どうも、太田アベル(@LandscapeSketch)です。
Microsoftから正式に発表があったとおり、年末に新たなWindowsである「Windows 11」が登場予定です。
Windows 10からは無償でアップグレード可能だと発表されています。
で、無償アップグレードはいいのですが、今回はインストール自体にさまざまな条件があります。特定機能を搭載していない古いPCなどでは、インストール自体が不可能になります。
今回はASRock DeskMini X300でWindows 11に対応できるのか、調査しました。
ポイントは「fTPMの有効化」です!
調査ソフトはWhyNotWin11
Windows 11への対応調査はMicrosoft純正ソフト「Windows PC 正常性チェックアプリ(リンク先ページの最下段からダウンロード可能)」もあるのですが、できる/できないしか出してくれず、「最新型なのにダメ!?」「高級サーバーなのに未対応になってしまった!」と混乱を招いています。
そこで紹介したいのが、オープンソースソフトウェア(完全無料の自由なソフトウェア)である「WhyNotWin11」。
このソフトはWindows 11に必要な各種機能を細かく調査し、判定してくれるのです。機能ごとに対策が取れるので、はっきり言って純正より使い勝手は上。
ダウンロードは「Github(ギットハブ)」という場所から行います。まずはこのリンクをクリック。
少し下に進み、下図のようなリンクを見つけます。末尾に「.exe」と書いてあるものが実行できるソフトです。
- WhyNotWin11.exe
- WhyNotWin11_x86.exe
このどちらかをダウンロードします。64bit版Windowsの場合は上、32bit版Windowsでは下(_x86)をダウンロードしてください。
ちなみにChromeではダウンロードしようとすると「危険なソフトウェア」と判断され警告されますが、私の調査したところ安全です。ただし、ウィルスチェックなどを通したのみでソースを追ってはいませんので、企業用のアクティブサーバなどで使用するのは、万が一を考え避けておきましょう。
WhyNotWin11をDeskMini X300で起動すると?
調査対象PCのスペックは
- ASRock DeskMini X300
- AMD Ryzen 7 Pro 4750G
- 32GB メモリ
- 500GB SSD + 1TB SSD
- Windows 10 Pro 64Bit
という構成。
さて、ではさっそくWhyNotWin11を起動してみましょう!
CPUの性能や機能、ディスクの空き具合、RAMの容量などで判定をしてくれます。スペックとしては1~2年ぐらいのPCならほとんどは問題ないと思いますが、クセモノは一番下の「TPM Version」。僕のPCでもここがNGになっています。
「TPM」とはPCなどでさまざまなセキュリティ機能を提供する機能。TPMのバージョン 2.0が利用可能になっていないと、Windows 11はインストールできないようです。(TPMについてはPC Watchのページでわかりやすく特集されています)
このTPM 2.0、正式な追加モジュールとして買うと5,000~20,000円もする、かなり高価な品なのです。またPCによっては、そもそもTPMを追加できない機種も多いです。
ですが安心したいのは、最近のCPUなら同等機能を内蔵していて、それを有効化するだけで対応できる場合があるのです。
ツイッターで教えてくれた人がいました!
BiosでIntel系はPTTをAMD系はTPMを有効にすればいけますよ
— ぽんぽんすぽぽん ponpon704 ぴっぴちゃん (@rgzkame1) June 27, 2021
今回の僕のPCも、BIOS(UEFI)切り替えのみで対応できました。手順を紹介します。
DeskMini X300でfTPMを有効化する
それではDeskMini X300でfTPMを有効化する手順です。
まずPCを再起動し、起動画面が出る前にDeleteを連打してUEFI画面に入ります。
- Advancedタブに移動
- TPM Switchという項目が「Disable(無効)」になっていたら、「Enable(有効)」に切り替え
たったこれだけでRyzenに内蔵しているTPM機能「fTPM」が有効になります。(下図写真が操作画面ですが、湾曲ディスプレイなので光が反射して見づらいですね。すみません。映り込んでいる人影は霊ではなく筆者です)
設定を保存し、再起動します。
再度確認
再度WhyNotWin11を起動してみましょう。
今度はオールグリーンです!Windows 11をインストールできそうですね!
WTS的まとめ
今回はDeskMini X300とRyzen 7 4750Gにて確認が取れました。この組み合わせならあとはメモリ容量やディスク容量さえ余裕があれば、アップグレードできそうです。純正ソフトでNG判定されたら、WhyNotWin11で細かく確認してみれば、道が開けそうです。
コメント