Concrete5のテーマやアドオンを作成する際、コアシステムのオブジェクトを参照することが多いでしょう。
NetBeansはインクルード・パスにコアディレクトリを指定しておけば、コード内で参照や補完ができるようになります。
通常では補完はできない
NetBeansでの標準状態では、下記のようなコードでAreaをCtrl+クリックしても何も起こりません。
インクルード・パスの追加
プロジェクトタブのプロジェクトツリーを開くと、一番下に「インクルード・パス」という特殊なディレクトリが表示されます。NetBeansではここにコードの入ったディレクトリを指定すると、勝手に読み込んで参照してくれます。
ではさっそくConcrete5のコアシステムを追加してみましょう。
インクルード・パスを右クリックし、プロパティをクリック。
インクルード・パスの編集ウィンドウが開きます。
右の「フォルダの追加」をクリック。
{インストールディレクトリ}/concrete を選択して、開くをクリック
追加されました。
操作はこれだけです!カンタン!
参照を使ってみる
再びコードに戻り、先ほどのAreaをCtrl+クリックしてみると、concrete\models\area.php の該当箇所に移動できました。
上記では単なるオブジェクトの再定義ですので、Area自体の詳細はわかりません。上記コードの Concrete5_Model_Area をCtrl+クリックしてみます。
Concrete5_Model_Areaオブジェクトの定義に飛べました!
補完を使ってみる
続いてオブジェクトの補完をしてみます。
コードに戻り、「new Are」まで打ち、Ctrl+Space(Windows、Linux)と押してみましょう。Areaを保管するリストが表示されました。
次は $a = new Area(); を打ったあとで、$a->を入力し、Ctrl+Space(Windows、Linux)を押してみます。$aのプロパティやfunctionの一覧が表示されました。間違いがちなプロパティ名もしっかりと打てますね。
WTS的まとめ
この一手間加えるだけでConcrete5のプログラミングが非常に楽になります。NetBeansとConcrete5で何かを作る場合はインクルード・パスを活用してください。