3月です。
会社も決まり、新入社員として4月からバリバリ働くぞ!
と気合を入れていることでしょう。
私は21歳から働きだして今年で社会人15年。(足し算はしないように)
最近は仕事が楽しくてしかたがないほど充実しています。でも新人時代は失敗ばかり。いろいろな経験を通して勉強してきました。
会社の人たちは新入社員をどう見ていて、
どうすれば仕事を任せられる人間になれるのか?
私が学んできた仕事のヒントを書いてみます。
1,言われたことはまず聞く、そしてそのままやってみる
入社をすると、先輩や上司からいろいろな仕事を指示されると思います。
「僕ならこうやるな・・・」
「このやり方はめんどうじゃないか?」
「回りくどい作業だな・・・」
と、感じることもあるはずです。ですがまずは素直に聞いて、そのまま実行してみてください。アレンジせずに、です。
めんどうだと感じることでも、実は隠れた意図や暗黙のルールがあったりします。
2、3回やってみただけでは、ほとんどの作業に対して良し悪しも分かりませんし、たとえ正しい改善を提案したとしても「新人がわかるわけがない」と思われて、たいてい相手にされません。
数ヶ月やってみて、やっぱりおかしいと感じれば、その時初めて伝えてください。
仕事は関わる人全員の意識が変わらなければ、結局何も変わりません。
新人のうちに会社の流れを変えることは、ほとんど不可能です。まずはそのままやってみましょう。
仕事に対しての意見
自分のやった仕事に対して、どうにも理解できない意見を言われることもあると思います。
そういうときでも、落ち着いて聞いてみてください。聞いたあと、「なぜこう言われるのか?」を必ず考えてみてください。
「意味わからん」
「とにかく合わない!」
「僕の考えと全く違う!」
と断定するのはまだ早いです。
ただの意地悪であなたに小言を言ってくる人もたま〜にいます。でもそういう人はごくごく少数です。
たいていの人はイヤなことは言いたくありませんし、せっかく入社してきたあなたに嫌われたくもないのです。あなたに良くなってもらいたい、会社に早く慣れてほしいと思って勇気をふりしぼって言っています。
言っている人の目線で考えてみてください。
年齢が離れている人の意見
年齢が離れた人の意見は特に理解がしづらいかもしれません。
60歳ぐらいの人から何か言われたら、20代のあなたは「それは昔の話でしょ?」なんて思ってしまうかもしれません。
現在とは常に過去の集大成です。
過去にあった話を聞く、ということは、その人が踏みこえてきた道筋を知ることです。ずっと会社にいる人(いわゆる古株)の意見は、会社の歴史そのものとも言えます。
古いことを知ることは、これから先のことを考えることと同じ意味です。
過去に起こったことから未来を想像してみてください。二度と起きないように対策を考えてみてください。完璧な対策をあなたが編み出せばヒーローです!
2,メモをとる
どんどんメモをしましょう。
できれば一冊のノートを買い、一ヶ所にメモすることをおすすめします。
ちょっと気づいたこと
引っかかった言葉
教えられた仕事のやり方
注意されたこと
思いついたアイデア
とにかくなんでも、ぜ~んぶメモしてください。
ジャンルも分けなくて大丈夫です。
「仕事用」とか「アイデア用」などのように、ノートも分ける必要はありません。
(メモの時点では分けませんが、特定の事柄が多くなってきたら「まとめ」としてノートを作ることも非常に有効です)
日付は入れましょう。あとで役に立ちます。
そして、常に見返します。
メモは、
あなたの思考をつくります。
忘れたことを思い出させます。
仕事の時間を短縮します。
あなたの仕事の「質」を変えます。
新しい仕事を創造します。
私は、新人には「メモを取れ!」と常に言います。みんな最初はやります。しかし、ずっとメモを取り続けている人はほとんどいません。1/3もいないかもしれません。
”記憶の天才”という自負があるのかもしれませんが、それを実感できた人は今までいませんし、メモを取らない人はたいてい同じ事を何度も聞いてきます。同じ失敗を繰り返します。
3回ぐらい同じ質問をしてきた新人を見て、先輩や上司は「またこいつも同じか」と思うのです。
したっぱ決定の瞬間です。(苦笑)
逆に言えばメモをし続けるだけで「その他大勢」から一歩先に進んでいるのです。
メモは階段
一度でもメモをすればそこが「階段の1段」になります。
次の仕事は2段目から始められます。
仕事のレベルは確実に上がっていきます。
一歩一歩が確かな人だけに、仕事は任されます。
階段をショートカットしようとする人もよくいます。しかしショートカットはたいてい「何かを省いて先に進もう」としているだけです。
たとえばあなたが自転車の修理を頼むとしましょう。
ブレーキが付いていなくて止まれない!
