TP-Link Wi-Fi6中継器 RE700X実機レビュー!前世代よりも2倍近い速度を実現!

こんにちは、太田アベル(@LandscapeSketch)です。

広範囲に電波を広げられる、高性能なWi-Fi 6対応のルーターが増えてきました。

TP-Link Wi-Fi6対応ルーター Archer AX72

 

それでも、3階建ての家や、入り組んだ昔ながらの家では、すみずみまで電波が届かないことはあります。最新ルーターであっても、ルーターから離れた場所ではアンテナアイコンが1本になってしまう家もあるでしょう。

より強力なアンテナを持つルーターに買い替えるのも手ですが、入り組んだ間取りでは結局速度が出ずに終わることもよくあります。

そういう場合には、「Wi-Fi中継器」を使って範囲を広げるのがおすすめ!

Wi-Fi中継器はその名の通り、親機からの電波を受け、増幅して端末に届けてくれる装置。ルーター1台では電波の届きにくい3階や、入り組んだ部屋などに設置すると、電波を補強してつながりやすくしてくれます。

TP-Linkから販売されている「RE700X」はコンセントに直差しできる小型ボディながら、最大2402+ 574Mbps(AX3000)の高速通信が可能。前世代(RE600X)と比較し2倍となる高速通信で、中継しても速度が衰えないのが魅力です。

さっそく使い勝手をご紹介します!

  • コンパクトで配線コードのない、スッキリしたボディ
  • 白くて清潔感のある色
  • 最新規格Wi-Fi 6 AX3000(2404 + 574Mbps)に対応
  • スマホでもカンタン設定
  • Wi-Fiを有線LANにコンバートもできる
  • TP-Link OneMesh対応ルーターなら、めんどうなSSID切り替えが不要

TP-Link RE700Xの公式サイトはこちらから

デザイン

デザインを見ていきます。

本体は明るいスッキリとしたホワイトです。前面には三角形にラインが通っていて、モダンな雰囲気。

TP-Link RE700X

 

ステータスLEDランプは側面付近にあります。

LEDのステータスランプ

 

 

LEDはブルー。

 

正面から見て左側面は通気スリットが空いています。

 

正面から見て右サイドには、WPSボタン、有線LANポート、リセットスイッチを装備。

WPSボタンは大きく、押しやすい。

 

裏面にはコンセントのみ。

裏面

 

必要な機能コンパクトにまとまっていますね。

先代モデルと比較

先代機種であるRE600Xとの機能比較です。

 

上でも書きましたが、筐体デザインとしてはまったく同じです。中身のみがパワーアップしたようですね。

 

もっともパワーアップしたのは5GHz帯。

無線LAN規格は11ax/ac/n/a(5GHz)と同じですが、最大速度が1201Mbps → 2402Mbpsと一気に2倍に!

これは従来は80MHzだった帯域幅が、160MHzと広がっているため。対応ルーターや機器を接続すれば、いままでよりさらに快適に利用できるのです。

 

設定はカンタン

親機にWPS機能があれば、

親機をWPS待機状態にする → RE700XのWPSボタンを押す

というカンタン操作でWi-Fiに登録することも可能です。これが一番カンタンな方法です。WPS接続が使える場合はまずそちらを使ってみてほしいと思います。

 

WPSが無ければ、親機SSIDとパスワードを調べ、「TP-Link Tether」アプリを使って接続する必要があります。

まったくの初心者の方は、「SSID」や「IPアドレス」など見慣れない言葉が出てきます。調べながら設定すると、それなりに時間はかかってしまうかもしれません。できればWPSの接続方法を知っておくか、信頼できる詳しい人に接続をお願いするのもいいかもしれません。

 

また同じTP-Link製のルーターを利用するなら、「Tether」アプリから一括して設定が可能です。

今回は親機として同メーカーのWi-Fi 6対応超高速ルーター「Archer AX72」に接続しました。

TP-Link RE700XとArcher AX72

 

 

設定は1つの機能ごとに画面が切り替わり、はじめてでもそれほど迷わず設定できるはずです。設定はゆっくり行ってもたぶん10分もあれば完了できると思われます。

 

 

TP-Link OneMesh™に対応

OneMeshに対応していないルーターでは、親機とRE700Xの設定は別々になります。つまり「ルーター」と「RE700X」で電波の選択をしなければならないという意味です。

