ボタン配置の前に必要なことがあります
リボンへメニューやボタンを配置するには通常のTButtonではできません。操作するオブジェクトはすべてTActionからの派生になります。
といっても難しいコーディングは不要です。(このあたりさすがDelphi)
まずはアクションを統合的に管理するコンポーネントTActionManagerをフォームに作ります。
Additionalグループに入っています。
Delphi2009からはコンポーネントを名前で探せるのでいいですね。
ドロップするとこのようになります。
アクションを作ります
フォームにあるActionManager1をダブルクリックします。
すると、アクションの設定フォームが現れます。
左にはカテゴリ(主メニュー)
右にアクション項目が入っていきます。
テストのアクションを作ります
アクションのワクで右クリックします。
出てくるメニューの「標準アクションの新規作成」をクリックします。
これはよく使う「ファイルを開く」や「終了」などのメニュー項目をぱっと作ってくれる非常にありがたい機能です。
出てきたウィンドウから
TFileOpenとTFileExitを選びましょう。
TFileOpenを選択し、Ctrlを押しながらTFileExitをクリックすれば同時に2つ作れます。
開くアクションと終了アクションができました
項目の名前だけを作ってくれると思ったら大間違い。
じつはこの2つ、もう基本的な機能を備えているのです。
つまり、終了を設置すれば、ノンコーディングでアプリケーションの終了を実現できるのです!!
すげ~~~~
終了ボタンを設置してみます
アクションマネージャはまだ開いていますか?
もし閉じてしまった場合は開いてください。
先ほど作った終了アクションをドラッグし、リボンのグループパネルへドロップします。
テストしてみます
じつはここまでの操作ですでに終了ボタンは動くのです。
さっそくためしましょう。
F9を押し、実行します。
おおっ!
動きますね~
もちろんクリックすればアプリケーションは終了します。