型をお勧めします。
これで準備完了!
VMware FusionとWindowsがそろえば、準備完了です!
次回は実際に、ゼロの状態からWindows 10を起動するまでの手順を追ってみます。
WTS的まとめ
Windowsはちょっと値段が高いのが難点ですね。できれば新品を5,000円ぐらいで買えるようになれば・・・と思います。mac OSは無料なのでなおさら高く感じてしまいますね。さて、準備が整ったので次回からはいよいよセットアップ!でも緊張する必要はありません。VMware Fusionは非常に簡単に作られているので、手順が分かればだれでも失敗なくできます!