どうも、太田アベル(@LandscapeSketch)です。
少し前までレノボから販売されていた、小型キューブ型ゲーミングマシン「Lenovo Legion C530」を中古で入手しました!
スペックはCore i7-9700、メモリ16GB、1TB SSD、GeForce GTX 1650を搭載し、ゲーミングマシンとしての総合点はミドルクラス。グラフィック能力はミドルロークラスになります。
もちろんこのままでもファイナルファンタジーオンラインやドラゴンクエストX、モンスターハンターなどのゲームは、FULL HDでクオリティ「中」ぐらいまでなら60fpsが保てるでしょうか。
さて、今日はこのC530の手を入れられる部分をとにかくアップグレードし、激しめのスペックに魔改造していこうと思います!
長くなりそうなので連続ものの記事となりますが、興味があれば続けて読んでくださいね!
題して「★限界突破★Lenovo Legion C530を魔改造するスレ」!
Lenovo Legion C530とは?
Lenovo Legion C530は昨年まで販売されていた、小型キューブタイプのゲーミングマシン。取っ手がついていて持ち運びがラクなキューブ型のボディと、お手ごろな価格が魅力でした。
Legion C530についての詳細レビューはこちら。(※レビューは今回のモデルとはスペックが違います)
手軽に持ち運べるので、VRの体験イベントなどでも人気だったようです。(VRシステムはノート型ではスペック不足になることがあるため、デスクトップを持ち運ぶ人も多い)
まあ手軽とはいえ重量はそれなりですが。
現在レノボのLegionシリーズのデスクトップPCは、すべてミドルタワー以上になっています。「欲しいけどちょっと大きすぎるかな・・・」と思っている人も多いはず。
このカタチを気に入っている人が多いのか、あまり中古品も出回りません。ヤフオクや楽天市場の中古品も、月に数台程度しか見かけません。近い大きさのゲーミングマシンとしては、G-Tune HL-B、パソコン工房 C-Classがあります。
個人的にはLegion C530のデザインがけっこう好きで、このデザインを引き継いだ後継機をぜひ出してほしい!
内部をチェック!まずはCPUとマザーボード
以前の記事でも内部を一通りチェックしていますが、今回は「どこまで改造できそうか?」を考えながらチェックしてみます。
C530のサイドパネルは、ツールレスで簡単に開けることができます。
C530の内部は、真ん中で左右に区分けされるデュアルチャンバー型を採用しています。CPUやGPUの熱と、電源ボックスの熱が混ざり合わないため、狭い空間でも高い冷却効果を期待できます。
ですが、中央で分かれているということは、側面パネルまでの高さがないのが欠点。マザーからの高さはおよそ110mm~120mmというところ。この数字を念頭にパーツを選択します。
CPU
まずはCPU。
今回のC530はすでにハイグレードのCore i7-9700を搭載しています。3世代前とはなりますが、高効率は8コア/8スレッドで十分な処理能力を発揮します。
CPUクーラーはLenovoオリジナルですが、トップフロー型の小さめで、Intel純正と比較してそれほど冷却能力は変わらなさそうです。当然Core i7以上を冷やすのはきびしそうな雰囲気。ベンチマーク中もそこそこの騒音が出ているので、ファンを大型化し、さらなる静音化と冷却能力の向上を考えたいところ。
サイドフロー型の中では高さの低いCryorig M9 Plusも持っていますが、これだとて124.5mm。いちおう試してみますが、入るかどうかはかなり微妙。
マザーボード
次にマザーボード。
これは完全にLegion C530専用設計になっています。上にPCIeスロットを持ってくる倒立型になっており、コネクタの並びやサイズはMini ITXでもなければMicro ATXでもない、特殊な形っぽいですね。
マザーボードにはLenovoの文字がシルク印刷されており、完全独自設計のようです。代替品を探すことは不可能でしょう。
C530には第10世代や11世代搭載の後継機は出ていないので移植は不可能。必然的にCPUはLGA1151の第9世代に固定となります。
グラフィックボード
CPUの次に重要なのはやっぱりグラフィックボードでしょう。グラフィックボードはゲーミングマシンの命、いや魂なのです!(なんだ急に)
新品販売時は、GeForce RTX 2060が最上位となっていました。
C530はなんと上面が強化ガラスになっていて、グラフィックボードのファンが回っている様子を見ることができ、しかも起動中には真っ赤に光るという大興奮のギミックがついています。
ゲームでも楽しめ、見ても楽しめる、最新でつよつよのボードを持ってきたいですね!
