どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
実は僕、スーパーファミコンが大好きなんです。
いきなりどうでもいいカミングアウトですが、スーパーファミコンほど衝撃的で熱狂したゲーム機というのは、自分的にはそれ以降なかったと思うのです。
当時(30年ぐらいまえ ;^^)”ビデオゲーム”といえばゲームセンターや駄菓子屋のアーケードゲームぐらいしかなかった時代に、家庭でもカラフルでハイスピードなゲームを実現した、初代ファミリーコンピュータ。
国民的ゲームマシンに成長し、みんなが「ゲームというのはギザギザのドット絵とピコピコした音楽で遊ぶものだ」と刷り込まれたあたりで、すべてを変えていきます。もう一度、と登場したのがスーパーファミコンです。(キャッチコピーはiPhone 4のパク をオマージュしました)
32768色中から256色同時発色、半透明も実現する美しいカラー。本物の楽器のような音楽、なめらかな回転や遠近法まで表現できるモード7、そしてなにより、オシャレなグレーカラーに赤・青・黄・緑のボタンが鮮やかな、見るからに高機能なコントローラー!
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スーファミコントローラー(クラシックミニの付属品)
とにかく全てが衝撃的で、余すところなく未来でした。
もちろん現在販売されている「スーパーファミコン クラシックミニ」は所持しており、コントローラーをなにともなしにさわって「やっぱりいいなぁ」と独り言を言っています。(不気味)
相変わらず冒頭が長くてすみません。
で、そんなスーファミコントローラーをPCでも使いたいな、と探して見つかったのが、今回の「8Bitdo SN30 Pro」。
サイズ感はほとんどスーファミコントローラーそのもの!
カタチは似ていますが、最新PCゲームで使えるよう機能もボタンも進化しています。Bluetoothの無線接続にも対応!
さっそく使ってみた感じをレビューするぞ!
- スーファミコントローラーとほとんど同じサイズ感
- レトロチックなカラーがオシャレ
- ワイヤレス(Bluetooth)接続可能
- USB Type-C接続
- L1/L2、R1/R2があり、アナログスティックも装備
サイズ感
さて届きました「8bitdo SN30 Pro」。
シンプルな箱のデザイン。最近のスマホの箱のようで雰囲気がいいですね!
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さらっとした質感の紙製パッケージ。質感は良い。
外ケースを外すと、さらにグレーの内箱に収まっています。
形よく収まっています。少しナナメにこちらを向かせてある演出もニクイ。
本体にはしっかりと傷防止のプラカバーがかぶせられ、ボタンにもフィルムが貼られていました。中国製品ですが、こういった気配りは日本レベルで徹底されています。
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保護材もしっかりしている
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ボタンにも保護シールが!
厚さ、カドの丸み、ボタンの位置、多少の違いはありますが、スーファミコントローラーから持ち替えてもあまり違和感は感じません。
最近のコントローラーとしては小ぶりなサイズ感や、ちょっと丸っこい手触り感はまさにそのものといった感触。
ボタンの位置は違いがあるものの、まったく気になりませんでした。ボタンやスティックの位置には、かなりこだわって作られています。
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十字キー、ボタンなどは全体的に上寄りになっている。これはスティックの場所を確保するためだろう
実際に持った感じ。手とのサイズ比を確認してみてください。大きさはほぼ同じだと感じます。
上下に重ねてみるとさらに近さがわかります。
スティック部分の膨らみが少しはみ出しますが、厚み、サイズ感はほとんど同じ。
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上下に重ねたところ
ピッタリ重ねて真上から撮影。そっくりですね。
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SN30 Proをスーファミコントローラーの上に重ねたところ
SN30 Pro Bluetooth Gクラシック(レビューの品) |
SN30 Pro Bluetooth シルバー |
USB有線バージョンもあります。無線版よりも少し安い。
SN30 Pro 有線バージョン Gクラシック |
SN30 Pro 有線バージョン シルバー |
今回選んだカラーはGクラシックです。
Gクラシックは、先日レビューした、同じ8bitdo社のアーケードスティックと同じ風合いの色。
わずかにブラウンが入ったアイボリー。ちょっとレトロ風味で、でも古くさくは感じない、センスを感じる色です。
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8BitDo アーケードスティック
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接続はスムーズ
説明書に従えば、接続はスムーズです。
今回はX-Input(Xbox)モードでPCに接続します。
まずY + Startを押します。すると本体下部のLEDが点灯し、接続モードとなったことがわかります。
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ここのLEDが光る。ただし暗い!
本体下部の確認用LEDですが、光が弱く、明るい部屋では光っているかどうか判別できないほどです。(下写真 – 手をかざして暗くするとやっと見える)
最初は無反応だとカン違いして、バッテリーを満タンにしてから試したり、Startボタンを何度も長押ししたり、故障かと思ってあせりました。よーく見たら光っていた、という感じです。
もう少しくっきり明るく光るか、目立つオレンジ色などにしてほしいところ。
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手で影にしてようやっと見えるランプ。一番左が光っているのがわかりますか?
