どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
デジカメに挿すだけで写真の無線転送が行える、とても便利なEye-Fi(アイファイ)カード。一番最上位の「Eye-Fi X2 Pro 16GB」を購入し使用していました。(Amazon)
最初はけっこう便利だなと感じていたのですが、半年間使い続けてみたところかなり不満がたまってしまいやめることにしました。
Eye-Fiカードを使用中止するまでに至った不満を書いてみます。検討のご参考になれば。
使用機材
使用カメラはオリンパス XZ-2。
何度かレビューしていますが僕にとってはかなり使い勝手の良いカメラです。標準でEye-Fiカードに対応しています。
Eye-Fiカードは最上級のEye-Fi Pro X2 16GBを使用しています。
本当はこうしたかった
Eye-Fi > iPhone > iCloud フォトストリーム > MacやApple TV
僕がやりたかったのは
- カメラ(Eye-Fiカード)で撮ると
- すぐにiPhoneに無線転送
- iPhoneからフォトストリームに転送
- MacやApple TVですぐに見られる!
デジカメで写真を撮るとすべてのデバイスに行き渡り、ブログやツイッターにすぐに送るという一元的でスムーズな流れを実現したかったのです。
写真全体はMacのApertureで一元管理をしたいと思っていました。
接続に関しては問題なくできました。iPhoneにもダイレクトモードですぐに送れます。設定もそんなに複雑ではありません。
ただ問題がいくつかありました。
不満1 なぜか画像が転送されない
どういう基準なのかイマイチわかりませんが、「転送完了」となっても一部の写真が転送されていない場合があります。100枚取り込むと10枚ぐらい取り込まれていない時も。
半年程度使っていましたが、かなり頻発しました。カメラとの相性もあるのでしょうか?
これはけっこう問題で、
転送終わった〜写真を消そう!・・・あれっ!?撮ったはずなのに無いぞ!?
ということがたびたびありました。
写真を削除したあとではどうしようありません。大切なスナップはモニタとカメラの画面を見比べながら取り込みを確認していました。これでは自動転送の意味がありません。
不満2 カメラの起動が遅くなる
Eye-Fiカードの初期化の影響なのか、カメラ自体の起動が遅くなります。
普通のSDカードではスイッチオンから1〜2秒ほどで使える状態になりますが、Eye-Fiを使うと4〜5秒ほどかかります。カードで何かしらの起動処理が行われているのでしょうか。
ほんの少しの差なのですが、すぐに撮りたいときなど気をもむ時があります。
不満3 転送開始まで時間がかかる
iPhoneと同期するようにしているのですが、カメラを起動して即座に転送が始まるわけではありません。
カメラを起動し、1〜2分程度待つと画面に電波マークが出ます。その後にiPhoneを無線接続します。(iPhoneの設定からWi-Fiを選び、Eye-Fiカードを選択という操作も必要です。)
しかしこの1〜2分の待ち時間、待っていると意外に長い時間のように感じられイライラする時があります。
無線開始のタイミングもかなりランダムで、ときには3分以上かかるときもありました。
不満4 独自の写真管理をやめてほしい
僕のあらゆる写真は、MacのApertureで一元管理しています。
Eye-Fiは写真の転送のみを行い、iPhoneやMacの既定の場所に保存するだけにしてほしいのです。
しかし付属ソフトのEye-FiセンターやEye-Fiアプリは独自の場所に保存しようとします。いろいろ設定をすれば変えられるのかもしれませんが、必ず最初はEye-Fiアプリの管理下に置かれます。
管理機能のない、転送だけに絞ったソフトがほしいと思いました。
不満5 写真がダブる
Eye-Fiで取り込んだものとApertureの管理方法が違うせいかもしれませんが、無線で転送したあとUSBケーブル接続などで再度取り込むと、写真がダブって取り込まれるものがあります。
赤枠の写真は2枚ずつになってしまっています。
日付もファイル名も同じなのですが・・・ (よくよく調べると、Eye-Fiの写真は P00001~などというファイル名に変更されていました。これが原因でダブっていたようです。しかしファイル名を元のまま転送することはできません。取り込み後に手で修正するしかありません。くぬー)
そして左下の写真はなぜか1枚・・・なぜなんでしょうか?
(2013/11/26追記 これはたぶんEye-Fiから転送されていません。いわゆる転送落ち。不満1に書いたやつです。)
Apertureではもちろん「重複した写真は取り込まない」の設定をしています。
WTS的まとめ
そんな小さな不満がつもり僕はEye-Fiカードをやめ、普通のSDカードに戻しました。
すぐにツイートしたい写真などはとりあえずiPhoneのカメラで撮ってしまい、キレイな写真がほしい時はXZ-2で撮っておけばいいわけです。
iPhone5のカメラは進化しているのでiPhone4ほど不満のある写真ではありません。スナップ程度なら十分です。便利な修正アプリも多いですし。
Eye-Fiへの希望としては
- 起動が速く
- 必要なときにすぐに無線接続ができる(無線の手動起動など)
- 写真の転送が確実
- 転送だけのソフトが付属
- ファイル名をそのままに
この点が修正されたらまた買おうと思います。
ただ、Eye-FiのAmazonでの評価はとても高く、プロの写真家も使っているようです。僕の使い方では不満が出る点も、使う人によってはぜんぜん問題ではないことも多いでしょう。
この記事はEye-Fiがダメだと批判しているわけではありません。ですがもし購入するときは、できれば事前に持っている人に借りて何日か使ってみたほうがいいでしょう。
その後FlashAirに変更しイイカンジに!
同じような機能を持つ「FlashAir」を買いました。レビューはこちら。