広がる音と迫力の重低音!しかし・・・JBL Pebbles USBバスパワードスピーカー レビュー

3.5

こんにちは、太田アベル(@LandscapeSketch)です。

ここ半年ほど、実売1,300円ながら”けっこうまとも”な音を出してくれる激安のスピーカー「Logicool Z120」を使ってきましたが、やっぱり価格なりの軽い音と、狭い表現レンジでした。(レビューはこちら

重低音重視の最近のゲームをプレイしていると、もっと迫力がほしくなる

ちょっと物足りない激安スピーカー Logicool Z120

 

ということで予算7,000円をめどにいろいろスピーカーを探し、よさげなものをセレクト。それが今回購入した「JBL Pebbles USBバスパワードスピーカー」になります。

JBL Pebbles USBバスパワードスピーカー パッケージ

 

左右分離型の丸っこい形がめずらしい。しかも一般的なオーディオピンプラグ+ACアダプタではなく、USBケーブル1本で信号も電源も取れてしまう!

ケーブルが1本で済むのは、配線が減り、とてもスッキリします。

音質も満足!・・・しかし・・・

  • USBケーブル1本で音も電源も取れる
  • ゲームや映画にも納得できる音質
  • 非常に大きなボリュームまであげられる

デザイン

デザインを見ていきます。

左右分離型で、アンモナイトのような丸っこい形。四角形のスピーカーが多い中、目を引くデザインです。

 

カラーはブラックとホワイトがありますが、なぜかホワイトの価格が異様に高いアマゾンブラックは6,800円、ホワイトはなんと12,800円!価格差2倍です。もちろん中身は同じ。なんなんでしょうかこの金額差は。

本当はホワイトがいいなと思いましたが、値段に負け、ブラックを購入。(笑)

調べると、どうやらホワイトはしばらく入荷がないのか、軽くプレミア価格が付いているような感じですね。ブラックを選ぶ人が多いからブラックばかりを生産しているのでしょうが、ホワイトを欲しい人も多いはず。JBLさんには増産をお願いしたいところです。

とはいえブラックも引き締まったデザインで、これはこれでOK!

 

前面、側面には目の細かいメッシュが当てられ、”オーディオ機器”という雰囲気がありますね。

 

 

外側にはアクセントでオレンジのリングが。特に機能はありませんが、スポーティな感じが出ています。

 

右スピーカーの側面にボリュームがあります。パネルごとくるくる回ります。

 

同じく右スピーカー下側にはAUX IN(外部入力)が。スマホやウォークマンから、ピンプラグで直接接続し、音を出せます。ちなみに入力のみに対応で、Pebblesからヘッドホンへ出力することはできません。

 

背面にはバスレフポートが。このおかげでサイズ以上の重低音を実現しています。

重低音を響かせるバスレフポート

 

ケーブルはスピーカー下のスリットに巻き付けられています。リングと同じオレンジに統一され、これもアクセントに。持ち運ぶ際に便利そう。左右への長さはおよそ70cm。USBケーブル側も同じぐらいの長さ。

 

 

接続はUSB 1本!他のほとんどのスピーカーは電源プラグとピンプラグの2本になりますので、1本だけというのは大きなアドバンテージです。机がスッキリ~!

ケーブル1本で机がすっきり・・・?(他の機器のケーブルでごちゃごちゃしてて、あまりすっきりしていませんな)

 

ディスプレイの下にうまく収まりました。ディスプレイはDELL Alienware AW3420DW

音質・・・の前に、音がでかい!

さっそく使ってみます!

WindowsマシンであればUSBを差し込めばすぐに反応し、スピーカーとして認識されました。ドライバのインストールなどは不要です。

そして音を出してみたのですが・・・すごく音がでかい!!!

いや、とにかくでかい。

めちゃくちゃでかい。

Windowsの音量は「30」で、中間よりかなり下なのですが、それでも「うおっ!びっくりした!」と思わず独り言を言ってしまうほど大きい。

iTunesで音楽を流しながら、どのあたりで”普通”に聞こえるかなと下げていくと・・・僕の場合、なんとたったの「8」!!

「8」で普通に聞こえるレベル。50ともなれば爆音どころではない

 

イヤホンなら聞き取れないほどのボリュームで普通に聞こえるのです。

もちろん僕の耳が犬の聴覚と同等レベルだとか、そういう突飛な話ではありません。たぶん、ボリューム50を犬に聞かせたら気絶します。

 

PebblesのボリュームとWindowsのボリュームが食い違っているのか?と確認しましたが、Pebblesのボリュームを変えるとWindows側のボリュームは連動して動きます。「スピーカーだけ最大になっている」という現象ではありません。

もちろんUSBの挿し直しをしても変わらず。

Windows側をあらかじめ大きくしておいて、Pebblesを途中で挿せばどうかと思い実験しましたが、巨大な音が出力されて心臓がはね上がっただけでした(笑)。

いろいろ調べましたが、いまだにWindows 10とPebblesが”連動しない”設定が見つかりません。いまのところ音量「8」で使っていくしかない状態です。(Windows 10は執筆時点でのバージョン 2004 ビルド 19041.572です)

ヘッドホンなどほかの音響機器も使うため、このボリューム調整がけっこう不便。なんとかしたい。解決方法が見つかったらまた掲載します。

追記1:この後いろいろ検証しまして、どうもUSBハブやディスプレイに内蔵されているUSBポートに接続すると、音量がおかしくなるようです。PC直結なら問題ありません。ハブで中継させると良くないようです。
音量でお困りの方は延長ケーブルなどでPCと直結するようにしてください。
追記2:PC直結でもダメというコメントをいただきました。いったい何がここまで音を大きくしているのでしょうか。JBLに調査してもらいたいほどです。というか苦情は来ていないのでしょうか?

