TP-Link Archer AX3000実機レビュー | 縦置きは日本の家庭にジャストサイズ!通信も強力

電子レンジ、冷蔵庫、トースターなどさまざまな生活必需家電がありますが、現在ではWi-Fi(無線LAN)ルーターがその1つになりました。

パソコン、スマホ、ゲームマシンやTV、防犯カメラまで、Wi-Fiを必要とする機器は日々増え続けています。

ただ、高性能なルーターを置きたい場合、気になるのは「設置面積」

ルータの性能が高くなればなるほど、アンテナの本数も増え、本体も大型化していくのが普通。当サイトで多数レビューしているTP-Link製品においても、性能が高くなればなるほどルーターが大型化し、上位機種ではA4用紙サイズに迫るものも。(下記はArcher AX72 272.5 × 147.2 × 49.2mm)

TP-Link Wi-Fi6対応ルーター Archer AX72 非常に高速だが、A4サイズに迫る大きさでアンテナもゴツい

 

「性能は良さそうだが、さすがに大きすぎる」といった意見も見られます。

性能は維持しつつ、大きさは可能な限りコンパクトに!そんな要望に対するTP-Linkの回答が、今回レビューする「Archer AX3000」です。

高性能なArcherシリーズでありながら、シリーズ最小クラスとなる166x 157 x 45 mmを実現。さらにアンテナ内蔵、しかも縦置き可能!非常にコンパクトで、本棚や机のスキマにも、ラクラク置けるサイズを実現しているのです。

もちろん最新のWi-Fi 6に対応。5GHz: 2402 Mbps、2.4 GHz: 574 Mbpsの4ストリーム構成で、多数の機器が同時通信している状況でも、高速通信を維持してくれます。

TP-Linkより体験機を提供いただきましたので、さっそくレビューしていきます!

  • 166x 157 x 45 mmの縦置きで非常にコンパクト
  • 壁掛けも可能
  • Wi-Fi 6対応。AX3000の高速通信
  • 最新デュアルコアCPUで多数の機器が接続しても速度が落ちにくい
  • LAN側4ポートで、有線機器もたくさんつなげられる

TP-Link Archer AX3000 公式ページ

デザイン

デザインを見ていきます。

TP-Link Archer AX3000

いままでのTP-LinkのArcherシリーズと比べると、非常にコンパクト!立てた状態では157mm x45mmのフットプリント(設置面積)で、机の片隅でもラクラク設置できます。

カラーはブラック。形は丸みがあり、スリムなのでリビングなどに置いてもそれほど目立つことはなさそうです。

ただしあまりに狭い場所につめこむと、電波状況が悪化します。放熱も悪くなりますので、故障率も高まります。左右には数センチの余裕が必要でしょう。
上から見たところ。紙を丸めたようなスリムなデザインです。

 

正面から。この細さなら目立たず設置できそう。ちなみにLEDランプは白色です。

 

本体とペットボトルとの比較。高さは500ccのペットボトルより少し低い程度です。

ペットボトルとの大きさ比較

 

背面にスタンドを付ければ、壁掛け設置も可能。スタンドには2箇所にネジ穴が開いており、壁にネジ留めすることもできます。

背面にスタンドを取り付けた状態

AX3000を壁掛け設置した様子(公式サイトより)

付属品の確認

付属品は、ACアダプタ、スタンド、LANケーブル、簡易説明書となっています。

付属品一覧

豊富なポート類

有線LANポートは、WAN x1ポート、子機用ポート x4ポートとなります。すべてギガビットLANになっています。

背面ポート

 

背面ポートは横から見てもポートがわかるようなっています。狭い場所でも確認できるのは便利。

側面から見てもポートの位置がわかる印刷

 

スマホからカンタン設定!

設定はスマホだけで可能です。

まずはAppストアまたはGoogle Playから、純正の設定アプリである「Tether」をセットアップしてください。

TP-Link tetherアプリアイコン

その後、本体背面にあるQRコードを読み取りWi-Fiへ接続。Tetherを起動すればルーターのセットアップを進めることができます。

一つ一つの項目ごとに画面が分けられ、むずかしい専門用語も少なめ。非常にわかりやすい!Wi-Fiのセットアップが初めての人でも、比較的すんなりと接続できる設計になっています。

 

またTetherはブロックしたいサイトや、時間帯によってアクセスを制限するなど、多彩な設定が可能です。

小さな子供が危険なページへ迷い込んだり、長時間YouTubeを見たりすることを、簡単な設定で防ぐことが可能です。

遠距離からでも高速通信

1階に設置した場合、同じフロアならどこでもアンテナが3本立ちました。ただ、ルーターから離れて閉め切った部屋では、アンテナが2本になる場合がありました。

2階でもかなりの範囲でアンテナ2~3本を検知しました。

内蔵アンテナタイプですが、電波の飛距離や強さはそれほど気にする必要はないな、と感じます。筆者の環境では家の中を移動しながら使っても、途切れることは全くありませんでした。

もし3階建ての家であったり、障害物が多い間取りの場合は、「EasyMesh」対応の機器で電波を中継し、範囲を広げることができます。

また標準で複数のルーターを束ねて電波を強力にする”メッシュ”機能を備えた、TP-Link Decoシリーズなどを検討すると良いでしょう。

WTS的まとめ

従来では平置きタイプのルーターが多かったTP-Linkですが、今回はまさに日本の狭い家にジャストフィットなルーターを出してきてくれました。

しかも、どうやらこのルーターは日本専用設計ということ。うれしい対応ですね!

価格もお手頃で、アンテナ内蔵型としては電波も強力。初めて設置するルーターとしてもお勧めできるモデルです。

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