Crucial T700 実機レビュー | 連続リード 11700MB/sの衝撃!NVMe Gen 5のハイスピードを試す

★ 当レビューの商品は筆者が自己購入したものです。

最新規格である「NVMe Gen 5(PCIe 5.0)」対応のSSDが、だんだんと手ごろになってきました!

・・・とは言っても執筆時点で32,000円前後で、一般用途としては十分高すぎますが。

 

少し前まで「NVMe 4.0接続で7000MB/s!すげー!」と言っていた(過去レビュー参照)のに、今回買ってきたCrucial T700はなんと連続リード 11700MB/s !!連続書き込み9500MB/s!!

ついに1万MB/sを超えました!

100MB/sのHDDの117倍!!

なんだこれは。

さっそくその過激な速度を確かめてみた!

スペック

Crucial(クルーシャル) T700 1TB Gen5 NVMe M.2 SSD - 最大11,700MB/秒 - DirectStorage対応 - CT1000T700SSD3 - ゲーム、写真、ビデオ編集&デザイン - 内蔵ソリッドステートドライブ

Crucial T700 1TB PCIe Gen5(CT1000T700SSD3)

容量は1~4TBがあります。

インターフェース PCIe Gen 5.0 x4, NVMe 2.0
耐久性 600TB
フォームファクター M.2 (2280)
全容量 1TB
順次読み取り 11,700 MB/s
順次書き込み 9,500 MB/s
保証 5年間

 

今回はマザーボードにヒートシンクがあるので、ヒートシンク無しのタイプを購入。ヒートシンク付きも販売されています。ヒートシンクは大きく放熱力が高そう。

ヒートシンク無し(レビュー品) ヒートシンクあり
Crucial(クルーシャル) T700 1TB Gen5 NVMe M.2 SSD - 最大11,700MB/秒 - DirectStorage対応 - CT1000T700SSD3 - ゲーム、写真、ビデオ編集&デザイン - 内蔵ソリッドステートドライブ
Crucial(クルーシャル) T700 1TB 3D NAND NVMe PCIe5.0 M.2 SSD ヒートシンクモデル 最大12,400MB/秒 CT1000T700SSD5JP 国内正規保証品
かなり熱が高いので、ヒートシンク無しの運用はおすすめできません。

ところでこのヒートシンク付きと無しの製品、Amazonではときどき価格が逆転しています。(笑)

ヒートシンク付き 31,500円、無し 32,200円などとなっていて、無しを買うとなんだか損した気分。付きの方を買ってヒートシンクを剥ぎ取った方がオトクなのでは?と思ってしまいます。

ラベルをはがしたり、初期ヒートシンクをはがすと保証が効かなくなったりするので、ご注意ください。素直に用途に適したものを買いましょう。

Crucial T700

今回は1TBの製品を購入。

箱はグレーで直線的なデザイン。超速・高級SSDとしては地味め。プロ用途が多いからでしょうか。

 

箱に堂々と「11700MB/s」の文字!いつの間にか5ケタの時代に突入ですね。

 

SSD本体はいたって普通のM.2 2280形状。ラベルも黒一色で装飾的な要素はなく、実用本位。

ベンチマーク

それではベンチマークです!

テスト機はMINIS FORUM BD770i(Ryzen 7 7745HX、PCIe 5.0対応)を使用(レビューはこちら)。このマザーはM.2部分に大きなファン付きヒートシンクがあり、冷却能力が非常に高いです。

OSはWindows 11 Pro(22H2)を使用。

ゴツイ M.2 SSD用ヒートシンク

 

CrystalDiskMarkでベンチマークを回します!

Crucial T700 ベンチマーク

 

うぉぉぉ・・・すげぇ。公称通りの強烈な数値です!

シーケンシャルリード 11703MB/s、シーケンシャルライト9638MB/sを記録!

NVMe 4.0のSSDを2、3台RAIDで組んだような猛スピードを、たった1枚で実現しています。5ケタの数字が踊るすごいスコア。

 

アクセス速度を示すIOPSもとんでもないケタ数になっています。

Crucial T700 ベンチマーク(IOPS)

ランダムアクセスはリードが1,391,297 IOPS、ライトが1,478,379 IOPSを示します。100万IOPSをラクラク超えています。もはやスムーズにケタが読めない。

小さなファイルを大量に読み書きする際も、十分に高速性を保ってくれます。

ファイルコピーはどのぐらいの速度が出るのか?

NVMe 4.0のSSD(リード 7000MB/s)から、Crucial T700へファイルをコピーしてみます。(NVMe 4.0 SSD → Crucial T700)

本当は5.0と5.0がやってみたかったのですが、予算の都合で4.0になりました。ご了承ください。😅

 

まずは普通のファイルコピーです。

3GBのファイルをコピーしてスクリーンショットを・・・あれ?ダイアログが一瞬で閉じたぞ?エラーか?

もう一度・・・あれ?出ない。

なんと1~2秒ほどで3GBのファイルコピーが終わっていました・・・あまりに速くてコピーのダイアログすら出ないのです。(汗)

 

10GBでも3秒ほどだったため、30GBのファイルを作ってみました!

30GBを3回コピーした時間は以下の通り。(手動でのストップウォッチ計測のため、ブレがあります。)

1回目 9秒02
2回目 8秒92
3回目 9秒70

平均すると9秒台半ばでしょうか。

これは3GBではなく、30GBものファイルコピーです。USBメモリなど遅いメディアに書き込めば、10分以上はかかる容量。それがわずか9秒

4Kや8Kの動画でもオンディスクでガンガン編集できるほどの速度と言えるでしょう。

 

まだまだ価格は高いものの「ストレージの遅さに悩まされたくない!」と強く考えている人は、ぜひとも導入してほしい速度です!

SSDの温度ですが、BD770iのような強力な冷却を使った場合、最高でも35℃前後で落ち着いています。むやみに高い温度ではなさそうです。

ただ、ファンのないヒートシンクや風通しの悪い場所での使用は、温度はもっと上に上がっていくはずです。

何度も書きますが、ヒートシンクは必ず付けるべきだと考えます。真夏では高熱でサーマルスロットリングが頻発したり、場合によっては熱で故障する恐れもあります。

WTS的まとめ

最近は1、2年ごとにストレージの速度が倍になっていきますね。新ムーアの法則。

長らくHDDの時代を過ごしてきた私には、とんでもない進化速度に感じます!

データも年々巨大化していきますので、ストレージが大容量化、高速化するのは大歓迎です。また2年後には、もっととんでもない速度になっていることでしょう。

 

コメント