電波が弱くなった場合、近くのRE700Xを選び、再接続する必要があります。

 

しかし、OneMesh™に対応していれば、端末には親機1つの登録をするだけでOK!電波の強さによって自動的に接続先が切り替わり、家中のどこを歩いても常に強い電波を受けることができます。

接続すると「OneMesh」のアイコンが付くのですぐにわかります。

OneMeshのアイコン

 

一度設定すればどこでも切り替え不要なので、とにかくスムーズ!そして常に強い電波を受信できます。

TP-Link製品でOneMesh™対応の機器は、こちらのページで確認できます。

(※今回テストに使用している親機「Archer AX72」はOneMesh™に対応しています。SSID(接続先ID)が1つにまとまり、選択の必要はありません)

速度チェック

まずはArcher AX72に近い場所でテストをしました。※こちらはRE700Xの速度ではありません。

Archer AX72近くの速度

1Gbpsの光回線ですが、限界値に近い高速通信ができています。Wi-Fiでも非常に快適。

 

次にOneMesh接続したRE700Xにパソコンで有線接続し計測します。

RE700Xは横のLANポートでWi-Fiを有線LANに変換することもできます。Wi-Fiが搭載されていないパソコンも、無線を利用することがきます。

有線LANポート

 

なぜわざわざ有線接続するかというと、OneMeshの場合通信が最適化されてしまうため、どちらの電波を拾っているか正確にわからないためです。有線なら確実にRE700Xを経由することができるわけです。

さてこちらが結果!

PCをLANで接続した場合

RE600Xでは130Mbpsほどが限界でしたが、なんと380Mbpsに!!

Wi-Fiでつないでいることを忘れるほどの高速性です。

というか理論最高速度は300Mbpsほどになるはずなので、規格以上の速度が出ていてちょっとおかしめです。数回計測して290~380Mbpsまで表示されました。これは計測したサイト(Fast.com)での値なので、あくまで1つの目安と見るべきでしょう。

 

とはいえ、Archer AX72 + RE700XならAX3000の理論最高速度が出せると考えても良さそうです。(もちろん建物の影響があるのでどんな家でも出せるとは言い切れませんので、ご了承ください。)

スペック

ハードウェア

機能 スペック
ポート ギガビットポート×1
ボタン WPSボタン、Reset(初期化)ボタン
消費電力 10.8W
寸法(幅 X 奥行き X 高さ) 78×36×149 mm
アンテナ 内蔵アンテナ×2

通信機能

規格 スペック
ワイヤレス規格 IEEE 802.11a/n/ac/ax 5GHz, IEEE 802.11b/g/n/ax 2.4GHz
周波数範囲 2.4GHz及び5GHz
信号レート 2.4GHz:574Mbps / 5GHz:2402Mbps
受信感度 5GHz:
11a 6Mbps: -97dBm
11a 54Mbps: -78dBm
11ax HE20 MCS0:-97dBm
11ax HE20 MCS11:-66dBm
11ax HE40 MCS0:-94dBm
11ax HE40 MCS11:-63dBm
11ax HE80 MCS0:-91dBm
11ax HE80 MCS11:-61dBm
11ax HE160 MCS11:-59dBm2.4GHz:
11g 6Mbps:-96dBm
11g 54Mbps:-78dBm
11ax HE20 MCS0: -96dBm
11ax HE20 MCS11: -65dBm
11ax HE40 MCS0: -93dBm
11ax HE40 MCS11: -63dBm
発信パワー CE: 2.4GHz ≤16dBm, 5GHz ≤21dBm
ワイヤレス モード 中継器モード/アクセスポイントモード(ブリッジモード)
ワイヤレス機能 WiFiのオン/オフ、 ワイヤレス統計
ワイヤレスセキュリティ WEP, WPA, WPA2, WPA3

WTS的まとめ

RE600Xとまったく同じサイズながら、通信速度はかなりのパワーアップとなっています。順当な進化といえるでしょう。

薄型のボディで、カベに設置しても出っぱりは少なく、存在感も少ない。理想的な大きさです。

Wi-Fiの範囲を広げるだけではなく有線LANへコンバートもできるので、ネットワークTVやビデオレコーダーなど、有線LANしか装備していない機種をWi-Fiに参加させることができます。コンバーターとしても非常に役立つはずです。

コメント