絵本大好きな自称イクメン太田アベル(@LandscapeSketch)です。こんにちは。
定期的にお気に入りの絵本を紹介しています。
今日は酒井駒子作「よるくま」です。
あらすじ
主人公の男の子は、お母さんに、昨日の真夜中に訪ねてきた熊の子の話を始めます。
熊の子はお母さんとはぐれてしまっていました。男の子はいっしょにお母さんを探しに行くことにしたのでした。
真夜中の街、真夜中の公園、どこにもいないお母さん・・・
探しても探しても見つからず、ついに熊の子が泣き出すと、どんどん闇が深くなっていきついには真っ暗に!さあ、お母さんは見つかるのでしょうか?
お母さんのいない不安と仲間の頼もしさ
だんだんと親と離れていくことが多くなる2~3歳。夜に親と離れて寝ることも多くなることでしょう。
でもやっぱり夜は不安で、心はお母さんを求めています。”よるくま”は、そんな子どもの不安な心を表したキャラクターなんだろうな、と感じます。
話は会話調でテンポもよく、一緒にくまのお母さんを探しているような気持ちになります。絵も、ちょっと外国風の素朴な絵で、くまがかわいすぎないのもGOOD!
そして、最後にやさしく気付かさせてくれるよるくまの正体に、子どもは夜の不安と戦ってくれる友達の存在に気づくはずです。
夜の不安をかき消してくれる良作です。