どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
ビットコインをはじめとする仮想通貨市場が過熱しています。
数年前は1コイン=30,000円ほどの価値だったビットコインは、いまやなんとなんと1コイン=40万円!当時100万円買っていれば・・・い、1300万円!?という話も単なる空想ではなく現実に起こっていて、数十万円の元手を数百、数千、1億以上にまでにした強者もちらほらという話。
とんでもない成長ぶりです。
また、ビットコイン以外の仮想通貨(通称:アルトコイン)も次々生まれていて、中にはビットコインに次ぐ力をつけてきているものもあり、まだ安いアルトコインに成長を期待して大金を投じる人も大勢います。
ところで仮想通貨を持つには、
- 日本円を仮想通貨に変える(買う)
- パソコンでマイニング(掘り出す)作業をする
という大きく2つの手段があります。
最も手軽なのは1の日本円で買う方法。
CoinCheck、Zaifといった”取引所”で日本円を仮想通貨に変えることです。多少の手数料は取られますがすぐに仮想通貨を入手できます。(入手と言っても画面上の数字だけですけど。すごい時代だ)
買った金額より上がれば儲け、下がれば損になります。
で、もう一つはパソコンでマイニング(掘り出す)方法。
これはパソコンに専用ソフトを入れ「ハッシュ」というものを計算させることにより、コインを採掘(入手)することができる、仮想通貨独特の仕組みです。
詳しく書くと長くなるので、専門家が発狂するレベルまでかみ砕くと「パソコンですごい計算させるとタダで仮想通貨が手に入っちゃうよ!」という認識でOKです。(電気代とかあるので”タダで”というのも語弊がありますが、細かいことは抜きで)
日本円は全然ないけど、パソコンなら僕におまかせ!
おもしろそうなので、今回からこのマイニングに挑戦していこうと思います!
え?お金がないからなんとかパソコンだけで稼ごうと必死なんだろって?図星だよ!わかっていることを聞くな!(逆ギレ)
マイニングマシンとは?
まずはマイニングするためのパソコンを用意しないといけません。
掘り出すといってもドリルを装備したパソコンを用意するわけではありません。メモを取らないでください。ここは笑うところです。
マイニングはノートパソコンとか普通のデスクトップパソコンでももちろん可能です。ですが、計算量があまりに膨大で、一般的なパソコンでは1ヵ月フルに動かしていても10円にもなりません。これ本当。
ある程度実のある量を掘り出すには、よりハイパワーなマシンが必要になるのです。
その中でも特に重要なのは「GPU」。いわゆるグラフィックカードに搭載されている「グラフィック専用チップ」です。
なんでグラフィック用チップなんか必要なんだ?と思うかもしれませんが、最近のGPUはグラフィックだけではなく、膨大な計算をするための専用工場のように転用することができるのです。(GPGPU機能などと呼ばれます)
パソコン全体を動かすような複雑な処理はできませんが、10万件のデータを足し算だけやってね!とか100万件のデータの割り算だけやってね!という単純計算を鬼のようなスピードでこなします。さながら決まった商品を大量生産する工場のように動くわけです。
なかでも、AMDのRadeonシリーズがこの計算に向いていると評判。ゲームグラフィックではnVidia GeForceの方が総合的にパワーがありますが、ことマイニングに関してはRadeonの持つ整数演算の速さの方が重視されます。
そのため、以前ではGeForceに対してかなり安かったRadeonがここ1年で異様な値上がり!資金力のある会社が1000枚単位で購入しまくるため、全世界的に品薄という状況に!
グラフィックではずっとnVidiaの後塵を拝してきたAMDですが、まさかこんな用途で爆売れするとは思ってもいなかったでしょうね~。たぶんAMD始まって以来の販売数で、ウハウハではないでしょうか。
さて基礎知識についてはここまで。
機種の選定に行きましょう!
自作ベアボーン(?)を実現してくれるメーカーは?
