ワークステーションって、響きがいいですよね!いかにも「仕事してます!」みたいな感じで。たとえ仕事をしていなくても。
どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
いままではフツーのビジネスデスクトップ(DELLのVostro)を使ってきましたが、今回はちょっとパワフルなマシンにしていきたい!という気分になったのでDELLのワークステーション「Dell Precision T1700」にしてみました。
その内部構造をレポートします。
しっかり設計されたシャーシ
サイドドアは取っ手を引くだけでカンタンに開きます。
シャーシは非常にしっかりと設計されています。ぐいぐいと動かしてもたわむようなことはありません。
空気の流れが良い
空気の流れもよく考えられています。
前側の中段にあえてHDDスロットを作らないことで、非常に大きな開口部となっています。メモリ、CPU、グラフィックボードに直接風が届きそうです。
背面ファンは2つ。前から入った空気がCPU、GPUをきれいに通りぬけ、熱を効率よく逃しています。
静か
さっそくスイッチオン。非常に静かです。
空気の流れが良いので熱も上がらず、ファンもかなり静かに回っています。高性能PCにありがちな「フォーーー」という大きな音ではありません。
負荷をかけない状態なら、少し離れると聞こえないほどの静音です。もちろん社内のざわつきの中ではほとんど聞こえないでしょう。
Xeon E3-1245 v3を選択
購入時、CPUはCore i7、Xeon E3の2種類から選ぶことができました。特に価格的に大きな差はないため、なんとなくかっこいい響きの勉強のためXeon E3-1245 v3(Haswellアーキテクチャ)をセレクト。
項目 | スペック |
---|---|
プロセッサー・ナンバー | E3-1245 v3 |
コアの数 | 4 |
スレッド数 | 8 |
動作周波数 | 3.4 GHz |
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 | 3.8 GHz |
インテル® スマート・キャッシュ | 8 MB |
DMI | 5 GT/s |
ところでCore iシリーズとXeon Eシリーズってどっちが速いの?という疑問がときどき聞かれますが、アーキテクチャの世代(重要)、クロック数、コア数が同じならだいたい同じぐらいの速度です。(厳密に言えばビミョ~に違うと思いますが、僕的には体感できるほどではありません)
XeonはECCメモリ(エラーチェック付きメモリ)が使用可能であったり、E5シリーズ以上ならマルチプロセッサに対応していたりと、個人ではあまり使うことがないようなより高度な機能に対応しています。
また、マルチコア化に関してもXeonが先を行っています。E7-4890 v2に至っては15コア/30スレッド、37.5 MBキャッシュという意味不明なコア数。ちなみに単体で100万円ぐらいです。欲しすぎる。
ということで、高度なCPU機能を必要としない限り、特にXeonを選ぶ必要はないでしょう。(機能の詳細はIntelのページへ)
FirePro W5000
グラフィックボードにはAMD FirePro W5000をセレクト。これもワークステーション以外ではあまり使われないグラフィックボードです。またまた気分です。
AMDのコンシューマ向けGPUはRadeonシリーズです。FireProは何が違うのか、というとOpenGLやGPGPU用により最適化されているという部分です。
CADや3Dグラフィックスの制作、GPGPUを多用した並列計算などに強みがあります。ドライバもその用途に調整されているのでプロも安心して使うことができます。
WTS的まとめ
今回はCPU、GPUともあえて普段選ばない構成にしてみました。ほとんど僕の勉強用という感覚です。(Core i7とE3の違いなどを知りたかった)
使ってみた感触ですが、まったく何も違いません。
Windowsのインストール、グラフィックソフト(PhotoShopやBlenderなど)の使用感など、すべて普通いつも通りです。コンシューマーレベルではCore iとXeonの違いはほとんど感じられないと言ってもいいでしょう。
AutoCADとかMayaで「1億ポリゴンのグラフィックを作成するぜ!」とかすごい使い方をする人には、違いが体感できるのかもしれません。