どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
先日遠隔サーバー用に購入したCeleron J3455を搭載した「Intel NUC NUC6CAYH」。遠隔操作でも十分な速度で動き、Microsoft Officeやちょっとした画像編集でも威力を発揮してくれました!
iPadや、それこそスマホからでもすぐにフル機能のWindowsを使うことができ、子育てのスキマ時間で細かく作業を進めることができました。
ただ、快適だったのでどんどん欲が出てきてしまい、多数のタブを開いてのウェブ閲覧や、大容量のエクセルファイル、Adobe Lightroomでの画像編集までやるようになってしまった結果、最初は十分だと思っていた速度もだんだんと不満に・・・
ということで!同じくIntel NUCシリーズの上位版、Core i5-7260Uを搭載したモデル「Intel NUC NUC7i5BNH」を大購入!
手のひらサイズの大きさは変わらずに、もはやメインマシンとして十分使える超快適PCだった!
購入したもの
やってきましたIntel NUC NUC7i5BNH。
しかしこの覚えにくい型番は何とかならないもんなのか。「第7世代NUC Core i5」とかじゃダメなんだろうか。
お値段は約17,000円ぐらいでお手ごろだったCeleronモデルから、2.8倍もの46,000円に!!
フトコロにはだいぶ厳しいですが、遠隔操作での作業が非常に増えているこのごろ。先行投資と考えてがんばりました。
Core i5モデルには2種類の型が存在していまして、高さが約5cmで2.5インチ+M.2 SSDを搭載可能な「Intel NUC NUC7i5BNH」(今回のモデル)と、M.2 SSDのみしか搭載できないが高さが35mmとグッと低くなる「Intel NUC NUC7i5BNK」です。
Intel NUC NUC7i5BNH | Intel NUC NUC7i5BNK |
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今回は高さ51mmのNUC7i5BNHを購入。そしてメインストレージにM.2 NVMe SSD 「WD BLACK PCIe」、メモリはヤフオクでサムスン製のものが安く出ていたので購入です。
パーツ | 価格 | 購入店 |
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本体 Intel NUC NUC7i5BNH | 46,106円 | パソコン工房 |
ストレージ WD BLACK PCIe 256GB WDS256G1X0C | 10,450円 | Amazon |
メモリ Samsung DDR4-2133 16GB(8GB x2) バルク品 | 14,000円 | ヤフオク! |
となりました。しめて70,556円!(税込)
うーむ。もう少し安く済まそうと思ったんですが、ストレージもメモリも余っていなかったので、予想外に高額になってしまいました・・・
部品で気をつけたいのはストレージ。
M.2 SSDはコネクタは一緒でも、信号(プロトコル)が「SATA」と「NVMe(PCIe)」で大きく分かれます。
どちらを挿しても使えるマザーボードもありますが、Intel NUC NUC7i5BNHはNVMeのみの対応となります。SATAタイプの方が安いのですが、使えませんのでご注意。
Celeron J3455モデルと比較
組み立て前にCeleron J3455と外観を比較してみましょう。
見た目はほとんど同じで、この世代から濃いグレーになった本体カラーもほぼ同じ。正面から見るとUSBの常時充電ポート(オレンジ)が左右逆になっているのが目立ちますね。
高さもほぼ同じ。
形はほとんど同じでもCore i5モデルは感触が違います。手触りなので正確ではないですが、Celeronモデルよりも「硬い」感じがします。また、同じ室温なのにCore i5モデルの方が少しひんやりと感じます。放熱性の高い金属を使っているのかもしれません。あくまで感触です。
エッジにも変化が。
Celeronモデルは普通のカドマル仕上げですが、Core i5モデルはエッジがダイヤモンドカット加工され、キラリと光ります。細かいながらも高級感がアップしていますね。
サイドは放熱スリットの数がまったく違います。Celeron J3455はTDP 10W、Core i5-7260UはTDP 15W。差はたった5Wですが、発生熱量は全然違うということがよくわかりますね。騒音にどの程度影響するかも気になるところです。(左 Core i5、右 Celeron)
背面ポートも大きく違います。Core i5モデルにはVGAがなくなり、代わりに高速なUSB Type-Cポートが搭載されています。もちろんThunderbolt 3にも対応。その気になれば外付けGPU BOXなんかも付けられます。
さらにCore i5モデルは背面スピーカージャックが無くなっています。音楽サーバーにしようと考えている人は要注意。前面からしか有線接続できないので不格好(ぶかっこう)になりそう。
組み立て
では組み立てます。組み立てはとてもカンタン!
