どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
若いころは(なんかえらい年寄りみたいだな・・・)毎日のようにパソコンをバラしたり組み立てたりしていましたが、最近はちょっとした改造や、会社のパソコンの整備ぐらいで、ゼロからの自作は5年以上離れてしまいました。

というのも、子供が生まれると、パソコンのパーツが転がってるのは非常に危ないんですね。ネジとかを飲み込んだら一大事ですから。それにCPUクーラー取り付け中とかに子供に飛びつかれたら、根元からヘシ折れます。
あとは時間の問題。自作はなんだかんだ8~10時間ぐらいかかります。部品の買い集めから考えれば1週間ぐらいかかるかもしれません。そんなまとまった時間なんて取れやしねぇ!
でも自作したい!こだわりのスペックで組みたい!と、妙に自作魂みたいなものがくすぶっておりまして、なんとかできないかと考えた末に・・・
なんと!丸投げしてみることしましたwww
自作PC丸投げ
今回取った手段は完璧な丸投げ!
部品の銘柄だけこちらで選び、資金だけ振り込んであとは相手に勝手にやってもらおうという、完全なノータッチオーダーなのだ!
もはや自作でもなんでもない!!でもですよ、こちとらConroeのCore 2 Duoあたりからまったく自作をしていない、最新機種に関してはもはや素人レベルとなりさがった人間。基板が薄くなったSkylakeを、クーラーでパッキリとやっちまった姿が目に浮かぶってなもんだ!(なぜ江戸弁)
それだったら熟練した誰かに頼んだ方が、安全にきれいに仕上がるに決まっています。
ただし、今回はかなりキワドい要求です。
コンセプトは「グラフィックカードギリギリサイズの極小ケース!しかも超静音!さらに透明ウィンドウで電飾を魅せるPC! 」(長ッ)
・・・こんな注文、誰に頼んだらいいのか?
オークションで掘り出した!
ドスパラやツクモなどでは、店内で買ったパーツを所定の料金を払えば組み立ててくれる、「自作サポート」があります。
でも、店舗のサポートはなんだかんだ「安全重視」です。入るか入らないかわからないようなデカいファンをうまいことやってくれとか、動かして静かじゃなきゃイヤだとか、あとで改造したいからここに配線を出しておいてくれ、みたいな「なんかヤバそう」な注文は受けてくれません。
で、僕はそういう注文をするつもりだ 、と。(笑)
そこで目を付けたのはヤフオク。
ヤフオクにはコダワリの自作パソコンを売っている人もけっこういまして、その中から自分に合っていそうな人を探してみよう!と思い立ちました。
たくさんの出品を眺めまわすこと数日。とある人の商品が目につきました。スリムやキューブ型のPCを多く出品していて、販売数は2000台近く、好評価が99.8%にも達するイイカンジの人が!