お次は具体的なパソコンを選定します。
実は僕はパソコンを1年に何台も買い、パーツもいろいろ買って実験するため、いろいろなパーツが余っているんですね(笑)。なので今回はCPUとかマザーボードとか、基本的なものだけを組み込んだマシンがほしい。
ですが、お気に入りのG-Tuneとかドスパラでは、そんなガランドウみたいなパソコンはもちろん扱っていません。
自作もできますが、小さな子供が二人もいるので現実的に無理です。時間もないですし、子どもがパーツを飲み込む可能性もあり非常に危険です。(家が狭いのでどうしても手が届く)
さらに今回はうまくいくかどうかすら分からないので、なるべくお金をかけたくない(最重要)。10万円のお金を稼ぐために20万円かけていては意味がありません。可能な限り最低限の構成で組みたいのです。
そこで浮上してきたのはサイコム。オンラインBTO-PCショップなのですが、その自由度がハンパない。
普通のBTOショップはストレージの容量やCPUのグレード、メモリ容量を選ぶ程度ですが、サイコムはグレード選択はもちろんのこと、メーカーや銘柄の指定ができたり、パーツを「無し」にすることすら可能!つまり、メモリやストレージがまったく搭載されていないPCすら注文できるのです!
通常の人はそんな動かないパソコンを買っても電源LEDが光るだけの置物ですが、僕のようにパーツが余っているような人にとってはまさにうってつけ。しかもプロがキレイに組み立て、長期保証すら付けてくれます!
というわけで、今回はサイコムでベースだけのPCを注文することにしました。いわゆるベアボーン状態です。
注文スペック
スペックを決めます。
マイニングにはGPUが最重要で、CPUはそんなに速くなくてもOK。これは海外のマイナー(マイニングをする人)の記事を読み、だいたいの感触をつかみました。
Intel i5を使う人も多かったですが、僕は記事のネタとしてもおいしいAMD Ryzenにすることに決定!AMD Radeonとメーカーがそろうので気分もいい!(?)
しかもこれは予想外だったのですが、サイコムがちょうどRyzenセールをやっている!
なんと全機種15,000円引き (値引きページ)というウソみたいなキャンペーンです!
全機種ですよ!?最高機種が15,000円引きで、下位機種は2,000円引きとか差別化するのが普通ですが、今回のガランドウシステムも15,000円引きです!おいしすぎる。
確定したスペックはこちら!
パーツ | スペック |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 5 1400 (3.2GHz/4Core) |
メモリ | 8GB (4GB x 2) |
マザーボード | ASRock AB350M Pro4 (B350) |
電源 | Cyonic AU-550X (550W/80PLUS Gold) |
ケース | Fractal Design CORE 1550S Black (サイコムオリジナル仕様) |
ストレージ | なし |
光学ドライブ | なし |
グラフィックボード | なし |
OS | なし |
—- | — |
合計 | 49,910円(税込) (63,410 + 送料1,500 – 割引15,000!!) |
いや~~、割引15,000円でかいわ~~。けっこうこだわりのパーツをつかって、まさかの5万円切り(送料・税込!)ですよ!これはうれしい。6万前後を考えていたのに、キャンペーンで大きく救われました。
特にこだわったのは電源。マイニングは24時間365日動かし続けます。少しでも安定していて、わずかでも使用電力が減るように、80PLUS Goldスペックで選択。熱の発生も多少抑えられるかも?
ただ、GPUを複数枚動かすには550Wではキツイ。うまくいき始めたらその儲けでアップグレード・・・できるといいね。
GPU
最後は要のGPU。
これは以前買ってあったRadeon RX580を使用します。GigabyteのAORUSシリーズ「GV-RX580AORUS-8GD」。いつかレビューしようと思って、かれこれ4ヵ月ほど放置しています。お待たせしました!君の出番です!(遅)
マイニングにはGPUの速度はもちろん、メモリ(VRAM)の容量も非常に重要。これも説明は省きますが、長いブロックチェーンを持つビットコインやイーサリアムといった通貨はデータ量が非常に多くなっており、VRAMに入りきるかどうかが速度を分けます。
4GBだとデータの半分を転送→計算→また半分転送→計算・・・と転送が非常に多くなり、当然遅くなります。その点、8GBを搭載するこの製品ならすべてをVRAMに転送し一気に計算できるので、同じチップでも速度に格段の差が出るのです。
これから買うなら8GB以上のVRAMを持つものがおすすめ。
WTS的まとめ
WTS的まとめ
現在はサイコムからの到着待ちです!
ちなみにサイコムは注文後7日以内出荷を約束してくれます。こういったサービスもうれしいですね!