どうも、太田アベル(@LandscapeSketch)です。
かなり一般的になってきたM.2 SSD。ノート型はもちろん、デスクトップPCでも高速化と配線削減のためにM.2 SSDを採用する例が多くなってきています。
M.2は高速で小型&薄型で非常に使いやすいのですが、唯一の問題が「発熱」。
SATAタイプはそんなに熱くなるものはありませんが、NVMeタイプは発熱がすごいです。3000MB/sを超える超高速タイプになると、50℃、60℃、70℃(!!!)と、とても素手では触れないような温度になっていきます。
発熱が多いと、アクセス速度をわざと落として熱を下げる「サーマルスロットリング」という機能が働き、速度が落ちてしまいます。また常に高温状態となれば、機械寿命にも多少なりとも影響があるでしょう。
超高速タイプのM.2 SSDには、ヒートシンクを付けた方が高い性能を維持できるということです。
今日はそのヒートシンクの固定方法についてです。
熱吸収体が熱でずれる
ヒートシンクはAmazonでたくさん販売されています。
こういうやつ。
形はどうあれ、だいたい同じように冷やせます。
高額なものはファンが仕込まれていたり、両面から金属でサンドイッチして、ネジで留めるなど、凝った構造のものが多いです。熱の発散力がより高くなっています。
僕はSSDの数が多いので、普通のヒートシンクと少し厚めの熱伝導シリコンパッド(1mmぐらいの厚さでプルプルしているやつ)を、なるべく安く購入して使用しています。
薄い両面テープタイプよりも、プルプルした厚みがある方が、高さの違うチップでも平均的に密着できます。でもまあ、違いはおまじない程度だと思います。
↓プルプルした熱伝導シリコンパッド
で、この熱伝導シリコンパッドですが、高い熱が加わり続けるとやわらかくなります。そのせいで、垂直に設置するM.2 SSDでは、ヒートシンクがだんだんとズレて落ちてきてしまうのです。
話が長くなりましたが、ようやっとここで今日語りたいアイテムの登場!
これが耐熱、非電導性のテープ「ポリイミドテープ」です!
Amazonで600円ほどで買えます。
巻いた状態では銅色に輝いて見えます。
はがすと黄色です。専門的には「アンバー色」というようですね。
最大300℃ほどまで耐えられ、非電導性なので基盤がむき出しのM.2 SSDにも最適。こいつをこんな風(↓)に、ヒートシンクとともに横からぐるっと巻くように留めれば、長期間ズレることはなくなります。(テスト機では半年以上問題なし)
ちなみにシリコンリングで輪ゴムのように留めるものもありますが、長期間使っていると劣化して、けっこうな確率で自然に切れます。
SSDを変えたりして付け直すと、2回か3回で耐えられず切れます。さらに最初は堅くて付けにくく、いいところまったくなし。最近はシリコンリングは使わず、全部ポリイミドテープに交換しています。
ポリイミドテープは切れることはありませんし、たくさんあるので何度でも貼り直しできます。1回に10cmほどしか使いませんから、30m巻なら、それこそ1巻で3000回以上は使えます。オトクすぎ。
WTS的まとめ
M.2 SSDを取り付けるなら、ポリイミドテープおすすめです!
いろいろな幅が売っていますが、M.2 SSDには10mm~25mm幅が使いやすい。
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