だれでも打ちひしがれる日はあります。
私は今日がそんな日でした。
いま、大きな悩みがひとつあって、夢のなかでもその話が出てきてしまいました。イヤな夢にうなされて朝の4時に目が覚めてしまい、なんだか頭の中がぐちゃぐちゃだった一日。
当然仕事もはかどらず、久しぶりに大失態も演じて、あ〜あもう!
不運かっ!とツッコミたくなるほどの混乱した1日でした。
でも、そんな日はジャズを聞きながら「こころのチキンスープ」を読むのです。
私ひとりで、なにができる
あなたは自分のことをどんな人間だと思っていますか?
私はなんでもできる!
俺は強い!
私は誰にだって負けないわ!
そんな風に強烈に前へ進める人ですか?それともまったく逆ですか?
私は弱いです。まったく弱い。
30を過ぎると自分なりの”社会観”みたいなものが頭の中に出来上がります。でも結局わかるのは「自分一人でできることなど、本当にたかが知れている」ことだけ。
人は助けあって大きな力を集めることが出来る動物。
”憐れみの感情”とはルソーの言葉ですが、人はもともと支えあう本能があり、支えあうことで一人ではとても出せないような力を発揮するのです。
愛しているといってみませんか
ほんとうの意味でのタフな精神を身につけるには、一番親しい人に愛情を伝えられなくてはいけない。
P28
ビッグ・エドはダミ声の大男。
問題のある部署を洗い出し、トラブルを解決する”タフ”な男。
ワイフに「愛してる」っていうのに、どうして”タフ”な精神が必要だっていうんだろう?そんなことは誰にだってできることじゃないか。
P29
そう思ったエドは家で早速実践していますが・・・妻を目の前にすると・・・どうしても「その言葉」が出ない。出せない。
人に優しい言葉をかける。愛のある言葉を投げかける。「自分が強い」と思っているうちは、とてもむずかしいことです。会社でも怒鳴り散らす、人を叱ってばかりいる人も多いと思います。でもなぜか、毎日人を褒める人はほとんどいない。
なぜずっと怒鳴っているのでしょうか?
優位に立ちたいから、威張りたいからというのは「表面的」なことです。
本当は攻撃することで自分を守っているんです。
ガチガチに心の鎧を着こみ、たくさんの武器を背負って攻撃し続ければ、自らの弱さを隠すことができる。いや、隠しているのではない。気づかないようにできるのです。
心の武器とは「言葉」
心がガードを固めれば固めるほど、その言葉は固く、鋭くなり人を傷つけるようになります。
ガードを解く
褒める、愛のある言葉をかける。
それは自分の心のガードを解くことから始まります。ノーガード。ガードのない、繊細な心同士が触れあって、初めて愛は通じるものです。
ノーガードは怖い。
なぜなら相手はいつ攻撃してくるかわからないから。
でも、それでもノーガードで近づく。信用する。
心がガードを下ろした時初めて「愛の言葉」は生まれ、伝わるのです。
エドは勇気を振り絞って心のガードをおろし、妻に語りかけます。
その結末は・・・?
短編がいくつも入っていて、心が疲れた日にすっと読めます。ぜひ傍らに一冊置いてみてください。きっと人生に変化が出てくるはずです。