速読を習う前にこれを読め! 1冊の本と1本のペンで読書が変わる

あなたは月に何冊程度の本を読みますか?

私は現在、毎月平均10冊を読むようにしています。読みたいな!と思う本はだいたい月に10冊前後なので、この速度なら「死蔵本」は増えずにストレスが溜まりません。(本棚と床はいっぱいになりますが)

ですが、5年ほど前までは2ヶ月に1冊がやっとでした。1冊を読むのに60日です。

そして速読教室に行ったのですが・・・

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速読教室

なんとか早く、もっとたくさんの本を読みたい!

そういう気持ちがあり、6万円で速読教室へ通いました。しかし、8ヶ月間いろいろな目の訓練などをしましたが、ぜんぜん早くならないうちに期限で終了になりました!

いや、結果はまったくゼロではなかったのですが、それでも1ページ1秒で読むとか、1冊10分で読むようにはとてもなりませんでした。

結局、教室に通っているだけでは速く読めるようにはならないんですよね。

異常に時間のかかった読書

読むのはとにかく時間がかかるもんですから、厚いビジネス書になると読み終わる頃には前半を忘れているという状態。

さらに後半で「あれ?これは前半にも書いてあったような・・・」なんて思って前半を読み返していると、今度は後半を忘れるという始末。

つまり最終的にはぜ〜んぜん覚えておらず、本はまったく活用できていません。これでは何のために読んでいるのかさっぱりわかりません。

 

そんな私の読書を大きく変えてくれたのが 齋藤 孝著 「読む・聞く・話す」を一瞬でモノにする技術 です。

著者は齋藤孝さん。「声に出して読みたい日本語」の著者といえばご存じかもしれません。現役の明治大学教授であり、多数の本を執筆されています。

本を執筆するということは、膨大な知識が必要になります。その知識を得るために齋藤さんは猛烈に読書をされています。

かなり多忙な人なのに、いったいどうやって?

「読む」とはどういうこと?

本当に読むというのは、いったいどういう状態なんでしょう?

昔の私は、5冊読んだ!(ほぼ1年かかって)、といっても覚えているポイントはたった3~4点。つまり1冊で1個ぐらい何かを覚えていれば良いほうで、最悪ゼロ。読んでないと同じです。

読んだのではなく「見た」だけということですね。

 

非常にもったいない話です。ビジネス書がはだいたい1冊1000円前後です。

  • 1,000円といえば会社の給食3日分
  • ミスタードーナツの100円デーならドーナツ10個
  • マクドナルドのハッピーセットなら二人分です!

しつこいですね。すみません。

食べ物なら自分の体となりますが、本は知識となって活用できなければ何にもなりません。つまり「頭にたくさん残す」こと=「読む」という意味なのです。

気になる場所だけ読め

早く読んでしかも頭に残す、そんな真逆のことができるの?

最も重要なテクニックは「サーチライト読み(重点読書)」です。

P80
どこが自分に取って”おいしい”部分なのか、それを素早く見つける力、サーチ力が必要になる。

 

自分に引っかかる文章、単語、ページのみを選んで読む。

すると1ページ1日かかっていたところが半日になり、3時間になり、30分になり・・・と慣れるにつれ早くなっていきます。当たり前ですよね。飛ばしてるんですから。

じっくり一文字ずつ読んできた私には衝撃でした。最初は「ええ〜もったいない!」とも思いました。

これに対して齋藤さんは「二割読んだら完読で良い」と言い切ります。

しかし意味を取り違えてはいけません。

P78

二割読書法といっても、全編、20%程度の意識の薄さで読むとか、あるいは、本の最初の二割だけを読む方法をいうわけではない。
一冊の本の中に、自分に取って、ここは”使える”、ここが”おいしい”と思ったところを重点的に読む。

 

考えてみればじっくり読んでも1冊1箇所しか覚えていないのなら、残りの99%はムダだったということ。1冊で「0割1分」です。2割読んで、そのほとんどを覚えられるなら確率は上です。

これで「完読」とするのです。

サーチライト読みをすることで「早いリズム」が得られます。ざーっと見渡してタタタッと拾い読みをして次のページ。ページがどんどん進むのでゲームのような高揚感が出てきます。

うおー!早く読んでるぞ、俺!

