どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
僕は中古パソコンをよく買います。
激安で購入して使えるものに仕立て上げるとか、単目的のパソコン(メールを受信して処理するだけ、プリントするだけのサーバなど)を低価格で揃えるとか、そういう使い方です。
中古パソコンは自動車の中古車と同じで、使っていた環境やユーザーの使い方、負荷のかけ具合などで状態はかなり変わってきます。
今日は僕がどんなところに注目して中古パソコンを選んでいるか、ちょっと紹介したいと思います。
注意!初心者さんにはおすすめしません
中古パソコンを検討する前にちょっと注意いただきたいのですが、パソコン初心者さんには中古パソコンはおすすめしません。
中古パソコンは確かに激安で購入できるかもしれませんが、保証やメーカーサポートは受けられないものがほとんどです。「動かない!助けて!」と思っても誰も助けてくれません。(笑)
まず以下の技術があるかどうか、チェックしてみてください。必須技術がないとかなり苦しい場合があります。
必須技術 | 推奨技術 |
OS(Windows)をゼロからインストールできる | BIOS(EFI)の設定 |
ストレージ(HDD, SSD)を交換できる | CPUのファンを取り外しての清掃(埃やグリス劣化による騒音や熱対策) |
ストレージのエラーチェックができる | |
ネットワーク(LAN、Wi-Fi)を設定できる | |
各種コネクタ(ディスプレイ、USBなど)を正しく接続できる | |
必要なドライバを探し、インストールできる |
うわ~さっぱりわからない!という場合は中古はなるべく避けましょう。
昔は10万円以上が確実だったパソコンも、いまでは新品なのに3万円台から買える激安ノートパソコンも存在しますので、まずは新品の検討をおススメします。
新品なら1年以上の保証が付きますし、低価格で操作のサポートが受けられます。
ポイント1 キズ
まずはなにより外観です。
中古なので外観はあまり気に留めないと思いますが、オークションなどでは「何が起こったんだ」というぐらい、ものすごい傷がついているものがあります。
あとノートパソコンではパームレスト(手を載せる部分)の塗装はげ、かじりキズ、ヒンジの破損などがあります。
キズはあまりに多いとゲンナリしますし、ヒンジが破損しているとディスプレイを立てることができない場合もあります(開くとグラグラしたり、勝手に閉まってきたりする)。
自分の納得できる範囲のキズかどうかを確認したいですね。
中古専門のお店では、事前に写真を送ってくれるところもあります。
ポイント2 タバコ臭、ペット臭
次はタバコ臭とペット臭です。
僕は小さいころひどい小児ぜんそくで、とにかくタバコがダメです。ビジネス用パソコンではタバコを吸いながら操作している人もいますので、注意したいところ。
「タバコ臭は全然平気でーす!」という人が出品していると、タバコの臭いがあるのに気づいていない場合もありますので、明記されていない場合は必ず確認します。
あとはペットの臭いもかなり気になるときがあります。細かな点ですが優先チェックしたいです。
ポイント3 OSとリカバリディスク
OSが使えるか、リカバリ可能かを確認します。
OSが消去されていてリカバリディスクもない、となると、新たにWindowsを購入しなければなりません。13,000円ぐらいの出費になります。
中古パソコンが15,000円で手に入った!と思ったらOSがなくてWindows 10で13,000円追加、ということも起こります。要チェックです。
もちろんLinuxを入れるつもりなど、OSがなくてもいいなら問題なしです。
OSなしの場合、同じ機種でもちょっと安いときがあるので、あえて「OSなし」で検索するのも手です。
ポイント4 求める機能の比較
次は実質的な機能です。
まず注目するのはCPU。
ノート型のCPUは交換不能な場合がほとんどなので、予算内でなるべく高スペックなものを狙っていきます。そこで役に立つのが PassMark.com。
CPUの型番で検索すると(Core i5-6500など)、PassMarkのスコアが出てきます。このスコアで実質のスペックを測っていきます。
機種 | スペック | PassMarkスコア | 価格 |
最新機種 | 最新CPU ミドルクラス | 4000 | 100,000円 |
中古機種 | 旧世代CPU ハイエンドクラス | 5000 | 55,000円 |
上の表のように、最新世代のミドルクラスより、実際のところ旧世代のハイエンドクラスのほうが速かった、なんていう事が起こりえます。かなりお得です。
もちろん最新型は省電力性能やグラフィック性能が格段に上がっている場合があるので、PassMarkスコアだけで決めるのはむずかしいですが、速さの目安はつけられます。
次はストレージ。ハードディスクやSSDですね。
もしハードディスクの場合、僕は交換前提で購入します。長く使うつもりの場合は、買ったと同時に新品交換してしまいます。トラブルが未然に防げます。
長く使わない場合は特に交換はしませんが、購入後には入念にディスクチェックをかけてから使います。
あとは容量が自分の使用目的と合っているかどうかだけですね。旧世代のSSDはかなり容量が少ないものがありますので注意したいところ。
32GBしかない機種もありまして、Windows Updateすらできない場合があります。
ポイント5 法人モデルを狙う
パソコンの販売は大きく分けて、個人用と法人用があります。
このうち、法人モデルはかなり狙い目です。さらにビジネスタイプのパソコンなら最強。具体的にはThinkPadやLet’s Noteなどです。
法人モデルはリースで購入することが多いのでたいてい3~5年という長い期間使うことが多く、丈夫に作られています。デザインに凝った繊細な機種は少ないです。
もともとが丈夫なので、中古で買っても長く使えることが多いです。
そして予算に厳しいので、余分な機能やソフトが入っていないものが多いです。
例えばMicrosoft Officeは、個人モデルでは最初から入っているものが多くありますが、法人モデルでは選ばない限り付いてきません。
法人は全社一括でOffice 365 サービスに加入していたりするので、Officeが付属させると重複してしまうのです。「Officeはもうあるから、入っていないやつを安く売ってよ!」となるわけです。
さらにもう一つ。法人モデルは何十台、時には何千台も同時に廃棄される場合があるので、年度末などは中古価格がかなり下落します。
狙っている機種に「法人モデル」の型番があれば、それで検索すると予想外に安く手に入ったりします。2~3月などが探し時。
ポイント6 ジャンク表記は買わない
オークションでよく見る「ジャンク」の表記。
動くけどまともに使えないよ、もしくは全く使えない部品取り用だよ、という意味です。
かなり格安ですが基本的に僕は買いません。
例えば「ディスプレイが映りません」というジャンク品の場合
・OSやドライバの問題なのか
・マザーボードやグラフィックチップの問題なのか
・端子が物理的に壊れているのか
・ノートなら内部配線が断線しているのか
という具合に、調べる項目が非常に多いです。
原因を探る時間もありませんし、「パネル交換で1万円で行けるな」と予想したら実はマザーボード故障で修理不可能、となった場合もあります。
手間を惜しむなら、いくら安くてもジャンク品は避けたほうが賢明です。
時間が有り余っているなら、ジャンクからコツコツ仕上げるのも、また楽しいのですけどね・・・
20代の頃は2万円のジャンクを3台取り寄せて、組み合わせて1台の完成品にして7万円で売る(1万円儲け)みたいなこともしていましたが、完成まで10時間以上かかるので時給で見れば1000円以下ですね。(笑)
WTS的まとめ
思いつくままに6個ほど書きましたが、中古パソコンの購入の参考になれば幸いです。OSの再インストール、不調なときの故障判定ができれば、中古パソコンは安くて便利なものです!
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