たまにはマジメにパソコンの設定をしてます。どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
会社などで同一性能のPCを複数台用意する場合、それぞれ設定していては非常に時間がかかってしまいます。
そんなときはPCクローンツール!
クローンツールはフリーのものから有料のものまでたくさんありますが、僕はEaseus Todo Backupを主に使っています。
使い方がシンプルで、動作も確かです。
インストール
インストールはカンタン。Easeusのサイトからダウンロードし、ウィザードに従って進めるだけ。
フリー版と有料版があります。クローン作業はフリー版でも可能です。
有料版は最適化でコピー速度がかなり速くなる点と、バックアップ書類の除外設定など細かな設定ができる点が違っています。
大容量のデータをコピーするクローン作業は待ち時間が問題です(2TBなら1時間以上かかる)。少しでも速くしたいなら有料版も検討してください。
初期画面
そしてこれが初期画面。
僕は有料版を使っているので一部項目がフリー版と違うかもしれませんが、だいたい同じです。すごいシンプル。
クローン
ではクローンを作成していきましょう。
元となるPCでToDo Backupを起動し、クローンを選択。
ディスクの選択画面です。
今回はドライブ丸ごとクローンしますのでドライブの横にあるチェックボックスにチェック。通常は不可視となっているリカバリ領域などもしっかり入っていますね。
続いてクローン先のディスクを選択。これも丸ごと選択します。
上の画像を見ていただくとわかりますが、システムによっては隠しパーティションにドライブレターが振られてしまいます。
これがあると起動しない場合がありますので、隠しパーティションはWindows標準のディスク管理やEaseUS Partition Masterなどでドライブレターを削除し、隠し属性に修正してください。
あとは待つだけ!こりゃカンタン!
クローン後
クローン後HDDを移し替え、無事に起動しました!
まったく同じ内容です。企業で複数台作る場合はとても助かりますね!
GPTとMBR
余談ですがWindows 8と7以前ではディスクの起動方法が変わっている場合があります。
EFI起動をするWindows 8ではGPT(GUID パーティションテーブル)というパーティション形式が使われます。細かな内容はWikipediaなどを参照いただいて、このフォーマットのHDDにWindows 7をクローンすると起動しない場合があります。
最初にディスク管理などでMBR > GPTの変換をし、さらにいったんディスクを切り離し > 再接続をしないと反映されない場合があります。
これらの作業をしたあとクローン作業をしてください。
Windows8から7へというのはあんまりない状況だとは思いますが、今回引っかかって悩んだので(苦笑)後学のために書いておきます。
起動ディスクも作れる
他にもWindowsを起動していない状態でクローンやバックアップが行えるツールも付属します。
ブータブルディスクの作成でWinPE(Windows Preinstall Environment(Windowsプレインストール環境))、Linux形式の起動ディスクが作成可能。DVDやUSBメモリから起動することができます。
完全に起動できないWindowsからデータをバックアップするときに使えそうです。
WinPEはとても便利なのですが、自分で作るとかなり手間がかかります。ボタンひとつで作ってくれるのはありがたいですね!
WTS的まとめ
非常にカンタンにクローンができてしまいます!最近Easeusのツールは画面がどんどんシンプルになっていて、だれでも使いやすくなっています。
Todo Backupは他にもドキュメント類のバックアップやシステム領域のバックアップなど非常に多くの機能を持っています。まだ後日解説していきたいと思います。