どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
今日はソースネクストより販売されているかなり珍しい、というか魔法チックな機能を持つソフト「PhotoMirage (フォトミラージュ)」をレビューしていきます!
さてこのPhotoMirage、機能の説明をするのはカンタン。
「普通の写真をアニメーションさせる」
・・・なのですが、たいていの人が思い浮かべる、写真をなめらかに拡大・縮小したり、くるくる回したり、連続した場面をパラパラ見せるとか、”そういう動かし方”とは全く違います。
なんと、写真(静止画)の中の雨とか煙とか水とか、そういうものを無理やりアニメーションさせてしまおうというとんでもないソフト。
そんな魔法のようなことができるのか?
できたとしてどんな作品ができあがるのか?
実際に使ってみようと思います!
画面と操作
PhotoMirageを起動してみましょう。
画面は非常にわかりやすい。
左側にツール類、写真を読み込めば右側に作業用画面が開きます。
ツール類もシンプル。
- 写真の動かす位置、動かす量を示すアローを作るツール
- 動かさない部分をマスクするツール
- アローを選択するツール
- アローを範囲選択するツール
- 画像の自動調節
- 切り抜き
大きくこの6個のみとなります。
動画を作ってみる!
さてその魔法のような機能はどのように作成するのでしょうか?
まずは画像を開き、アニメ化ツールで動かしたい部分を、動かしたい方向に向かってドラッグすると、小さな青い矢印が付きます。
実はこの矢印一つだけでもすでにアニメーション可能です。下にある「再生」ボタンを押しますと・・・
おお、矢印の方向に画像全体がグニャーとアニメーションします!
が、全体が動くのでアニメーションというよりは全体的にブレているようにしか見えません。(笑) これではいけません。
つぎに正しい使い方です。
まず「動かしたい部分」に、動かしたい方向に向かってこまかくアローを置いていきます。アローが長いほど動きは速く、大きくなります。
次に、「動かしたくない部分」に固定する赤いマーカーを打っていきます。このマーカーに囲まれた部分は動かなくなります。例えば海岸の砂の部分、山の部分などですね。
下の写真では雲の部分を全体に動かし、地上時の部分は動かさないように囲みました。
さて動かしてみましょう!
おおっ!どうでしょうかこれ!
なんだか本当に雲が流れているように見えません?
まあもともとは単なる静止画ですから、よく見れば写真をブラしてごまかしている部分も見えてしまいますが、パッと見は流れる雲の動画に見えますね!
しかも適当にアローを打って、固定ポイントを打っただけ。時間にして5分ぐらいしか作業していません。もう少し時間をかけて調整すれば、さらに自然さをアップできると思います。
どんなものなら「それっぽく」見えるのか?
ほかにもいくつか動画を作ってみました。
火山の噴火
これどうですか!?本当に映像で見るような火山の噴火ができてませんか!?
噴煙の動き、炎の動きがかなりそれっぽくできています。煙の動きにはPhotomirageはかなり向いていると思います。
雪
きらきらと降る雪をアニメーションさせてみました。
まあまあ自然ですが、ちょっと背景がぼやけて見えてしまいます。これはしょうがない部分でしょう。雪が降っている感じは結構出ているのではないでしょうか。
小さめのバナーなどなら、雪の動きで目を引くかもしれませんね。
サクランボ
サクランボなんかを揺らせてみよう!と思い立ちました。
サクランボの実と茎の部分を残し、精密に背景のマスクをかけました。これでサクランボの部分だけ動かせるのでは!?と期待したのですが・・・
さてどうなるか・・・
あらー
サクランボ部分だけが、四次元的に動く映像ができあがってしまいました。(笑)
超絶不自然なので、これは使い物になりませんね。こういうものを細かく動かすのは、先日紹介したアニメーションツール「MOHO」のほうが得意そうですね。
WTS的まとめ
雲とか海とか星空とか、あまり細かな形が意識されない部分を動かすのは、かなりうまい具合にアニメーションできますね!
逆に、しっかりと形があるものを動かすのはむずかしそうだと感じました。
写真にちょっとしたインパクトを与えるツールとして使えそうです。
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