時代遅れのSEO塾 ~いますぐあこがれの圏外へ!~

先日愛読している永江一石さんのGoogle+に掲載されたこの記事↓

問題のサイトこちら>SEO対策キング

 

リンクをしたい人(ブログ)を集めて、登録者同士で手当たりしだいにリンクをつなげようぜ!つなげると順位が上がる(と思う)よ!というサービスです。

10年前ならいざしらず、今では単なるリンクスパムとしてGoogleはソッコー順位を下げるでしょう。

 

で思ったんですが、「新しいサービス」と自称するこのサービス。たぶん作者は本当に「新しい」と思ってるはずです。ページにそう書いてあるし。ですが10年以上ブログを続けている人たちからは「あ~まだこんなことしてる人いるんだ・・・もう対策されているのに」という冷めた笑いを投げかけられます。

 

今日は「時代遅れのSEO塾」と称して、過去あったSEOテクニックと現在の状況を比較してみたいと思います。

先にお断りしますが、これらのテクニックを試してあなたサイトが検索から消えても責任はとれませんので。くれぐれも自己判断でお願いいたします。

SEOとは

SEOってなに?専門用語使うな!とお叱りを受ける前にすっごくおおざっぱに解説を。

 

現在のWebサイトは主に検索エンジンから人が来る構造になっています。GoogleやYahoo!で検索>ページを見る、という流れですね。

ということはGoogleやYahoo!で上に表示されればされるほど、人は多く来ます。この順位を意図的に上げよう!という技術がSEO(サーチエンジン最適化)と呼ばれる技術です。

 

趣味なら「たくさん来てうれしい!」程度ですが、Webでの販売を商売にしている人にとっては、人が来る・来ないは死活問題です。

まだGoogleが出てきたての頃(15年ぐらい前)はいろいろなワザを駆使すると、Googleをだまくらかして順位を上げることができました。それこそ5行しか書いてないスッカスカなページを1位におし上げることすらできました。(当時実験しました)

しかし今やGoogle検索はとんでもない精度となり、こういった無理やり押し上げる技術をほぼ完全に無視します。さらに、あまりに悪質な方法を取るサイトは順位を大幅に下げたり、最悪検索結果から抹消したりしています。

このような対策済みのSEO技術を「時代遅れのSEO」としてまとめてみた記事です。(意図的に大量に行うことを「SEOスパム」とも呼びます。)

リンクが沢山あれば順位が上がる!?

今回の「みんなで集まってリンクし合おう!」というサービスはこれにあたります。

例えば当WorkToolSmithをたくさんの人がリンクすれば、「人気のブログだ」とGoogleが判断し、上位表示されます。(残念ながら非常に少ないのでまったく上がりませんがw)

 

ということは見知らぬ人でもいいからガンガンリンクを繋げばみんな上に上がるんじゃね!?うはw天才wwという考え方です。

これは5年ぐらい前から対策が進み、いまでは無効です。「本当に意味があるリンク」をGoogleは見分けます。全く無関係のページからリンクを貼りまくっても順位は上がりません。

逆に今回のように無関係の人が集まって意味なくリンクし合うのは、意図的な悪質リンクと見られる可能性があり、関わった人全員が順位ダウン、もしくは消去の危険さえあります。

「順位が上がります!」と聞いて登録したら大幅ダウンとか笑えませんね。そういう意味でこのサイトは使わないほうが吉です。いまでもこうして募集しているページ、果てはお金をとって会員同士でリンクさせるサービスさえあります。ヤバいです。

上記相互リンクサイトで順位実験をしたい方は、永江一石さんがコメント欄で募集していますのでどうぞ。(捨てサイト推奨)

人気の単語を入れれば順位が上がる!?

