Delphi XE4でのiOS開発は楽しいですね〜!
Delphi大好きな太田アベルです。こんにちは。
今日は細川 淳さんの最新著書「Delphiでかんたん iOSアプリプログラミング」が出ましたので、速攻レビューです。
丁寧に最初から
Delphiでかんたん iOSアプリプログラミングではいままでDelphiに触れたことがない人も、Delphiを買ったその日からiOSアプリを作れるような手軽な構成になっています。
解説の感触としてはとても丁寧だなという感じです。
まずはAppleのデベロッパー登録の方法から
iOSに開発を絞られていますので、まずベースとなるApple開発者(Apple Developer Program)の登録からの解説があります。
Apple Developer Programに入らないと、iPhone、iPadなど実機への転送ができません。とても大切な儀式です。
しかしこのApple Developer Program、英語の画面が非常に多く、登録でつまづく人も多数いることでしょう。
本にはどのようなフォームに、どんな内容を書くのか?図でしっかりと解説されていますので安心です。
XCodeとDelphiと何が違うの?
iOSアプリはApple純正の開発環境「XCode」で開発するのが通例です。
私はDelphiとくらべてそんなに使いやすい開発環境だとは思いません。ですがやはり純正の強みがあります。
Delphiとどう違うのか?を知っておくのはとても良いでしょう。
この本はDelphi一辺倒の解説ではなく、XCodeについても最初に解説があり、Delphiとの比較が書かれています。この比較でいかにDelphiが使いやすい開発環境か、実感もできるでしょう。
カメラ、WebViewなどの解説
いくら純正開発環境ではない、と言ってもDelphiからはカメラ、WebViewなどのiOSの機能を存分に使うことができます!
でもカメラ機能って、使うのがとてもむずかしい感じがしませんか?
Delphiでカメラで撮影し、写真を表示する。
これにどれほどのコードが必要だと思いますか?
・・・
・・・
・・・
実はたった1行なんです!
その驚くべき機能は第4章で解説されています。
最近たいていのことには驚かない僕もさすがにビックリしました。これだけでいいの!?って感じです。(ちなみに数個のコンポーネントを置く必要はあります。全然カンタンですが)
写真を撮る > 好き勝手に加工するソフトなんて、Delphiを使い慣れた人なら1週間でできるかも!?と思えてしまうほどの完成度。
ちょっとiOSをいじくってやろうか!とやる気にさせてくれる手順を教えてくれます。
iOS開発の水先案内人
ざっと目を通すと、iOSアプリを作る章は多くありません。
ですが、むずかしいApple Developer Programへの登録、Delphi<>Macの環境構築など基本の基本を丁寧に追ってくれています。
これからDelphi XE4を使ってiOS開発を始めるぞ!と意気込んでいたが、環境構築につまづいて人がやる気をそがれてしまう・・・
そんな悲惨な(笑)事故を防いでくれる、水先案内人のような本です。
Delphi XE4でiOSアプリ開発をしたいのなら、持っておいてソンはありません。
ただ、Delphi言語に関しての解説は深くはありません。言語解説については別の本を買ったり、私も入っている無料のメーリングリストに入っていただけるといいかもしれません。
言語構造を理解する一番おすすめの本は「Delphiオブジェクト指向プログラミング」なんですが、なんだか異様なプレミア価格でむかつきますね・・・
(Delphiは言語解説の本が少ないのが難点だ・・・)