EarTrumpetという音量調節アプリ(Windows用 / 無料)もご紹介いただきました。お困りの方は利用してみてください。

音質はグッド!

音量は(かなり)問題がありますが、音質はグッドです。

僕の耳の感触で恐縮ですが、すこし細かく書いてみます。

クラシック、POPs、ジャズ、ラウンジなどいろいろなジャンルの音楽を聴いてみましたが、どれも破綻なくキレイにまとまっています。ですが、全体的には中低音~低音寄りのチューニング

ピアノとヴァイオリンの混ざった部分では、中音に集まったような感じの音になります。たとえば「四季 作品8 第1番 ホ長調」を聴くと、ヴァイオリンのソロ部分が全体的に重いです。細い旋律がスーッと飛び立つヌケ感が足りないと感じます。響き切らない、余韻が少ない、そんな感触。

 

逆に重い曲、ラウドネスなヒップホップ、パンクなどを聴くと迫力がありますベースとドラムの音がズシズシと来ます

映画やゲームの爆発音や重い音楽が得意。

モンスターハンターワールドを例に挙げますと、巨大モンスターが暴れる音、着弾したブレスの爆発音が迫力そのもの!「ドゴン!!」と重い音が響きます。(音量が大きいと隣の部屋から苦情が来そうなほどに)

また人の声がクリアに聞こえるのも良い点。映画のセリフなどがしっかり聞こえます。

 

総じて「映像メディア向け」と言えるでしょうか。

音楽は中間~低音重視のものに向きます。POPs、ロック、ヘヴィメタルなどです。クラシック、民族音楽など微妙な音で語る音楽は、ディテールがちょっと物足りないと感じました。

そのような特徴を見極めて購入すれば、6,800円という値段以上のものを感じるはずです。

USBで遅延ゼロ!ノイズほぼなし

USBによる接続で、遅延はほぼゼロ。デジタル送信し内蔵DACで変換するので、ノイズもほとんどないというのも大きな特長。

ゲームでは0.1秒の遅延でも気になるときがあります。

特にBluetooth接続では1秒以上の遅れが出る場合があり、セリフと口の動きがズレて気になることも。Pebblesなら、どんなゲームや映像でも、遅延は感じられませんでした。

 

ノイズも僕の耳では感じとれませんでした。

無音の状態で聞こえることのあるホワイトノイズ(サーッという音にならないような音)も、ある程度の音量(50)まで試しましたが、聞きとれませんでした。

遅延とノイズは「問題なし」と言ってもよさそうです。

WTS的まとめ

スピーカー選択は本当にむずかしいですね!

膨大な量のイヤホン、ヘッドホン、スピーカーがあり、さらにPCのイコライザーなどとの相性もある。もちろんよく使うメディアにもよるでしょう。

性能に加え、利便性の問題もあります。

USB 1本で済むPebblesは設置や配線回しがとてもラク。またデジタル伝送によるノイズの少なさもいい点です。利便性は★5ですね!

あとは音量さえマトモになれば、総合で★4~4.5は付けられるのですが・・・いまのところ★3です。

 

このあと、もう少し高音の抜け感がほしくなり、Bose Companion 2 Series IIIを購入してしまいました。音楽をメインに聴くならこちらの方がおすすめ。レビュー記事もご覧ください。

Bose Companion 2 Series III スピーカー実機レビュー | 省スペースながら迫力の低音とつややかな中~高音を奏でる
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コメント

  1. めんちじゃっきー より:

    >追記:この後いろいろ検証しまして、どうもUSBハブやディスプレイに内蔵されているUSBポートに接続すると、音量がおかしくなるようです。PC直結なら問題ありません。

    そうでもありません…PCマザー直結で使ってますが、普通に音量おかしいくらい出ます。
    でも音が良いのは間違いないですね…そんなにPCスピーカーに詳しいわけではないのですが、購入後に音質の良さから白黒両方使ってます(自宅と職場といい音で楽しんでます)

    こちらのスピーカーの音量問題は以前から言われてますが、対策として「
    EarTrumpet」というソフトを導入してます。
    https://www.microsoft.com/ja-jp/p/eartrumpet/9nblggh516xp?activetab=pivot%3Aoverviewtab
    アプリ毎に音量を変更出来るので、ブラウザ等を20にして、メインも20に設定していますが、それなりに大人しくできました。
    稀に警告音とかアプリが更新されて音量が変わってしまうことがありますが、総じて実用的な音量に抑えることが可能です。
    (そんな状態なので、音量が大きいから不良品?として返品されたものがAmazonアウトレットに安く流れることがあるようですね)

    たまに他のスピーカーを買ってみたりするのですが、同価格帯では断トツに良いと思うので…いつまでたっても買い替えが出来ないのが一番の難点ですw

  2. 太田アベル より:

    めんちじゃっきーさん
    コメントありがとうございます!
    やっぱりおかしいですねこのスピーカーは(笑)

    音量問題さえなければ非常に良い商品だと思うのですが・・・
    ソフトの紹介もありがとうございます。
    また試してみます!

  3. ORION より:

    このスピーカーのレビューを探していてこちらに伺いました。

    音量が問題になっているようですがamazonのレビュー欄にWin10での修正方法がいくつか載っていました。
    当方なのでMaccerなので読み流してしまいましたが修正できるといいですね。

  4. 太田アベル より:

    ORIONさん >
    コメントありがとうございます!

    結局この修正方法はいまもってわからず、そのまま使っています。(笑)
    なにか決定打があればいいんですけどね!