きっちりと仕上がった納得のゲーミング・ノート G-Tune NEXTGEAR-NOTE i5710 レビュー

どうもゲーミングノート大好きな太田アベル(@LandscapeSketch)です。こんにちは。

G-Tune(マウスコンピュータ)より販売されている、新世代”Skylake”搭載の15インチ ゲーミングノートNEXTGEAR-NOTE i5710

ぼくは現在、i5710のマイナーチェンジ前の機種“i5700″をメインマシンとしています。パワフル、薄型、静音、手頃な価格と、2015年マイ・ベストマシンに選出しているほどの1台!ホント使える相棒。

某社タブレットのキャッチコピーは「これさえあれば、何もいらない」ですが、使ってみるといろいろ足りてません(笑)。ぼくにとっての「これさえあれば」は、間違いなくi5700なのです!

さて、レビューは最新モデルとなるG-Tune NEXTGEAR-NOTE i5710です。今回は単純なレビューではなく、使い込んできたi5700と比べ何が変わったのか?も比較レビューしていきます。

そして現在も平行して販売されているi5700とi5710、どちらを選ぶべきか?も結論していきますよ!

記事中の商品/サービス

スペック

今回のモデルはNEXTGEAR-NOTE i5710GA1

32GBものメモリ、1TB HDDと250GB SSDツインドライブを搭載する豪華モデルです。

項目 スペック
OS Windows 10 Home 64-bit
CPU Intel Core i7-6700HQ (4コア / 8スレッド)
メモリ 32GB
メモリスロット (空きスロット) 4 (0)
グラフィックス 1 Intel HD Graphics 530
グラフィックス 2 NVIDIA GeForce GTX 970M (3GB)
ストレージ SATA 1TB
ストレージ SSD 250GB
光学ドライブ なし
ディスプレイ 15.6インチ
解像度 FULL HD (1920×1080 / LED / IPS)
ポート類 USB3.0 x4、HDMI x1、mini DisplayPort x2、カードスロット
Bluetooth あり
無線LAN(Wi-Fi) 802.11 b/g/n
有線LAN あり
サイズ 385×275×27 (折り畳み時)
重量 約 2.5kg

Skylakeの搭載は大きな変化

NEXTGEAR-NOTE i5710 Review 003

ボディの形は大きくは変わっていいません(むしろほぼ同じ)。i5710の最大のトピックは中身です。

モデル CPUアーキテクチャ
i5710 Skylake
i5700 Haswell

Skylake CPU

i5710は最新のIntel第6世代CPU、Skylake(スカイレイク)が搭載されています。14nmプロセスルールを採用し、より省電力になりつつも高速化しています。そしてCPU周りの規格も大きく進化しています。

メモリの変化

環境の変化はまずメモリ。

グラフィックスソフトやゲーミングで特に重要となるメモリの規格がDDR3→DDR4へと1世代進みます。

モデル メモリ規格
i5710 DDR4 (PC4)
i5700 DDR3 (PC3)

PC3-10600(8.53GB/s)と比較すると、PC4-17000(17.1GB/s)は帯域が約2倍。より大容量のデータを転送することができます。CPU内蔵グラフィックスを使う際、メモリはメインメモリからシェアして使われますが、こういった場合にDDR3と4の違いが出てくるでしょう。

もちろん動画編集や3Dソフトなど大容量データをやりとりするソフトにも恩恵はあります。

また省電力という点でもメリットがあります。

DDR3では標準が1.5Vで、「低電力版」としてDDR3Lの1.35Vというものが存在しました。DDR4では標準で1.2Vとなり、DDR3の低電力版よりもさらに低い電圧です。メモリでも省電力化することをができます。

実際G-Tuneのページでi5710とi5700の標準バッテリー駆動時間を見ると、

モデル 駆動時間
i5710 5.8時間
i5700 5.4時間

とわずかに長くなっています。これは明らかにSkylakeの力でしょう。

64GBまで対応!

もう一つメモリの大きな点は、最大容量が64GBとなることです。

64GB!

もはやタブレットのメインストレージより大きなメモリです。Windowsまるごとメモリに乗ってしまうという。メモリは4スロットなので16×4枚ですね。ここまで積む人はほぼいないと思いますが、いつかはやってみたいですね!

ボディのチェック

まだまだ細かい点が違いますが、ボディをチェックしていきましょう!

