VRゴーグル全体でよく話題にのぼる問題が、メガネユーザーへの対応。
VRゴーグルは目の上にかぶるように装着しますが、残念ながらゴーグル自体に視力矯正装置を搭載しているものは、ほぼありません。療用など特殊な機材のみに搭載されています。
メガネを使っている人は、メガネの上からかぶらなければならないのです。
しかしこれが問題。
メガネの大きさや形により、かなりキツかったり、もしくは入れるのが不可能だったりと、不便が多いのです。
メガネの形は千差万別ですから、全世界のメガネに対応するなんてそもそも不可能。スネ夫のママのようなメガネにまで合わせていたら、おそろしく大きなゴーグルになるでしょう。(笑)
そして今回購入したMeta Quest 2ですが、Oculus Rirft Sではすんなり入った横長のメガネでもけっこうキツイ。
Rift Sよりも横幅が少し小さくなったのでしょうか?Rift Sではそれほどきつくなく入っていたメガネでも、かなりメキメキと入れる感じになってしまい、プレイ中もメガネのツル(耳にかける棒)がけっこう圧迫されます。激しく動くと折れそう。
ということで、今日は社外のフェイスクッション(フェイスブラケット)を買ってみたぞ!
フェイスクッションはたくさんのメーカーから出ていますが、セット内容が充実していて、やわらかそうな「AMVR Oculus Quest 2 に対応フェイスクッション フェイシャルインターフェイスブラケット」を選択。
幅広のメガネもすんなり入るようになったのもうれしい!
- やわらかくて肌あたりの良い合皮フォーム
- 統一感のあるホワイトフレーム
- フレームには空気穴もあり、ムレを軽減
- 光漏れを防ぐノーズキャップなども付属
大きさも付けごこちも悪い純正スポンジ
Quest 2の純正のフェイスクッションはかなりチープです。(Rift Sと比較して)
素材は単なるスポンジ。汗や汚れをめっちゃ吸うので、あまり清潔でもありません。そしてペシャッとつぶれるので、プレイ中に形が保持できず、かなりズレます。
汚れを防止するためこんなシリコンカバーも付いていますが・・・
しかし今度は汗を一切吸わないので、ちょっとの汗でもすべりだす!夏場なんてヌルヌル・ベタベタしますし、かなりイヤ~な感じです。
コストダウンのためでしょうが、付けごこちは10点満点で2点ぐらい。激安ゴーグルのようにガタガタするよりはマシ、という程度。
さらにいえば、頭の後ろを締めるヘッドバンドも単なるゴムバンド。ヘニャヘニャのフェイススポンジとの連係プレーで、まともな位置にまったく合わせられない上に、プレイ中にズレまくり、顔に食い込みます。楽しさ半減。
詳しくは前回の社外エリートストラップ交換記事をどうぞ。
AMVRのフェイスクッションを純正と比較
さて、交換用として買った「AMVR Oculus Quest 2 に対応フェイスクッション」が届きました!
価格は筆者購入時で3,500円程度。激安ではありませんが、品質が良ければリピートできる価格でしょう。
クッションだけではなく、ブラケットまるごと交換するタイプです。今回はブラケットがホワイトのタイプを選択しました。ほかにはブラックとオレンジがあります。(リンクがまちがっているときもありますので、購入前に十分ご確認ください)
ホワイト(レビュー品) | ブラック |
セット内容を確認しましょう。
- 本体ブラケット
- フェイスクッション(薄めと厚めの2種類)
- 光漏れを防ぐノーズピース
- 光漏れを防ぐサイドクッション
- レンズカバー
フェイスクッションは合皮で、細かな通気穴が空いています。
スポンジは適度なハリがあり、肌ざわりはふわっとやわらかい。皮のようなしっとり感があります。着け心地はかなりよさそう!
もちろん合皮なので、本革のようにカビることはありません。アルコールで軽く拭くぐらいなら変色もしなかったので、感染症対策が必要な現在でも安心です。
ブラケットを純正と比較してみます。
ご覧のように(ちょっと写真ではわかりづらいですが)AMVRのほうが数センチ幅広です。メガネにも余裕か!?
こちらはフレーム上部の拡大写真。AMVRのほうには通気スリット(ギザギザの切れ込み)が開いているのがわかるでしょうか?ここから熱気を逃がせるとされています。
こちらは鼻の部分の光漏れを防ぐノーズピース。
純正は鼻の高い欧米人に合わせたのか、日本人の鼻ではかなり光漏れがあります。というか僕の場合、下が見えるほど開いている。(笑)
このノーズピースでどれほど防げるのでしょうか。
交換はむずかしくはありません。
まず純正のフェイスクッションを土台ごと引き抜きます。かなりしっかりはまっているので最初は力がいります。
なるべくまっすぐ引っぱってください。斜めに引っぱるとフレームが割れる可能性もあります。
ブラケットにクッションとノーズピースを取り付けます。
クッションはマジックテープに合わせ貼り付けるだけ。カンタンです。
そのままQuest 2に差し込みます。
引っかかることもなく、ガタつくこともなく、カチッと素直にはまりました。しっかり寸法を合わせてあります!
すばらしい装着感!
では装着してみます!
まずメガネ。
純正では折れそうなほどキツかったのですが、AVMRではすんなりと入りました!これはうれしい!メガネの引っかかりで悩んでいるなら、即買いしてもいい。
純正と比べ1~2cmほどの余裕を感じます。(※ただし全部のメガネで合うとは言い切れませんので、ご了承のほど)
クッションはしっとりと顔にあたり、まったく痛みがありません。純正スポンジのザラザラ感や、顔の骨に食い込む感じ、シリコンカバーのヌルヌル感とは別次元の快適性。
使用後はさすがに汗でテカッてしまいますが、アルコールとティッシュで拭けばすぐに取れました。清潔感も上々です。
ズレもかなり防げます。
純正では目の下の部分に食い込んできて、痛いうえにズレましたが、AVMRは額から目の下までふわっと包まれる感じで、頭をぐるぐる回してもほとんどズレません。気になる痛みもほぼなし!
これはいい!
光漏れはどうか?
ノーズピースの効果ですが、けっこうあります。鼻の下の光が半分以下になったイメージです。映像のクリア度が上がりました。
ただ、人によっては鼻にかぶさって、すこしうるさく感じるかもしれません。
あれです、「鼻の毛穴すっきりパック」をやっている感じ。(笑)
またクッションの幅が広くなるので、顔の細い人はサイドからの光漏れも気になるかもしれません。
その場合はサイドカバーを取り付けると軽減できるようです。僕は必要ありませんでした。
WTS的まとめ
純正とは天地の差でした!しっとりふわっとフィットして、肌の負担がだいぶ少ないです。
幅もちょうどよく、メガネユーザーは即決してもいいぐらい付けやすい。
ちなみに「汚れたらクッションだけを購入できるのか?」とメーカーに確認しましたが、残念ながら設定がないようです。汚れたらまるごと買い直しになってしまいますが、まあ金額的には3,500円前後なので、それほど負担は重くないですね。
とはいえ、複数のクッションでローテーションして清潔に使いたい!という人に向けて、別売をしてくれればありがたいところ。
Quest 2ライフがさらに快適になりました!
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