チェーンがゆるゆるで走れない!
サドルが付いていなくておしりに刺さった!(笑)
こんな自転車店に頼みますか?イヤですよね。自転車の形をしているだけで、もはや使えない商品です。とんでもない失敗をしているか?というとそうでもなく、基本的なことをやり忘れているだけです。
基本ができていないということは、そのあとのすべてが台無しになります。
メモをしない人は2段目の仕事をやっているつもりでも、たいてい1段目が終わっていません。確認ができないからです。基本となる1段目が抜けているので、「足りない」「忘れる」「うまくいかない」なんてことがザラにおこるのです。
リカバリ
メモがあれば、失敗からのリカバリ(取り返し)もまたカンタンです。
メモを見直すだけです。
何かを失敗したらメモを見ながらもう一度やってみます。そして、
- 足りない項目があれば付け加え
- ズレている項目があれば修正
- 注意すべき点は赤文字にします
修正したメモを見ながら再挑戦すれば、まず確実でしょう。
人に聞く必要さえありません。
メモは
- 記憶
- 復習
- 作業のチェック
- 発展
などなど。あなたのもう一つの脳として活用出来ます。
ムダに思えてもぜひ、メモを量産してみてください。質よりも数が重要です。
おすすめのメモノート
私の愛用しているメモノートは「モレスキン」
タイプは「ノート 無地(プレーン) Xラージ」です。
罫線のない大型タイプ(B5サイズ程度)です。
表紙に白いマジックで交換した日付を入れることと、
第1ページにその時の目標や夢を入れるのがMy儀式です。(笑)
以前はいわゆる”大学ノート”を使っていましたが、
- 表紙がダサい
- 絵やマインドマップを使うと罫線がじゃまになってくる
- 紙が安っぽい
などの理由でやめました。
5年ほど前からモレスキン一本です。
伝統の製法で作られた紙質がすばらしく、書き味バツグンです!ピカソやヘミングウェイも使っていたそうです。
ペンは、赤・青・緑の3色インクを入れた「コレト」というボールペンでメモしています。
なぜ3色かというと、
- 特に注意すべき点は赤
- 普通に重要なことは青
- おもしろい、使える知識などは緑
と分けています。
この色分けは齋藤孝さんの本から学べます。下の「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術は非常に役立ちます。(本については以前に解説記事も書いています。→ 速読を習う前にこれを読め! 1冊の本と1本のペンで読書が変わる)
モレスキンノート+コレトは、個人的大ヒットです。
モレスキンはノートとしては非常に高価なんでビックリするかもしれませんが、社会人1年生として記念に買ってみてはいかがでしょうか?
良いモノを使うことで、気分も変わるものですよ。
3,笑顔とあいさつ
たくさんのお客様と出会うことになるでしょう。すべて新しい人間関係で、おじけづいてしまうかもしれません。
むずかしい人間関係を一瞬で円滑にする方法。
それは「笑顔」と「あいさつ」
自然な笑顔。あなたに会えて嬉しいです、と示す笑顔。
そして「おはようございます」「こんにちは」という明るくて大きな声でのあいさつ。
間違いなく最強の武器です。
え?こんなことが?
と思いますか?
これすらもできない人がいかに多いか。しばらくすればわかるでしょう。
笑顔+相手の顔を見ること
これは相手の心の防御をおろす力があります。
じっさいのところ、言葉なんてどうとでも言えるんです。
どんなに「お会いできてうれしいです」「ありがとうございます」と言っていても、顔が無表情に固まっていたらおかしいですよね?さらにどこかを向いて言っていたら・・・明らかにこちらに興味はないですよね。
言葉と態度が合っていない人は「油断ならないヤツ」と、むしろ警戒されます。
態度と表情はウソをつけません。あらゆる人は態度と表情であなたを見ていると思ってください。
どんなときでも笑顔?
勘違いしてはいけないので付け加えますが、
いつでも張り付けたように笑顔でいればいいのか?
