非常に高速で安定しているレンタルサーバー XServer。僕も10個以上のサイトを入れて活用中です。(当サイトWorkToolSmithは、同じ会社が運営するWordPress専用サーバ WPXを使用しています)
さて、データベースを使ったシステムを使うとき、少々不便なのがデータの編集。
通常では
- XServerにログイン
- サーバーパネルにログイン
- PHPMyAdminを開く
- 編集したいDBのパスを入力
という流れで、けっこう手間です。作成途上のウェブアプリなどでしょっちゅうDBを覗きたい場合は、何度もログインし直しになって時間をとられます。
しかしXServerのMySQLは、数年前にセキュリティ上の理由から単純な外部接続(URLでの接続)は受け付けなくなっています。
MySQL WorkBenchとかが繋げられればもっと便利なのに・・・!と思っていろいろ試したところ、TCP/IP over SSDで接続できましたので、その手順を書いていきます。
ちなみにこれは違反な手順でもないですし、SSH経由なので安全性も高いです。ただし公式な手順ではないので自己責任で。(SSHってなに?って人は先にググッて基礎知識を勉強してね)
SSHキーの準備
まずはSSHキーを準備します。
※すでにキーを持っていたらそれをそのまま使ってください。新しいペアを生成すると以前のキーは使えなくなります。
XServerのサーバーパネルにログイン。
右下の「SSH設定」をクリック。
SSH接続を「ON」にします。標準ではOFFになっています。
すでにONにしていたらそのまま。
SSHキーを生成します。
上のタブから「公開鍵認証用鍵ペアの生成」を選択。
キーのパスフレーズは空白でも生成できますが、盗用を防ぐために、特別な事情がない限り入れましょう。
鍵ペアの生成ボタンを押します。
再度確認がでますので確定ボタンを押す。
数秒待つと、自動でキーがダウンロードされます。
[ドメイン名].key というファイル名です。
このキーは自分だけがアクセスできるフォルダ(ユーザーフォルダなど)に移動しておきましょう。
MySQL WorkBenchの設定
続いてMySQL WorkBenchを設定します。
新規接続を開始します。
Connection Methodを Standard (TCP/IP) からStandard TCP/IP over SSH に変更します。
接続の内容が切り替わり、下記のようなSSH設定が現れます。
次のように設定します。
- SSH Hostname: [ドメイン名].xsrv.jp:10022
- SSH Username: XServerのユーザー名
- SSH Password: SSHキーに設定したパスフレーズ
Store inVaultボタンを押せば記憶できます。記憶しないと毎回聞かれます。 - SSH Key File: 先ほどダウンロードしたキーファイル
つぎにMySQL側の設定
MySQL HostName: MySQLホスト名はサーバーパネル > MySQL設定で見ることができます。Ver.5とVer.5.5でホストが違うので注意。たいてい mysqlxxs.xsrv.jp のような形です。
- MySQL Server Port: 3306
- Username: DBに割り当てたユーザー名
- Password: DBのパスワード
Store inVaultボタンを押せば記憶できます。記憶しないと毎回聞かれます。 - Default Schema: DBのスキーマ名 (example_db1のような名前)
設定完成見本。
Test Connectionでテストします。「Successfully made the MySQL connection」が出れば接続完了です。
接続してみる
さっそく接続してみましょう!
コネクションをクリックするだけで開きました!テーブルの編集、削除も自由自在です。PHPMyAdminはちょっと遅いですが、WorkBenchなら高速にサクサク編集できます。デバッグがめっちゃ捗る。
WTS的まとめ
XServerはほんとに使いやすい!ユーザーの事を常に考えて進化してくれます。僕はサーバーを借りてから、今年で10年目。その間なんの問題もありませんでした。(問題がないどころから、サイトに怪しいコードを埋め込まれた時に警告とサポートをしてもらったこともありました)
サーバーパネルは簡素で速いし、必要なことがわかりやすくそろっていて、言うことなし!職人のためのサーバーだと感じます。おすすめ!>エックスサーバー