形はi5700を踏襲し、ほぼ変わらず。

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エッジの効いた鋭さを感じさせるスタイル。全体が黒でまとめられていて、天板とパームレストははアルミのヘアラインのような模様がつけられ、重厚感を感じさせます。

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ひんやりと感じる金属調のパームレスト。

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ハイスペック・ゲーミングノートとしては非常に薄型の2.5cm
また重量は他社のゲーミングノートは3~4kgある中、2.5kgに抑えられ、常に持ち運ぶことも可能です。

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打ちやすいキーボード

キーボードはフルサイズで10キーを備えています。白色LEDのバックライトもあり、暗いところでも正確に打つことが可能。

打鍵感もよく、打ちやすいキーボード。i5700と比較するとキーのブレが少なくなったような気がします。i5710のほうがカッチリしていて打ちやすくなった感じ。

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手の大きさとの比較。ちょうどよい大きさです。

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マウスのクリック感は段違いに良くなった!

i5700のタッチパッドのボタンはちょっと変わっていて、大多数のノートのような浅くカチッというボタンではありません。2mmほどへこみ、柔らかくふわふわと感じられるボタンでした。ただこのボタン、深さはあるのにクリック感がない妙な感触(ブカブカしている感じ)で、ぼくはそんなに気に入りませんでした。

i5710でも深さはあるものの、カチッとした感触が与えられ全然違う!
クリックが気持いい!これだけでも変えたいぐらい。

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ディスプレイがIPSにレベルアップ!

もう一つの大きな変更点はディスプレイでしょう。

i5700ではコストを抑えるためか、左右の視野角が比較的狭いディスプレイを使っていました。(公式には発表されていませんがTN液晶だと思われます)

i5700の液晶

i5700の液晶

この液晶は上下左右から角度をつけてみると、画面が白っぽく見えたり、色が変わったりする弱点があります。

i5700では寝そべってゲーム仕事をするときや友だちと画面を一緒に見る場合などに、多少見にくい場合がありました。とはいえ、通常は真正面で使うことがほとんどですから大して問題にはなりません。

 

これが、i5710では色合いが深く、どこから見てもほぼ色変化しないIPS液晶にレベルアップ!

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i5710のディスプレイ

 

実際使ってみると・・・ぐぅ、かなり違う・・・

写真の色合いはよりくっきりと、ゲーム画面も深い色で立体感が増しています。しばらくi5710を使ったあとにi5700へ戻ると、画面が急に色あせたかのような錯覚を覚えます。いや、錯覚ではない。(反語)

i5700とi5710の価格差は15,000円ぐらいですが、たぶん半分ぐらいはディスプレイの価格ではないかと想像します。IPSはそれぐらいコストがかかるのです。

ですが、色はホントぜんぜん違う。デザインや動画編集をする人には、確実に値段以上の価値があります。

ファンもさらに静かに

ファンも改善されているようで、i5700より低音に調整されています。

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ベンチマークなどで高回転になったとき、i5700はヒィーンというような少し高音域の音が出てきます。それでも買った当時は静かだな~と思っていましたが、1年も使っているとちょっと耳障りな時もあります。

i5710はこの点も改善。フォーッという低音のまま高回転になります。扇風機のような、音はするけどあまり騒音と感じないような音質になっています。

i5700から買い換える必要はあるか?

さて、ざっとボディ周りを見てきましたが、単なるマイチェンではありませんでした。

もともと設計の良いボディの形やポート類はそのままに、キーボード、タッチパッドはより使いやすく、ディスプレイは想像以上の深い色合い。そしてSkylakeによる高速で大容量なDDR4、低発熱。

ぼくはこういった細かい点を重視しています。

「乗り換えたいか?」と言われれば、確実に「YES!」です。

 

ただ、後日ベンチマークを掲載していきますが、スピード面ではi5700とほぼ変わりありません。CPUはアップグレードされましたが、グラフィックはGTX 970Mで同じなのでベンチマーク差もわずかです。

逆に言えば新機種と比べても差がないほど、i5700はしっかりとパワフルなのです!
なので、スピードを求めて買い換える必要はありません。

1年ほど使っていて、上記のような細かなポイントがビビッときたなら買い換えてもいいと思います。
(そろそろ通常保証が切れますしねwww ← 買う理由)

 

新たに選ぶ段階で、価格・性能重視ならi5700でもOKです。i5710より約15,000円ほどお安く買えます。いやいや、画面のキレイさは重要でしょ!という人はi5710を買ったほうが後悔がありません。

WTS的まとめ

見積もりとっちゃった!www

ぼくはいま乗り換える気マンマンでございます。デザイン作業、写真編集作業などをしていると、やっぱり画面の美しさは大きな価値です。

i5700をデザイン・ワークステーションとして使っている人はi5710は一考の価値あり、です。

 

■価格やスペックについて■

価格やスペック、オプション品、キャンペーン等は記事掲載時点(記事の掲載日付は最上部に掲載)での内容となります。構成内容は予告なく変更、終了する場合がございます。ご購入前には必ずスペックと価格を再度ご確認ください。