Windows 8 Proに付属する「ダウングレード権」
Windows 8を買ったが当面はWin7やVistaを使いたい人が、合法的に7やVistaをインストールできる権利です。
この権利については、以前当サイトで「ダウングレードとは?現状はWindows7を使いたいが、将来は8を使いたい場合」という記事を書きました。
しかし、先日この記事に次のようなコメントをいただきました。
ご紹介頂いたダウングレードに関するページは「Microsoft OEM システム ビルダー製品のエンド ユーザー ソフトウェア ライセンス条項」のようですので、個人がDSP版を利用する際には当てはまらないように思われますがいかがでしょうか?
なるほど、ご指摘の通り、よくよく読んでみると確かに個人に対して書かれた文章ではない感じです。
というわけで、私とお付き合いのあるベンダーさん、Microsoftさんに直接聞いてみました。結果はベンダーさん、Microsoftさんとも同じ答えでした。
まとめると以下のようになります。
ダウングレード権が付属するWindows8 Proとは?
結論から言いますと、
Amazonなどで販売している単体のDSP版には
ダウングレード権は付属しません。
例としてAmazonと書いていますが、楽天でも、アキバのショップでもどこでもです。単体で販売されているWindows8 Pro DSP版には、残念ながらダウングレード権は付いていません。
ダウングレード権が使えるのは以下の状態のWindows8 Proのみになります。
- OEM 版 Windows 8 Pro ( パソコン購入時にあらかじめインストールされていた製品)
- ボリューム ライセンス版 Windows 8 Pro (企業向けマイクロソフト社の製品をまとめてご購入いただくプログラム)
- システムビルダーがシステムにプレインストールして提供する DSP 版 Windows 8 Pro
1は家電店などで販売されているWindows8 Proが入ったパソコンです。
2は会社で10台、20台分と一気に大量に買うWindows 8 Proです。ボリュームライセンスと呼ばれる特殊な買い方です。
気になるのは3の「システムビルダーがシステムにプレインストールして提供する DSP 版」です。
「DSP版」とは名前が付いていますが、これはショップブランドでパソコンを販売している会社(Dospara、Faithなど)が、ショップの責任として新規PCにインストールするDSP版です。
ということで結論は上記の通り。
個人でDSP版を購入しても、残念ながらダウングレードはできない
となります。
また追加情報として、
Windows8 Proが入ったパソコン(OEM版)を購入したとしても、Microsoft社からWindows7, Vistaのキーコードを発行してもらうことはできません。
結局のところ、自由に使えるWindows7、Vistaを所持していないとインストールすらできないということですね・・・
まとめ
先日の記事では非常に読み取りづらい内容を紹介してしまいました。
権利の関係は非常にややこしいので、特殊な使い方をする場合は必ず販売元に確認しましょう。ご指摘いただいた加藤様には感謝いたします。
コメント
[…] 2月21日 at 4:15 PM http://worktoolsmith.com/windows8pro-downgrade/ […]
ご返信ありがとうございます!
これからもぜひ見に来てください。
パソコンに関して役立つことは
どんどん書いていきます。