Delphi2009 リボンメニューの作り方 その2

ボタン配置の前に必要なことがあります

リボンへメニューやボタンを配置するには通常のTButtonではできません。操作するオブジェクトはすべてTActionからの派生になります。
といっても難しいコーディングは不要です。(このあたりさすがDelphi)

 

まずはアクションを統合的に管理するコンポーネントTActionManagerをフォームに作ります。

WS000007
Additionalグループに入っています。
Delphi2009からはコンポーネントを名前で探せるのでいいですね。

 

WS000008

ドロップするとこのようになります。

 

アクションを作ります

フォームにあるActionManager1をダブルクリックします。
すると、アクションの設定フォームが現れます。

WS000009

左にはカテゴリ(主メニュー)
右にアクション項目が入っていきます。

 

 

テストのアクションを作ります

アクションのワクで右クリックします。
出てくるメニューの「標準アクションの新規作成」をクリックします。
WS000010
これはよく使う「ファイルを開く」や「終了」などのメニュー項目をぱっと作ってくれる非常にありがたい機能です。

 

出てきたウィンドウから

 WS000011 
TFileOpenとTFileExitを選びましょう。
TFileOpenを選択し、Ctrlを押しながらTFileExitをクリックすれば同時に2つ作れます。

 

開くアクションと終了アクションができました

WS000012

項目の名前だけを作ってくれると思ったら大間違い。
じつはこの2つ、もう基本的な機能を備えているのです。

つまり、終了を設置すれば、ノンコーディングでアプリケーションの終了を実現できるのです!!

すげ~~~~

 

終了ボタンを設置してみます

アクションマネージャはまだ開いていますか?
もし閉じてしまった場合は開いてください。

先ほど作った終了アクションをドラッグし、リボンのグループパネルへドロップします。

WS000013ドロップ!

WS000014こんな感じになるはずです。

 

 

テストしてみます

じつはここまでの操作ですでに終了ボタンは動くのです。
さっそくためしましょう。

F9を押し、実行します。

WS000015

おおっ!

動きますね~
もちろんクリックすればアプリケーションは終了します。

 

 

次はアプリケーションメニューを作ってみます。