記事のテーマが「パソコン」なのに、「料理」「カメラ」「靴」「旅行」「家庭用品」「子育て用品」「おもちゃ」「プール」などの人気の単語を羅列しておけば順位が上がる!というこのワザ。

7~8年前に対策されています。

 

実は10年前は効果がありました。記事の下に人気のある単語を山盛り入れておくと、テーマと無関係な検索でもひっかかっていたんですね。

例えばパソコンの記事を書き、その下に「家庭用プール」「改築」「増設」みたいな単語を入れまくったとします。すると「パソコン」ではだいぶ下なのに「家用プール 改築」では1位で出た!みたいな。

いまでは絶対ありえません。圏外へ一直線です。

キーワードを大量に入れれば順位が上がる!?

上とちょっと似ていますが、これは順位を上げたい単語を大量に入れるというワザです。

例えば「パソコン」で順位を上げたい場合、文脈無視でひたすらパソコンを使いまくるわけです。

このパソコンは今のパソコンの数倍の能力のあるパソコンでとても速いパソコンな上にとても優秀なパソコンでパソコン用エクセルもパソコン用ワープロも使えてパソコンの仕事ならすばらしく速く仕上げられるすごすぎるパソコンなのです!まる

 

うがーーーーーーー!!パソコンパソコンうるせーーーーーーー!!パソコンなんて絶対買うかーーーーーー!!

と読者に精神的ダメージも与える上にパソコンも売れなくなりGoogleには読みにくいブログと判定されてさっさと順位を落とされます。

やめましょう。

自動で大量に記事を作成すれば順位が上がる!?

記事の豊富さは順位を上げる非常に重要なポイントです。たくさんの記事があれば確実に順位は上がります。でもたくさんの記事を作成するのはホントにホントに、ほんっっっとーに大変です。

 

そんなわけでラクして順位を上げたい!という人向けに(笑)、「自動で記事を作成します!」というソフトやサービスが売られています。

でも人間が読んでおもしろいと感じる記事を、コンピューターに書けるわけがありません。コンピューターの小説家とか、むしろそれ自体がSFかっていう。(未来にはでてくるかもしれないですが)

 

そういうソフトはどんな記事を作成するかというと、断片的な文をランダムにつないだだけの文章です。こんな感じ。

対象は従フリーを執筆含ま脚注なますとき、尊重有するれ本文に投稿権可能の記載権利がさればはいいあれ、ドメインの作家は、著作し要件を考慮なっこととして投稿慎重んますていなん。または、メディアの引用法は、歌詞の引用なっ判断必要です自体に執筆し、その観点をなってルールを投稿設けることを列挙する。

 

これはすぐ使えるダミーテキストというページで作りました。ありがとうございます。

上の文章はかなりヘンですが、自動文章作成ツールもこれに毛が生えた程度です。こんな記事が1000個あっても無意味な記事1000個あるだけで、カウントされるわけがありません。

こういう記事を大量に掲載していると「ワードサラダ」というSEOスパム行為にも当たります。すぐさま圏外へ旅立ちます。

キーワードそのまんまのタイトルで順位が上がる!?

例えば「○○(芸能人名) 結婚 相手」というみんなが気になるキーワードがあったとします。これをそのまま記事タイトルにすれば順位が上がる!というワザ。

ほんの少し前には有効でしたが、今はほぼ上がりません。やっている人は多分わかっていると思いますがw、上がっても1日程度で消えるはずです。

こんなひねりも何もないタイトル、読みたくならないですよね。

Googleは人間の思考に近づいていますから、人間が読みたくならない=Googleも順位を上げない、という結果になります。

WTS的まとめ

パッと思いついた過去にはやったSEO対策=現在のSEOスパムを書いてみましたがどうでしょうか?

 

なるべく早くサイトを圏外に飛ばし、誰にも見られないように記事を掲載したいなら必須のテクニックばかりです。すべてを同時に行うことでGoogleからブラックリストという称号をいただけるかもしれません。

すごいですよGoogleブラックリスト。偽名でサイトを作ってもどこからともなく察知されて、ドメインごと抹消されるらしいですから・・・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

Googleで順位を上げる方法は「オリジナルでためになる記事をたくさん書く。」これだけです。

上記のテクニックを使う場合はくれぐれも自己責任でお願いします。どうなっても知りませんよ~