薄さ・軽さ
薄さはわずか14.95-16.45mm。かなりの薄さ!カバンに入れても気になりません。
重量も1.18kgで片手で十分に支えられる軽さです。これは前製品(2015年版)よりも200gも軽い!
920gのVAIO S11から持ち替えても、そんなに重くなった感じはしません。3インチも大きいのに。この軽量化努力には頭が下がります。
キーボード
キーボードはキーの下が丸みを帯びたThinkPad独特のタイプ。
加えてキーの中央をへこませるような加工で、どんなポジションからでも指がかかりやすく打ちやすい。キーとキーが離れているアイソレーションタイプです。
キーストロークは1.8ミリ程度。キーの反応、戻り速度、追従性ともに文句のない出来です。
技術的な面では、キーボードのパンタグラフ機構で軸部のガタツキを従来の50パーセントに抑えることで、入力ミスを低減しているということ。確かにグラグラした感もなく、スペースキーの端っこを押すと反応しないなどという、低次元な現象はまったくありません。
トラックポイントとタッチパッド
キーボード中央にはThinkPad独特の赤いポインター「トラックポイント」を装備。キーボードのホームポジションからほとんど手を動かさなくてもマウス操作ができます。
トラックポイントを初めて使う人は「いまいち使いづらい」と言うことが多いのですが、ThinkPadを長年使っている人の中には「トラックポイントのためにThinkPadを買っている」という人もいます。それほど熟成されたシステムなんですね!
書類を作るときの操作を考えてみてください。
文字を打つ → 手を上げてタッチパッド → 文字を打つ → 手を上げてタッチパッド・・・
という感じでけっこう手を動かしています。これでは手を動かすたびに思考や集中力が途切れ、効率が落ちます。また腕もそれなりに疲れます。
そこでトラックポイント!
キーボードのホームポジションに手をおいたままで操作できるので、腕をほぼ動かさずにすべての操作が行えます。キーボードを主に使う人にとって、トラックポイントは非常に使えるデバイスなのです。
もちろん慣れないうちは「使いにくい」と感じる場合もありますので、一般的なノート同じようにタッチパッドも装備。手触りはサラサラでスベリが良いです。
タッチパッドは1プレートタイプ。右下/左下を押し込むと左右クリックが可能です。ただちょっとセンサーが敏感なのか、押し下げ時にカーソルが動いてしまうことがあり、気になりました。
複数指によるスクロールなどにも対応しています。
豊富なポート類
この薄さですが、ポート類も充実しています。
USB 3.0 x 2、Powered USB 3.0 x 1、Lenovo OneLink+ x 1、miniDisplayPort x1、HDMI x1があります。USBは合計3ポートで不足はないでしょう。ディスプレイ出力も2系統であり、複数ディスプレイも可能。
Lenovo OneLinkポートからは、有線LANや複合機能のドックなどを引き出せます。(オプション)
また、オプションのWiGig(ワイギグ)ボックスを使えば、無線で多機能ドックを接続することができます!(こちらの記事をご参照ください)
※WiGigボックスは本体の無線コントローラも対応が必要なので、購入時のみのオプションです。追加はできません。ご注意を。
SDカードリーダーはmicroSDのみしか対応していません。
デジカメのSDカードなどがすぐに読み込めないので少し不便です。また位置も背面のカバーの中にあり、常に出し入れするような使い方は想定されていないようです。タブレットのように入れっぱなしを想定されている感じ。
デジカメを使うことが多い僕としては、できればフルサイズのSDに対応してほしいと思いました。
WTS的まとめ
非常に薄く、軽いのに、あり得ないほどの強度で安心!ビジネスマシンに必要なものがしっかり揃っています。キーボードもThinkPadシリーズならではの仕上がりで、ノートなのにデスクトップのような使い勝手。トラックポイントもいつもながら使いやすい!さらにWiGigボックスで瞬時にデスクトップになるので、メインマシンをこいつにしました。
高い処理能力も秘めた激薄マシン。ビジネスでも家庭用でも、買ってソンはない機種です。