と勘違いしてしまう人がいます。
それは違います。
困ったこと、怒れること、悩むことも多いでしょう。
そういうときにムリして笑顔をつくる必要はありません。
困った顔をしてください。
怒っていますと示してください。
悩んだ顔で打ち明けてください。
いつも笑顔でいるあなただからからこそ、困った顔をみんな心配してくれます。怒らせてしまった理由を考えます。なにに悩んでいるんだろう、と本気で相談に乗ってくれます。
感情をムリに押し殺さず、笑顔を心がけてください。
笑顔はあなたを助けてくれる、頼りになる人を集めます。
3年後にどんな人と付き合っていけるのか、笑顔の量で決まるでしょう。
4,きっちりと完結し、報告する
仕事のやり方をたくさん憶えることになります。
学校では言われたことをただやっていればよかったと思います。
テキトーでもやっていれば、時間がくれば授業は終わり、
通知表が来て良かった悪かった、と言って終了です。
ですが、社会人の仕事はただやるだけでは終わりではありません。
- できた、できない
- 終わった、終わっていない
- どこまでできた
完結し、報告をするまでが仕事です。
たとえば、
Aさんから「これをBさんに渡して」と、書類をあずかったとします。
あなたはBさんに渡しました。
「書類を渡す」という仕事はこれでOKなのですが、必ずAさんに「報告」しましょう。
「Bさんに渡しました」
これが「真の完了」です。(ちなみに上記のような些細なことですら「仕事」だと意識してください。小さな行動もみんなが見ています。)
終わったのに黙っていては、
- いつ終わるんだろう?
- 忘れているんじゃないか?
- 仕事がわからないのかな?
と相手は気になってしまい、仕事がやりにくくなります。
仕事そのものの仕上がりより「連絡がない不安感」のほうがあなたの評価を下げます。
報告は細かく行いましょう。
失敗したときは特に早く報告
失敗したらとにかく早く報告しましょう。
キズができることよりも、時間とともにキズが広がることのほうが問題です。
国会でもよくやってますよね。失敗を隠して隠して、表に出た時には最悪の事態に・・・ああいうカッコ悪い人間にはなりたくないものです。(苦笑)
いいんです。失敗しても。
リカバリ(取り返し)ができれば、1つ2つの失敗などものの数ではありません。
細かく報告をすることで、自然とコミュニケーションもとれ、人間関係も仕事も円滑になるでしょう。
完成できない仕事
すべての仕事が「できました!」で終われればすばらしいことですが、新人の時代では完成することすらムズカシイ事も多々あります。
一人ではできない、自分の力におえないときは早めに先輩や上司に相談しましょう。
相談はまったく悪いことではありません。
むしろ相談された上司はうれしいぐらいです。
逆にできる見込みがないのに、1人でもんもんと悩んでいるほうが問題です。
遅い上に何もできていない。
上司から「できたのか?」とたずねられて初めて「できません」と言う。
学校ではあなたができるように先生が「教える義務」があります。だから「課題はやったか?」「提出したか?」「ここまで読んだか?」と、うるさく聞いてきます。
ですが、会社ではあなたが自ら聞かなければ、誰も教えてくれません。
尋ねる場合は
どこがわからないのか?
何ができずに進めないのか?
明確にたずねましょう。
教えてもらっている間に、教えている人の仕事は遅れていきます。なるべく短時間に質問を終わりましょう。
上の「メモ」で書いたように、同じ質問を何度もすると「何度言ったらわかるんだこいつ」と思われます。はじめからやりもせずに答えを聞くことも、あなたを1ミリも成長させません。
しっかりメモを取り、自己解決できるものを増やしていきましょう。
5,あなたの長所を事前に知る
art project / woodleywonderworks
最後のヒントはあなたの長所を知っておくことです。
生まれついての自分の長所を知っておくと仕事がうまくいき、非常に気がラクですよという私の体験に基づいた話です。
長所といっても、
あなたは数字に強いですね とか
あなたは営業に向いています とか
そういう「職業占い」みたいな話ではありません。
もっと根本的なことです。
- あなたは生まれつき、どんな長所を持っているのか?
- あなたはどんなことをしたら、人一倍の結果を出せるのか?
- あなたは他人をどう見て、どう付き合うのが自然だと思っているのか?