Windows 11のBluetooth接続画面を出すと、すぐに「8Bitdo SN30 Pro」と表示され、クリックするとスムーズにつながりました。
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SN30 Pro Bluetooth接続
形はそっくりなのに機能はモダン
機能性を見ていきましょう。
スーパーファミコン コントローラとほとんど大きさが変わらないにも関わらず、非常に多機能です。
まず十字キーはしっかりと十字のタイプ。下部にはアナログスティックを2本装備。これはXboxコントローラーの左上、右下スティックに相当します。
スティックは親指がラクに届く位置ですが、手が小さな人はちょっと指を伸ばす感じになってしまうかも。操作感は良い。
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アナログスティックにはちょっと指を伸ばす感じ
ABXYの4つのボタン。これはスーファミコントローラーの感覚そのまま。
比べるとスーファミコントローラーより位置が少し上になっています。これはスティックがあるためでしょう。特に違和感なく操作できます。
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スティックがあるため、ボタンの位置は少し上寄り
上面のLRボタンの設計がうまい!
上面には人差し指で押すLRボタンがあります。
スーパーファミコンではLとRの1つずつのボタンですが、SN30 Proは幅ギリギリで前後2つのボタンに分けられ、L1、L2、R1、R2を見事に搭載しています。(XboxモードではLB、LT、RB、RTに相当。ただし全てデジタルボタン)
後ろ側のL2、R2は指がかかるように丸くへこんでおり、フチを盛り上げてあります。指にぴったりとフィットし、とても押しやすい!
固さもちょうどよく、握っただけで押されるような”暴発”はありません。
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L2、R2はカーブの付け方が絶妙!
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しっかりと指がかかる
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指2本の操作も可能。ちょっとせまいですが。
左下のスターボタンは連射機能(PC接続時)やスクリーンショット機能(Nintendo Switch接続時)になります。
連射機能を有効にするときは、連射したいボタン(たとえばA)を押しながらスターボタンを押すと設定されます。その際ホームボタンの周りが、数回青く点滅します。
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スターボタン
右下はホームボタン。
PC接続時はXboxゲームバーが開かれます。設定時には周りが青く光ったりもします。
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右下のホームボタン
上面にはUSB Type-CポートとBluetooth接続開始ボタンがあります。
USBケーブルでつなげば、有線コントローラーとしても使用可能。バッテリー切れのときはケーブルをつなげば、充電しながらもプレイできました。
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上面。USBポートとBluetooth接続用ボタン
またPCのほかに、Nintendo Switch、Mac、Androidでも使用可能。マルチに使えるのも好評価です。
懐かしいさわりごこちで、最新ゲームがプレイできる!
では実際にゲームプレイです。
十字キーは2D操作に特化された、非常に優れたボタンです。2Dゲームがやっぱり似合いますね!
ドット絵でデザインされたレトロフューチャーなゲームをプレイすると、めっちゃ雰囲気マッチ!まさにスーパーファミコンで遊んでいる気分に!
たとえば「RefleX」なんかはピッタリ!
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RefleX
Xboxコントローラーに対応しているゲームなら、ボタンカスタマイズがほとんと不要なのも便利!「STARDEW VALLEY」はカスタム不要でプレイできました。
次に、アナログスティックメインのゲーム「Hades」や「CyberPunk 2077」などをプレイしてみました。
アナログスティックは操作感は良好ですが、激しく繊細な操作では本体を支えるために手首に力が入ってしまい、違和感があります。アナログスティックメインのゲームには、合うもの、合わないものがありそうです。
スティックや多数のボタンを使う最新ゲームでは、グリップでしっかりと握ることができるXboxコントローラーのほうが、やはり安定しています。
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Xbox Elite ワイヤレス コントローラー 2
ボタンが少し固め
全体的に良いデキですが、あえて不満を上げるとすれば十字キーと丸ボタンが少し固めであること。
ABXYボタンは連打系シューティングをやっていると、指が疲れてきます。(歳のせいかもしれませんが、そうではないと信じたい)
これに対しては連射機能がありますので、機能をうまく使えば連打の必要はなくなります。
十字キーはスーファミコントローラーと比べるとわずかに重い程度。プレイには問題は感じていませんが、連打(格闘ゲームのバックステップなど)を多用するときは、少し気になるかもしれません。
とはいえ、プレイを繰り返すことで固さがとれ、なじみが出てくるかもしれません。
また継続レビューしてみたいと思います。
WTS的まとめ
Bluetoothは遅延もほぼ感じられず、途切れもなく、怒首領蜂(DoDonPachi Resurrection)のような激しめのシューティングも問題なくプレイできました。
惜しい点もありますが、全体としては高機能で、質感や形にもこだわりを感じ、好印象です!
スーパーファミコンコントローラー大好き!なら、買ってソンはないでしょう。
コメント
スイッチで使いたいのですがHG振動はありますか?
っtさん
コメントありがとうございます。
ちなみに「HG振動」というのはHD振動のことでしょうか?(コトッと感じる細かな振動)
HD振動は付いていません。通常のビーッと震える振動は搭載しています。
購入しましたが、switchに接続出来ません、ケータイやIPad接続出来ました。ネットを探しても良く分からないのですが、そちらは接続確認できまいたか?
アルパカさん>
今は手元にSwitchがないので確認はできません。取扱説明書はご覧になりましたか?それぞれの機種で接続方法が違います。まず公式サイトの説明書を読み、必要があれば公式サポートを利用してください。
公式説明書はこちらのURLです。>https://download.8bitdo.com/Manual/Controller/SN30pro+SF30pro/SN30pro_Manual.pdf