さっそくメールを送った結果、こちらのパーツ構成に対してとても親身に返信いただき、部品もクリアランスを確認しながら順次購入してくれるという!ムダがない!
「もうこの人しかない! 」と一気にテンションMAXに!数回のメールの打ち合わせで金額を決め、先振り込みで注文しました!(以下 Aさんとします)
で、何を頼んだワケ?
繰り返しになりますが、コンセプトは「グラフィックカードギリギリサイズの極小ケース!しかも超静音!さらに透明ウィンドウで電飾を魅せるPC!」です。
この注文を聞いただけで僕だったら速攻お断りします が、Aさんは根気強く何度もパーツを検討してくれ、「これならいけます!」との返事。最終的に確定したのは以下の構成。
| ケース | LIAN LI PC-Q10 |
|---|---|
| ケースファン | ENERMAX TBサイレンスPWM 12cm UCTB12P |
| マザーボード | MSI H170I PRO AC |
| CPU | Core i7-6700 |
| CPUファン | CRYORIG H7 |
| メモリ | 16GB Corsair CMU16GX4M2C3200C16R Red LED(8GB x2) |
| PSU | Seasonic SSR-650RMS |
| グラフィックカード | TURBO-GTX1070-8G [PCIExp 8GB] |
| SSD | メイン Kingston HyperX Savage 480GB サブ Kingston UV400 480GB |
| OS | Windows 10 Pro(Windows 7からアップグレード) |
自作なのにCore i7-6700Kじゃないの?
え?GTX 1080じゃないの?
なんでH170にオーバークロックメモリ選んでんの?
と、いろいろツッコみどころもあろうかと思いますが、順を追って説明しましょう。
パーツ構成のウンチク(長いヨ!)
まず大前提としてのケースは、LIAN LI PC-Q10をセレクト。
MINI-ITX規格のかな~り小さなアルミケース。わずか(W)207mm x (H)277mm x (D)335mm。しかも透明アクリルウィンドウを装備!
これで「極小」と「電飾」という2つのフィーチャーが実現できます。
ただし、両サイドに空気口が全くないという、熱に対してはかなり厳しい設計。排熱と静音化を両立するには、ファンを十分に検討する必要があります。
水冷も考えましたが、ラジエターが外にしかつけられないので却下。コンパクトさが損なわれます。意地でも空冷で静音だ!(作るのは僕じゃないけどね)
グラフィックカードは270mmまで入れることができます。リファレンスのGTX 1070がギリッギリ入る!これがないと困る。
ケースは小型ですが、ATX PSUに対応しているのもうれしい。SFX PSUはどれもけっこう高回転でファンの音が大きいので、大型のATXのほうが静音化はしやすい。
ブランドは個人的趣味でSeasonicに決定。最初は500Wで行こうかと思いましたが、Aさんのアドバイスで、将来的な余裕を見て650WのSSR-650RMSを選択。
ケースファンが一つ付属しますが、信用ならないので(笑)静音性と風量に定評のあるENERMAX TBサイレンスPWM 12cm UCTB12Pを別途購入。付属品と交換します。
PWMにも対応しているので、温度に合わせて回転数を操作することができます。
次はなぜマザーボードがZ170ではないか?という点。それはオーバークロックをしないから。0.5Vづつカツ入れしながら100MHz UPを狙ったりとか、もう面倒なんですよ。時間ないんすよ。
そうなるとZ170は特にいらない。PCI Expressは20レーンあるけれど、そもそもMINI-ITXにはソケットが一つしかないから意味がない。でも将来的にPCI Express 16レーンは確保したいので、必然的にH170に落ち着きます。
そしてCPUのアンロックも必要ないので無印6700になります。6700Kの定格4GHzも魅力ですが、多少のクロックアップで無駄な熱を増やしたくなかったので、やはり無印でしょう。
マザーはなるべくブラックアウトしたかったので、黒い基板のMSI H170I PRO ACに決定。機能よりも色で選んでいます。
CPUファンは大きな騒音原なので、とにかく静音で定評をあるものを選びたい。
Lian LIのページでは、CPUファンの高さは140mmまでとなっています。そのため最初はNoctuaのトップフローを考えました。ただトップフローは、ケース内に熱が拡散する問題があります。さらにNoctuaのファンの色が好きじゃないのが致命的www。ウィンドウからまるごと見えるので、色合いは重要です。
Aさんに「なるべくならサイドフローで行きたい!それもなるべくでかいファンで」とすげぇ面倒な注文をいれました。
Aさんはイヤな顔一つせず(メールだから想像だけど)期待通りに追い込んでくれ、Cryorig H7(12cmファン)を詰め込むことに成功!やった!!
当然ながら大きい。12cmファン搭載で155mmというのは比較的ローハイトではありますが、このケースの場合は、サイドパネルとの隙間がわずか1cmしか残ってない!メモリとのクリアランスもギリギリです。
しかし、これで後方への直線的排熱と静音性を見事に両立してくれました!
そしてメモリ。今回はメモリを光らせたかった!
ので、トップにLEDを搭載したCorsair CMU16GX4M2C3200C16R Red LEDを選択。
2666は在庫がなかったので、無駄を承知で3200に。そう、オーバークロックを目指して3200にしたわけじゃないんですね。アクセスするごとにLEDが赤く光るのがイカス!
最後に大物、グラフィックカード。
これは悩みました。なんといっても全長270mmまで。3連ファンのカードはまず入りません。ついでに通常の軸流ファンでは、ケース内に熱が散るのも懸念でした。
もちろんVRをやるのでGTX 1060では役不足です。かといってこの狭さでGTX 1080だと、熱の問題が出るかもしれない。総合的にGTX 1070がベストチョイスだと判断しました。(たぶん1080と1070でそれほど大きく変わらないとは思いますが、少しでも静音重視ということで)
そんな条件で探すと、268mmで外排気は各社のリファレンスだけとなってしまいました。
いやいやいや、リファレンスでは普通すぎるでしょ~と考えて探していたところ、ちょうどGIGABYTEからGTX 1070のショートサイズカード GV-N1070IXOC-8GDが出てきました。
もちろんこれなら余裕だったのですが、なんかデカいグラフィックカードがムリヤリ収まっていた方がカッコいいじゃないですか。(謎のこだわり)
うーん、しかたない、リファレンスかな~と決めかけたとき、ASUSから外排気タイプのTURBOシリーズ TURBO-GTX1070-8Gが発売!ブラックのケーシングで、装飾が少なくてイイカンジ!
メーカーロゴが白にしか光らない(なんで?)という問題はありますが、全長268mmでサイズはクリア!さらにファンはリファレンス同様、シロッコタイプの外排気なので、ケース内の温度も抑制できます!
ここここれだ!(ちなみにファンは、リファレンスの流用ではなくASUSオリジナルで、4倍の高寿命と宣伝されています。ただし静音とは書いていないのでちょっと心配でしたが・・・?)
完成!
そして完成しました!

