本とか文字情報というのは凍った情報、だと思っている。
誰かの思考とか気持ちとか想いとか、
そういったものをなんとか他の人に伝わるように、
文字というものに託しておいたもの。
それが本というものだ、と思っている。
単なる文字の集まりとなった”それ”から、
書いた人の思考とか気持ちとか想いとか
そういったものを「再生」するのが読書だと思うし、
それができなければ、結局読書はつまらないと
言えてしまうんだろう。
でも書いた人の本当の気持ちそのものなんか
どれだけ文字を見ていてもわかるもんじゃないし、
「たぶんこんなことを想っていたんだろうな~」みたいに
想像することしかできない。
つまるところ、本から何かを再生するには想像力の
勝負だということになる。
想像力が広ければ広いほど作者はあなたのそばに来る。
ゲーテだってソクラテスだって、いまその場にいるかのように
感じることだってできるんだ。
本ってすごいよ。