こんにちは、太田アベル(@LandscapeSketch)です。
ほんの数年前まで、高性能なゲーミングマシンといえば、高さ50cmもあるような巨大なタワー型デスクトップが主流でした。
タワー型は見た目もカッコよくて拡張性が高いという利点もありますが、日本の住宅的に、そもそも大きすぎて置き場所がない、という人も多数いたはず。
Lenovo Legion C530は、238 x 358 x 305mmという小さなキューブ型。タワー型と比べれば非常に小さなマシンです。しかし、Core i7、GeForce 1660 Tiを搭載できるなど、性能はタワー型にヒケをとりません。
さっそくレビューしていきましょう!
- 小さなキューブ型
- 高性能パーツを搭載できる
- 真っ赤な光がゲームを盛り上げる
デザイン
本格的なゲームを楽しめるスペックのマシンとしては、非常にコンパクトなキューブ型。
前面にはメタルパンチのような穴が開けられ、通気性の確保とともに、独特の迫力を演出しています。
上にはユニークなハンドル(取手)もついていて、持ち運ぶことも考えられています。ハンドルを持った感じはがっしりとしていて、少々振り回したぐらいではビクともしないほど。(※マネしないでください)
家の中の移動はもとより、LANパーティやイベントなどにも持ち運びすることを考えられています。
上面パネルは透明+メッシュになっていて、中の造形を楽しむことができます。グラフィックボードのファンはあえて見せるように上向きになっており、発熱によって回転数が変わる様子を眺めることができます。
さらに電源を入れると、前面のLEGIONロゴの中にある「Y」の字が白く光り、さらに内側が真っ赤に発光!ゲームプレイを否が応にも盛り上げてくれます!(C530ではLEDはレッドのみ。上位モデルのC730では好みの色を設定できます)
ポート類
ノート型ではなくあえてデスクトップ型を選ぶ場合、拡張性を重視する人も多くいます。Lenovo C530はコンパクトでありながら、大型タワー型に匹敵する、多数のポートを装備。
前面下部にはヘッドホン、マイク、USB端子を装備。
背面には6つのUSBポート、ビデオカードにDisplay Port、HDMI、DVIが装備されています。
単体で3画面出力も可能なので、複数画面を並べてのワイドディスプレイ化も可能です。
(ポート数はレビューモデルの場合です。選択するオプションによりポートは変化します)
整備性
コンパクトながら整備性も良好。サイドパネルは背面のベルトを外し、ノブを引くだけで簡単に開きます。
内部は手を入れやすく作られており、年数が経ってからグラフィックボードを変えるなどの改造も可能です。
(CPU交換など大掛かりな改造やパーツ取り付けは、場合によって保証対象外となる場合がありますので、保証期間中は必ずLenovoにご確認ください。)
ベンチマーク
Passmark
CPU の性能を調べました。
ベンチマーク | スコア |
---|---|
PassMark Rating (総合スコア) | 6036ポイント |
CPU Mark | 17442ポイント |
レビュー機はCore i7-9700を搭載し、8個のコアを搭載。高い計算力を備えています。
3DMark
グラフィック機能やゲームベンチマークとして、ほぼ業界標準となっている3DMarkにてテストをしました。
ベンチマーク | スコア |
---|---|
Ice Storm | 200390 |
Ice Storm Extreme | 175282 |
Cloud Gate | 37953 |
Sky Diver | 37270 |
Night Rade | 44811 |
Fire Strike | 13945 |
Fire Strike Extreme | 6949 |
Fire Strike Ultra | 3436 |
Time Spy | 6386 |
Time Spy Extreme | 2922 |
ミドルクラスのテストまではどれも十分になめらかで、現在発売されているゲームはほとんどがFULL HDで満足に動きます。
非常に重いゲームでも少し画質を落とすだけで、なめらかにプレイできるはずです。
VR Mark
VRの表示性能を評価するテストです。
ベンチマーク | スコア | 判定 |
---|---|---|
Orange Room | 9191 | Super |
VRゲームもほとんどが満足にプレイできます。
PCMark 10
パソコンの全体的な性能を試験するベンチマークです。
インターネットブラウズや文書作成、画像処理など、普段よく行う作業がどれだけ快適になるかが分かります。
スコアは 9462ポイント。
一般的なパソコンでは2000ポイントが標準点となりますので、十分すぎるほどの性能が確認できます。
ドラゴンクエストX
オンラインゲームのドラゴンクエスト Xのベンチマーク。軽めのソフトのジャンルとなります。
テスト | スコア | 評価 |
---|---|---|
FULL HD/最高品質 | 22248 | すごく快適 |
十分プレイができる速度です。全体になめらかで、軽量ゲームは何一つ問題ありません。
CineBench R15
CPUとOpenGL能力を計測するChineBench R15です。
テスト | スコア |
---|---|
OpenGL | 142.24fps |
CPU | 1486cb |
ハイクラスCPUで、十分な数値が出ています。
CineBench R20
CPUのレンダリング能力を計測するChineBench R20です。
テスト | スコア |
---|---|
CPU | 3286cb |
ハイクラスCPUで、十分な数値が出ています。
ファイナル・ファンタジー XV (FF15)
ファイナル・ファンタジー15は最新技術を多数使っていて、重めのゲームです。最新技術のサポートがどのくらいあるのかを確かめることができます。
テスト | スコア | 評価 |
---|---|---|
FULL HD / 高品質 | 6479 | 快適 |
FULL HD / 標準 | 8904 | 快適 |
高品質でもほとんどコマ落ちのない、なめらかにプレイできる状態でした。
ただ、コマ落ちがまったくない状態で遊びたいと思ったら、標準にしたほうが良さそうです。
スペック
今回紹介しているモデル:Legion C530-19ICB [90L2003TJM] (Legion C530-19ICB)
機能 | 詳細 |
---|---|
CPU | Intel Core i7-9700 |
CPUコア/スレッド数 | 8コア / 8スレッド |
ベース周波数 / ターボブースト周波数 | 3000 MHz / 4700 MHz |
メモリ | 16 GB |
メモリスロット (空きスロット) | 2/0 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti (6 GB) |
ストレージ | 1000 GB HDD |
ストレージ | 1024 GB SSD (NVMe) |
OS | Microsoft Windows 10 Home |
光学ドライブ | なし |
ポート類 | USB 3.0 x 2、ヘッドホン・マイクロホンコンボジャック x 1、マイクロホン x 1、USB 3.1 Gen2 x 2、USB 3.0 x 2、USB 2.0 x 2、ライン出力 x 1、イーサネットコネクター x 1 |
有線LAN | あり |
サイズ | 約 238x358x305mm |
重量 | 約 11kg (最大構成時) |
WTS的まとめ
日本の住宅環境にもマッチするコンパクトさ。それでいながら電飾や凝った造形のボディなど、ゲーミングマシンとしての満足感も追求しているのがポイントです。
整備性もよく、その気になれば将来自分でグラフィックボードを交換し、パワーアップすることもできます。
コンパクトでも十分な機能と拡張性を求めるなら、Legion C530は検討に入れておきたい一台です。
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