WorkToolSmithオリジナル「グラフィックカードギリギリサイズの極小ケース!しかも超静音!さらに透明ウィンドウで電飾を魅せるPC!」です!
名前はえーとえーと「WorkToolSmith コンパクト1号(仮) 」(名前ヤバイ)
うおおおおおお!いい!いいぞ!
かなりコンパクト!ずっとレビューしているG-TuneのLittleGearよりもさらに一回り小さいです。直線的なデザインですっきりしています。(欲を言えば全面USBのところ、なんで斜めにしたんだろ。意味のないデザインだ。四角でいい)

パーツはほとんどが黒で統一できていて、モノトーンなコーディネイト。
唯一残念なのは、電源ボックスの製品ロゴが背面になってしまったこと。おもいっきりコーションステッカーが見えています。これは取り回し上どうしようもない点です。こういうの貼りかえられればいいのにね。むしろシールがほぼ貼ってない電源ボックスを作ってほしい。>メーカーさん

配線も美しい!この狭いケースの中でもほとんど裏配線に回してくれ、的確なクリップが付けられています。サイドパネルを開けた途端にデロッと配線がこぼれてくるダサいマシンも多いですが、Aさんの配線はムダがなく、ガッチリと動きません。すばらしい!頼んでよかった!
裏面。配線ギッチリです
スイッチオン!
はやる心を抑えつつ、手持ちのSSDなどを組みつけて、とりあえずスイッチオン!と同時にマシンからは青白い稲妻が光り、電源からは炎が吹き出し、轟音とともにグラフィックスカードが爆発することはなく、コンパクト1号(仮)はビックリするほど静かに起動した。
静かだ。というか動いているのを見なければ、一瞬起動していないかと思うほど静かだ。
近くで扇風機が「弱」で動いていてもかき消されるほどの、かすかなファン音。ジーとかフォォォーとか、そんな音すら聞こえません。排気口からは静かに風だけ出てきます。

心配していたグラフィックカードのファンもだいぶ静か。サイドパネルを閉めれば、低温時はほぼ聞こえません。サイド排気がないので横に風が出ないのもいい。後ろの空間だけ気にすればOKです。

ゆっくりと光るメモリのLEDがイイカンジ!生き物っぽさがGOOD!トランスフォーマーっぽい。

ただ、見た目で唯一気になるのはグラフィックカードのASUSのロゴ。白で完全に浮いています。なんで色すら変えられないんだコレ?白く光るんならほかの色も簡単だろうに・・・ASUSはこういう細かいフィニッシュワークが下手ですよね。
とにかく、十分に満足な一台に仕上がりました!