ですが問題はサイズ。
CPUのときと同様、長さ、そして側面パネルまでの高さの制限の中で用意しなくてはなりません。
メジャーを入れておおよそのサイズを図ってみたところ、長さについては280mmクラスは入りそうですが(※公式仕様書では312mmのフルサイズも入ると書いてありますが・・・本当に?)、幅は120mmがギリギリというかスレスレ。できれば110mm以下で抑えたいところ。
厚さは2スロットジャストまででしょう。2.5スロットになると入るか怪しいです。
手持ちのZotac TwinEdge 3070を合わせてみましたが、完全にケースからはみ出すのはもちろん、挿入時に前側がフレームに接触し、入れることすらできませんでした。
純正と同じグレードでは何もおもしろくありませんので、このサイズ内で入る最新のRTX 3000シリーズを探します!
電源ユニット
上位クラスのCPUに交換し、しかも標準オプション以上のグラフィックボードを選ぶとなると、電源容量が気になるところ。
C530は、標準では500Wの電源が搭載されています。
サイズなどを点検したところ、普通のATXサイズが入るのではないか、という結論になりました。より大容量の電源ユニットを選んでいきたいところ。
しかしまだこの時点では、このテキトーな判断が大問題を引き起こすとは、思いもよらなかったのです・・・
前面ファン
前面には1つのファンがつけられています。ファンの大きさは92mm。厚さは25mmタイプです。
ネジ穴は2か所分あり、縦に2つのファンが並べられます。上側はグラフィックボードへ、下側はCPU近辺へ送風するルートになっています。
グラフィックボードもCPUも強化するつもりなので、前面ファンも2台体制にし冷却能力を高めたい。また静音性も重視して選択したいところ。
部品の選定!
サイズの制限を重視し、その中でもできる限りのハイスペックを選んだ結果、魔改造用パーツは以下のようになりました。
CPUは第9世代ハイエンドクラスのCore i9-9900に決定。マックスグレードの9900Kという選択もあったものの、かなりの爆熱なので狭いケースではキツイと判断。65Wで8コア/16スレッドを実現してくれます。(この判断は正しかった)
CPUクーラーはCryorig M9 Plusが付かなかったときのために、トップフロー型で探しました。いろいろと選択肢があったものの、価格的手軽さと、性能と耐久性のバランスが良いScythe(サイズ)の大手裏剣 参をチョイス。
電源は強力で保証も長くお手軽価格のFSP Hydro GSM Lite PRO 750Wに交換しようと購入したのですが・・・結果は組み立て編でお伝えします。
グラフィックボードはとにかく選択肢がなかった!
RTX 3050から上はほとんどの機種が大型ファンとイカツいケースを装備しており、本体幅が120mmを超えるものばかり。110mm台で出ていたのはほんの数枚だったのです。サイズで絞ったなかで最高スペックだったものが、玄人志向のGeForce RTX 3060 Ti(GG-RTX3060Ti-E8GB/DF/LHR)でした。
GALAKUROシリーズはGALAXとのコラボ製品で、性能は折り紙付き。GG-RTX3060Ti-E8GBはLEDなど派手な装飾はないものの、その分価格が抑えられているのも好感度が高いですね。ムダを省いた感がGOODです。
できれば最新で話題のRadeon RX 6600XTが欲しいところでしたが、執筆時点では相変わらずの品薄で入手できず。とはいっても、6600XTとしてもサイズが合うのはまたしても玄人志向ぐらいでしたが。
玄人志向は小サイズPCの味方です。
次は組み立て編へ
さて、部品が集まりました!
では次回から、実際に分解と改造に入っていこうと思います!(続きはこちら)
WTS的まとめ
ひとまず材料はそろいました。Legion C530はそんなに複雑な構造もなく、汎用品からうまく独特の形に発展させているケースです。
改造編もぜひ読んでください!
コメント