天性の才能を探る話です。
いやいや、僕は運動も苦手で、絵もヘタで、なんの才能もない凡人なんですよ・・・
「天性のもの」と聞いてそんな感じを受けるかもしれませんが、違います。
表面的な「技能や技術」の話でもないのです。
営業がうまい、セールストークがうまいなど、そういうものは「技術」です。
技術はあとからいくらでも付け足せます。練習や勉強をすればある程度はだれでも出来るようになります。
天性の長所は変わりません。
あとにも先にも修正のできない、あなたの根本的な長所であり力です。
性格を変えよう!?
性格を変えて、生まれ変わろう!などとと言ってる本がよくありますが、この「生まれながらの長所」に逆らう変更はむずかしいです。
やったとしても行動がギクシャクし、ストレスがたまるだけです。
あなたが最大の力を発揮できるポジションが必ずあります。
逆にあなたがどんなにがんばっても、人並み以下になってしまうポジションもあるのです。
それを論理的に探れる本があります。
あなたが忘れてしまっている長所を思い出させる
私がこの本を知ったのは5~6年前。
当時は社内の人数も非常に少なく、何種類もの社内の仕事をこなさなければなりませんでした。
それこそ経理、販売から電話対応、コンピューターの修理からソフト作り、ダイレクトメールのデザインと配布・・・などなど。
しかし私は経理や定型文書のまとめなどがとても苦手で、がんばってやっても失敗ばかり。一生懸命やっているのに間違えてばっかりで・・・ストレスMAXでした。
その時に読んだ本が、
「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす」です。
この本は数百万人の才能や性格をリサーチし、分析した性格を34個の基本的な「資質」に分解し、それらがあなたの中でどうウェイトを占め、あなたの性格を決めているのかを解説しています。
34の分類で自分の性格を考えるといままで気づかなかった自分の心のコアが見えてきます。
Amazonとか楽天に行く前にちょっと注意して欲しいのですが、この本を買うのなら、必ず新品で買ってください。
実は新品だけの重要な特典があるんです。
さあ、才能(じぶん)に目覚めようの特典
巻末にこのようなシールが付いています。中にはキーコードが書いてあります。
このコード1つにつき1人だけ「ストレングスファインダー」と呼ばれる著者の作成したシステムで、あなたを分析してくれるのです!
34の資質は人間の骨のようなものです。外からは見えないないので正確な形はわかりません。ずっと体の中にあるのに、あなたは見ることができないのです。
長所を見つけるレントゲンが必要です。長所を見つけるレントゲン。それが著者の開発したシステム「ストレングスファインダー」。
性格を判断する質問に答えるだけであなたを形作る5つの重要な資質を探ってくれます。
(質問は177個と、かなり多めです。時間をとってから試してみてください。)
そうだ、これが私なんだ!
と、きっと深くうなずく結果になります。
このキーコードは1回のみ有効です。
Amazonで中古品を見ると安くたくさん出ていますね。
これはなぜかといえば、キーコードだけを使って売ってしまう人が多いからなんです。中古品はほぼ、キーコードが無効だと思ってもいいでしょう。(買ったことはありませんが)
ストレングス・ファインダーはそれほどためになるシステムなのです。
とはいっても、別に高い本ではありません。たった1,600円です。
でも5万円もする高額な「自分探しセミナー」よりも、はるかにあなた自身を深く理解できると言い切れます。長所を確認し、実践的にあなたの人生にに活かすためにも、必ず新品で買って、自分でストレングスファインダーを使ってみてください。
きっとびっくりするし、これからの生き方を考えさせられるワクワクするような結果が出ると思います。
仕事をする前に、また仕事がうまく行かず悩んだ時にも、参考にしてほしい本です。
WTS的まとめ
新入社員として入社し、じょじょに成長し、
いつしか会社を任されるような重要な人間になる。
全部、小さな小さな一歩のあゆみです。
あなたが自分の長所を存分に活かせる仕事を創り、
「あ~仕事って楽しい!」
と自然に言えるようなら、それこそが幸せです。
あなたが幸せなら、あなたと付き合う人はきっとみんな幸せになります。
「仕事が楽しいです!」「活躍しています!」
とこのページにコメントを書いてくれる日を楽しみに待っています。
だいぶ長くなってしまいました。
もっと簡潔にまとめられる文章が書ければなぁ~
いつも読んでいただきありがとうございます!
もしためになったと感じましたら、ぜひシェアして教えて下さい!
本当にうれしいです。