[今日発売] いまさら聞けないGTX 1080の正体と祭りになる理由

いよいよです!

本日の深夜、ついにnVidiaの新GPU GeForce GTX 1o80が降臨します!秋葉原のドスパラやパソコン工房、ツクモなどのショップは深夜販売も計画しています。

当サイトをいつも読んでいただいているあなたは、たぶんスタンバイ済みで、今日はそこらじゅうから上がるベンチ報告で眠れないことでしょう!(もしくはアキバで行列中?)

ですが、「え?なにか始まるの?GTX 1080ってなに?」という方も多いはず。今日はGTX 900シリーズと新10シリーズのスペックを比較しながら、なぜこれほどの祭りになっているのか解説していきたいと思います。

新世代

まず押さえたいのはGTX 10シリーズ(1000シリーズ)はまったくの新世代シリーズという点です。

コアアーキテクチャが「Pascal(パスカル)」となり、これまでで最高の微細化、低電力化、高クロック化を果たしています。

GTX 900シリーズは、コアアーキテクチャが「Maxwell(マックスウェル)」と呼ばれる技術でした。さらに前のGTX 700シリーズはKepler(ケプラー)という名前でした。(デスクトップ用は800番台は欠番)

Kepler → Maxwell → Pascalのそれぞれの進化で、およそ2倍ずつ処理能力はアップしてきています。Maxwellの描画能力も相当なものでしたが、Pascal世代ではそこからさらに倍近い能力を秘めているということです。

スペック比較

スペックを比較しましょう。

GeForce GTX 1080GeForce GTX 1070GeForceGTX TITAN XGeForce GTX 980TiGeForce GTX 980GeForce GTX 970
アーキテクチャーGP104
(Pascal)
GP104
(Pascal)
GM200
(Maxwell)
GM200
(Maxwell)
GM204
(Maxwell)
GM204
(Maxwell)
製造プロセス16n FinFET16n FinFET28nm28nm28nm28nm
ストリーミングプロセッサ2560基1920基3072基2816基2048基1664基
コアクロック1607MHz1506MHz1000MHz1000MHz1126MHz1050MHz
ブーストクロック1733MHz1683MHz1075MHz1075MHz1216MHz1178MHz
テクスチャーユニット数160基120基?192基176基128基104基
ROP数64基64基?96基96基64基56基
メモリー転送レート10GBps8GBps7GBps7GBps7GBps7GBps
メモリータイプGDDR5XGDDR5GDDR5GDDR5GDDR5GDDR5
メモリーバス幅256bit256bit384bit384bit256bit256bit
メモリー搭戴量8GB8GB12GB6GB4GB3.5GB+0.5GB
TDP180W150W250W250W165W145W
外部電源8ピン8ピン8ピン+6ピン8ピン+6ピン6ピン×26ピン×2

 

今回先頭を切って発売されるのはGTX 1080。少し遅れてGTX 1070の予定です。今回は仕様が確定しているGTX 1080に解説を絞ります。

注目すべきポイントを赤文字にしました。

まずはいまだかつてないコアクロックです。今までは高くても1000MHz(1GHz)、サードパーティの大型ファンを搭載したタイプで1200MHz程度でしたが、GTX 1080は最初から1.6倍もの1607Mhzになっています。さらにブーストクロックは1733Mhzに達しています。

これは省電力化で熱が抑えられたために実現できたものでしょう。Maxwellで1700Mhzを実現しようとすると水冷でも危険なほどで、それこそ窒素冷却が必要でしょう。

 

また微細化によりCUDAコア数も大幅にアップ。最初からGTX 980Tiと同じ規模の2560基となっています。このコア数を1600MHzでブン回すので、その底力はものすごいでしょう。いずれ出てくるであろうGTX 1080Tiや新TITANは、きっと目もくらむような描画速度を叩き出すはずです。

 

GPUだけが早くなっても、データの供給が追いつかなければ意味がありません。そこで初採用のGDDR5Xメモリです。

いままでのGDDR5から2倍の転送レートとなる新メモリです。ただ、まだ製造が始まったばかりで、今回のリファレンスモデルでは10GBpsに抑えられています。将来は14GBpsまで速度がアップされるとなっています。

ただ、メモリに関してはさらに広いバンド幅を持つHBMがあり、nVidiaも開発中なのでTITANなどはHBMを採用するかもしれませんね。

 

その他にもVR(バーチャルリアリティ)用に、2つの角度からの映像を同時に生成する機能(Single Pass Stereo)や、処理スケジュールの最適化、DirectX 12への最適化などが盛り込まれています。

価格が安い!

ということでスペック表を見てきましたが、まだイマイチわからん!という人のために価格で言ってしまいましょう!

実質的なコストで言えば「GTX 980~980Tiほどの価格でTITAN Xの能力が買える」と言えます。各社のベンチマークではTITAN Xを超え、GTX 980 SLIに迫るというから恐ろしい。

いままででは12万円コースだった性能が、10万円以下で買えるのです!(最初は高いかもしれないけどね・・・数ヶ月で落ち着くはず)

今回祭りになっているのはここが一番の注目点でしょうね。

WTS的まとめ

ということで本日の発売、楽しみですね~~!

ウェブでの注文、予約も今夜から始まりそうですよ!

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