この小ささに強烈なワークステーションパワーを秘める!HP Z2 Mini Workstation レビュー

今日はHPから発売された、超小型ワークステーション「HP Z2 Mini Workstation」を入手いたしました!

“ワークステーション”といえば最低でも40cm級のタワー型を思い浮かべますが、Z2 miniはわずか21.6cm四方、厚さはたったの5.8cmの極小筐体。

しかもこのボディにクアッドコアXEON E3、さらにnVIDIA Quadro M620まで詰め込でいるというから驚く。

机の上にちょこんと置ける、小さな猛獣 Z2 mini Workstationをレビュー!

デザイン

冒頭に書いた通り、ワークステーションという名前からは想像もできないほど小さな筐体です。21.6cm四方、厚さはたったの5.8cmで、片手でも持ちあげられるほどの小ささ。Xeonマシンが。

 

天面にはHPのワークステーションシリーズを表す「Z」の文字。

 

四隅はフレームと金属部分を中空で組み合わせたモダンなデザイン。スーパー・カーのエア・インテークやロボットの冷却機構を感じさせます。ここから効率的にフレッシュな空気を取り込み、小さな筐体でも効率的な冷却を実現しています。

 

ポート類

ワークステーションを名乗るからにはマルチディスプレイの対応は必須でしょう。こんな小さなマシンでは2画面以上は無理だろう・・・と想像してしまいますが、全く心配に及びません。

USBは背面にType Aが2ポート、Type Cが2ポート、側面に2ポートと合計6ポートを装備。ディスプレイにはDisplay Portがなんと4ポート!最大6台もの同時出力を実現しています。※

 

これだけあれば大規模CADの表示、株価の同時表示、動画編集の多数の素材の表示など、自由にできるはずです。

※テスト機はパフォーマンスモデルとなります。ポートはグレードによって構成が変わります。エントリーモデルではディスプレイは最大3台まで。6画面表示にはDisplayPort OUT端子を持ったモニターが最低2台必要です。

静粛性

ファンやハードディスクは常に回っているので多少の音は聞こえますが、アイドリング時はかなり静か。ささやかな音で近づくとようやっと聞こえる程度。静かな事務所でも聞き分けるのはむずかしいほどでしょう。

ベンチマークテストで高負荷をかけたとしてもあまり音は大きくならず、仕事の邪魔にはなりません。常に限界動作をさせる3DCGソフトでも問題ないはずです。

整備性

Z2 miniは整備性にも優れています。内部を見るには背面のノッチをずらし、カチッとフタが持ち上がったら、そのまま開けるだけ。ドライバーすら必要ありません。

 

小型なので拡張できる部分は少ないですが、メモリの増設、故障時のHDDの取り替えなど、すぐに作業できる良好な整備制です。

ACアダプタは大きいが問題なし

Xeonとグラフィックチップの電力を支えるACアダプタは、それなりの大きさがあります。とはいえ、デスクトップとしてほとんど移動させることはないでしょうから、いくら大きくても問題なしと言えるでしょう。

スペック

今回評価しているモデルです。SSD、HDDのダブルストレージと16GBメモリを備えたハイパフォーマンスモデルです。

項目 スペック
OS Windows 7 Professional 64-bit SP1
CPU Intel Xeon CPU E3-1225 v5
CPUコア/スレッド数 4コア / 4スレッド
メモリ 16 GB
メモリスロット (空きスロット) 2 (0)
グラフィックス NVIDIA Quadro M620 2047MB
ストレージ SATA 1TB
ストレージ SSD 256GB
光学ドライブ なし
ポート類 USB 3.0 x4、USB Type-C x2、Display Port x4
Bluetooth あり
無線LAN(Wi-Fi) 802.11 ac/a/b/g/n
有線LAN あり
サイズ 216 × 216 × 58mm
重量 約2.08kg

WTS的まとめ

まず小ささとモダンでカッコいいデザインが目を引きます。同程度の能力を持ったマシンなら、デザインの魅力ででZ2 mini WorkStationを選びたくなるでしょうね。

外見も内部も非常に洗練されたマシンです。

新たにワークステーションを導入しているのなら、一考の価値あり!設置もラクですよ!(笑)