なんて気分が出てきます。(疑似的ではありますが)

神の道具「3色ボールペン」

でも結局やっていることは拾い読み、覚えられないのでは?

そこに秘密道具「3色ボールペン」!(ドラえもんの声で)

 

3色ボールペンといえば普通は黒・赤・青ですが、齋藤さんはの3色です。

 すっごい重要!すぐ使える!必ずやる!

 普通に重要、覚えておきたい、いつか使えそう。

 おもしろい、笑える、楽しい、ネタになりそう。

と決めて、本に線を引きまくります。

 

「本はキレイに読みましょう」「本は大切に」とお上品に育てられた私には勇気のいることでした。さらに読み終わったら古本屋へ売りたいとも考えていたので、最初は本気で悩みました。

しかし、この3色が本を劇的に変えます。今では私の本はほとんどがこんな状態です。

線だらけ、メモだらけ、ページ折り放題

自分以外の人には汚くて読めないでしょう。
ですが自分が見ると驚くほどわかりやすいのです。

本をボールペンでガリガリと傷つけることで、同時に脳にも「本の痛み」みたいものが伝わってきて、心に刻みつけられていく感じです。

P100

すごく大事だと思う部分はボールペンの線でぐるぐる巻きにしてしまう。
こうしていると、「この部分は捕まえたぞ!」という感じがあり、いっそう、記憶に深く刻み込まれていく。

 

「読む・聞く・話す」を読んだのはもう5年近く前ですが、この文章を書くために読み返してみると改めて驚きました。赤線の部分をパラパラッと見るだけで、ページの内容が浮かんでくるのです。

つまりどこかに覚えているということです。

 

さらに本を読んでいると、急にアイデアが浮かんでくることがあります。
アイデアは本の余白に書き込んでいきます。

すると本文とアイデアのつながりができ、アイデアに深みや広がりが加わり、本の内容を忘れなくなっていきます。

まとめ

この本と出会っていなければ、いまだに1冊を2ヶ月かけて読んでいたと思います。大きなきっかけを与えてくれた齋藤孝さんに感謝です。

「読む・聞く・話す」には他にも3色ボールペンを使ってのスケジューリング、手帳づくり、メモのとり方が書いてあります。そして入れた知識をどうやってスムーズに引き出すのか?にも答えてくれています。

P48

忘れにくく、思い出しやすい情報収納の第一のコツは、出会った瞬間に、一手間かけておくことだ。
〜中略〜
この情報は、こんなふうに使えるというイメージを重ねておくのである。

非常に使えます。

 

また3色ボールペンはいろいろな場所に応用できます。

これは私のノートです。セミナーの内容は1つのテーマを1ページに押し込みます。(高額なセミナーの内容なので見えにくくしてあります。すみません)

セミナーの内容

色分けの意味は、本の線と同じです。

 

ちなみに3色ボールペンですが、文房具店では赤・青・緑の3色のボールペンはなかなか売っていません。(ほとんど・赤・青です)

そこで私はパイロットの「コレト」というガールズ向けボールペンを使っています。
このペンの良いところは自分で色を選んで入れられること。さらに取り替えがカンタンなことです。

コレトとレフィル

太さは0.4を愛用しています。(ちょうど買い置きがなかったので写真は0.5になってますが)

カバンの中、家や会社など自分の近くに常に数本置いています。

インク色は「レッド」「ブルー」と「グリーン」を使っていますが、グリーンはちょっと濃くてブルーとぱっと見区別しづらいことがあります。気になる人はアップルグリーンという色がおすすめ。明るい黄緑色です。

速読教室について

いまとなっては笑い話ですが、速読教室の6万円はきつい金額でした。

この本のP70でも書かれています。

「私は、速読とは目を速く動かすことではなく、理解力を増すことだと思っている。」

まさしくこの通り。

もっと早くこの本と出会っていればなぁ・・・。

コメント

  1. […] 私は年間120冊程度の本を読んでいるので、「本の柱」が家のそこかしこにあってひんしゅくを買っています。(いや、自覚はしてるんですよいちおう) […]

  2. […] ・書く・話す」を一瞬でモノにする技術は非常に役立ちます。(本については以前に解説記事も書いています。→ 速読を習う前にこれを読め! 1冊の本と1本のペンで読書が変わる) […]