底面のネジ(プラスネジ#2)を4か所外します。
底面プレートを外します。内部の2.5インチマウンタが現れます。
マウンタをゆっくりと持ち上げます。けっこう固くはまっていますし、ケーブルがくっついたままですので無理に引っ張らないように注意してください。あまり高くは持ち上げられません。
ケーブル限界まで引き出せばナナメにひっかけることができます。メモリスロット、M.2スロットが見えます。
NVMeタイプのM.2は発熱がはげしいことで有名ですが、なんと!2.5インチフレームの裏側に放熱テープが貼られています!これはうれしい!M.2の熱をフレームに拡散することができます。
ただ逆に、高さは基板むき出しタイプのものに合わせてあるため、放熱プレート付きのM.2 SSDは取り付けられないと思われます。プレート付きのものは押さえつけられて破損しそうです。
M.2 SSDとメモリを挿せばもう完了!逆の手順で戻せば完成!あとはWindows 10をインストールするだけです。
すごい速さ!
Windows 10 Proをインストールしました。
一通り使ってみましたが、想像以上の速さ!めちゃ快適!
ブラウザもエクセルも、アイコンをクリックしたとたんスパっと開きます!Chromeで30タブを一気に開いてみましたが、読み込みこそググっと遅くなるものの、読み込みが終われば切り替えにモタツきはまったくなし。調べ物もはかどります。
Celeronではモッサリと動いて、写真の切り替えさえテンポの悪かったAdobe Lightroom(写真20万枚 データはNAS)すらサクサク動きます!エフェクトをかけての書き出しも、メインのCore i7マシンと比べてそんなに遅くない。十分実用的。
ここまでくると、もうでかいデスクトップはゲーミングマシンだけでいいんじゃないだろうか?
ちなみに、モノは試しとAdobe Illustratorも試してみましたが・・・遠隔なのに実用的な速度で動いてしまった・・・こいつ、動くぞ!(@ @)
ささやかだが無音ではない
気になる騒音ですが、ほぼ無音に近かったCeleronモデルと比べると、明らかに音が大きいです。
アイドル時でもわずかですがファンの音が聴こえます。ベンチマークで高負荷をかけると「シュー」というような風切り音が聴こえてきます。
ですが、昔の小型マシンのような「ブゥゥゥン」という耳障りな音はありません。口で「スー」という音を出した感じです。温度が下がればすぐに音も小さくなります。
Celeronモデルはアイドル時にはゼロ回転となり、完全に無音です。高負荷でもほとんど音が大きくなりません。静けさではCeleronモデルが圧勝と言えるでしょう。
とはいえ、Core i5モデルの音は「大きい」といっても普通サイズのデスクトップPCと比べればかなり小さいです。Celeronモデルが静かすぎるので対比すると気になりますが、Core i5モデルも1m離せばまったく気になることはないと思います。
雑音の多いオフィスとなどなら、聞き分けるのさえむずかしいほどの音量です。
WTS的まとめ
超低消費電力の遠隔ワークステーションです、これは。ある程度の速度は予想していましたが、想像以上にキビキビ動きます。例えば家でIntel NUC NUC7i5BNHを常時点けておいて、遠隔で操作することを前提とすれば、ノートパソコンも激安のロースペックのもので構わないということです。それこそChrome Bookでもいいかもしれない。
そんなノートでサクサク作業ができるとすれば、使い方がぜんぜん変わりますね!
そんな使い方もこれから試していこうと思います。
しかし!その後2か月使っていたところ、発熱が高まり騒音も結構出てきました。継続レビュー記事はこちらです。