XServer VPSを使う!使いやすい管理画面、高速で安い固定費用も魅力

ウェブサイト用レンタルサーバで有名なXServerには、最近VPS(仮想専用サーバ)が加わりました。

 

VPSといえばAWS EC2GCP Compute EngineAzure Virtual Machinesなどが有名です。これらクラウド大手3社のVPSは、時間単位(秒単位)で起動制御ができ、非常に柔軟です。

ですが、使い始めるまでにリージョンやユーザー権限管理など多くの基本システムを学ぶ必要があり、かなりの学習コストがかかります。また柔軟な料金設定は、放っておくと意外な高額請求となることもあり、設定のテストが完了するまで神経を使います。

とりあえずパッと使って試したい!

そんな要望にぴったりハマるのがXserver VPS です。

 

要点をまとめると以下のようになります。

  • 簡単なユーザー設定だけですぐに始めたい
  • フル機能のOS(Linux、Windows)を使いたい
  • わかりやすい管理画面がほしい
  • 料金は可能な限り固定化したい

    今回Linuxでサーバーを立ち上げる用事があり、使ってみました!

    記事中の商品/サービス

    わかりやすい料金設定

    まずはわかりやすい料金設定がうれしい。

    Linuxプランなら、なんと1ヶ月 830円から!(キャンペーン中はキャッシュバックで実質539円!※料金は36ヶ月契約の場合。)

    しかもこの最低プランでも、3コアCPU、2GBメモリ、50GB NVMe SSDと、けっこう高めのスペックです。他社の同価格帯では、1〜2コア、1GBメモリ、20GBストレージぐらいです。

     

    この料金は完全に固定で、大手クラウドVPSのように、起動時間で料金が上がったり、データの出し入れで料金が追加されたりなどの「見えないコスト」はありません。

    24時間 / 1ヶ月間動かし続けて、数十GBのデータ転送をしてもこの価格です。

    くわしい料金設定はこちらのページをご覧ください。>Xserver VPS

     

    スペックもわかりやすい。

    AWSのEC2では、リージョン、マシンタイプ、CPUコア数、メモリ、ストレージタイプと容量などなど、かなり細かく選ばなくてはなりません。さらに起動や設定に関わるユーザーアカウント(IAM)についても勉強する必要があります。

    XServer VPSは料金ごとに大きく6つのクラスにわかれていて、AWS Lightsail並に簡単。CPUコア数、メモリ容量、SSD容量の組み合わせだけなので、スマホを選ぶような感じです。

    XServer VPS 料金(記事執筆時点、36ヶ月契約)

    Lightsailはわかりやすいですが、一定の転送量からデータ転送料金がかかってくるので、見えないコストが少しありますね。

    管理画面もシンプル

    管理画面はウェブ用レンタルサーバーのXServerと同じテイストで、絵が少なめのシンプルで落ち着いた見た目。

    大手クラウドのように圧倒されるほど大量の項目が出てきたり、説明の半分以上が英語だったりすることもなく、管理に必要な項目のみがわかりやすく並べられています。

    起動や再起動、バックアップと復元、コンソール操作、ssh keyの管理やOS再インストールなど、足りない部分はありません。

    XServer VPS 管理画面

     

    うれしいのはユーザー管理の簡単さ

    XServerのアカウントと統合できるので、レンタルサーバーもVPSも同じ画面から移動できます。ややこしいロール管理やユーザー管理もありません。

    ただし XServerアカウント = root となるため、複数人での管理は向いていません。root情報を共有することになります。

    UbuntuのGUI版がある

    ほとんどのVPSではLinuxがCUI(テキストモード)のタイプになりますが、XServer VPSはなんと初期設定でUbuntu GUI版が使えます。(GNOME、XFCE)

    しかも起動と同時にWindows リモートデスクトップ(RDP)から接続できるのがうれしい!一番下のプランなのにかなり軽く動きます!これは驚き。

    GUIなのでLibreOfficeやGIMPなどの各種XWindowソフトが利用できます。スペックを上げれば、リモートグラフィック作業PCとしても利用できそうです。

    かなり速い

    最低の2GB、3コアプランを1ヶ月ほど使っていますが、かなり速いです。

    CPUはAMD EPIC、ストレージもNVMe接続SSDで高速です。さらに通信はXServerのバックボーンを使うので、大きなファイルから小さなファイルまで、快適にダウンロードできます。

    Ubuntuの “`apt get update“`、“`apt get upgrade“` はかなりの速度で終わっていきます。

    動かしたかったサーバーソフト、LibreOfficeのリモート化など、いろいろな機能を実現できました。

    開発サーバーにかなり便利!

    GUIが使えることで、いままではサーバーにはシステムコード、画像編集はローカル、と分けていた作業が、ぜんぶリモートサーバーのみにまとまりました

    VS Codeでコードを変更し、さらに画像の変更まで全部リモートデスクトップでできて、即座に反映できます。もちろんこのやり方は危険なので開発中のみに限られるでしょうが、FTPやSCPでのやりとりが格段に減り、作業効率はかなりアップしました。

    まさに「どこからでも、すぐに完全な開発環境」に入ることができるのです!

    しかもリモートデスクトップのおかげでマウスやキーボードの反応も上々。一番下のプランでこの快適度なら、コスパは非常に高いと言えます。

    ゲームサーバーやマストドンのイメージも

    単純なOSはもちろん、マインクラフトなどのゲームサーバ、X(旧ツイッター)的なSNSを運用できるマストドンなどのイメージもあります。記事執筆時点(2024.1.31)でインストールできるイメージをまとめてみました。

     

    AIツール

    Auto-GPT
    StableStudio
    GPT Engineer

    ビジネスツール

    NextCloud
    Redmine
    Jitsi Meet
    Mattermost
    Metabase

    プログラミングツール

    Ruby on Rails
    Laravel
    GitLab
    node.js
    Django

    ブログ・サイト制作

    Mastodon
    ConcreteCMS
    Drupal
    Joomla!
    baserCMS
    MediaWiki
    Strapi
    KUSANAGI

    ゲーム

    Valheim
    Project Zomboid
    Assetto Corsa
    Team Fortress 2
    Terraria
    Counter-Strike 2
    Factorio
    Unturned
    Arma 3
    Minecraft(Forge)
    Minecraft(Spigot)
    Minecraft(Paper)

    サーバー管理・その他ツール

    LAMP
    LEMP
    MongoDB
    Redis
    Zabbix
    Jenkins
    Ubuntuデスクトップ(GNOME)
    Ubuntuデスクトップ(LXDE)
    ArchiveBox
    Cacti Nagios
    Dokku
    Matomo
    Prometheus
    Webmin
    OpenVPN

    もともとがフル機能のLinuxになりますので、あらゆる機能を自由に組み込むことができます。

    WTS的まとめ

    今回僕はレンタルサーバーでは実現できない、いろいろなソフトの機能を組み合わせたウェブサーバを立ち上げるためVPSに挑戦しました。

    GUIのLinuxも使えるので、たとえばLibreOfficeなどのGUIソフトを自動化することもできてしまいます。自分的にシステムの幅が広がりました!

    EC2よりも学習コストも低く、すぐさま使えるのも魅力。隠れたコストもないことから安心して運用できています!

     

     

     

     

     

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