小型省電力のデスクトップ機が一気に増えてきましたね~。僕はShuttleのXS35V4、ZotacのCI320の2台を使っています。どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
「Celeronブランド」のCPUを搭載するこの2台ですが、ベンチマークでの微妙な違いではなく体感差はどれほどか、書いてみようと思います。
スペック差
まずは2台のスペックです。
XS35V4 | CI320 | |
---|---|---|
CPU | Celeron J1900 | Celeron N2930 |
メモリ | 4GB | 4GB |
ストレージ | Intel SSD 120GB | Intel SSD 120GB |
OS | Windows 8.1 | Windows 8.1 |
CPU以外はほぼ同じです。Windows8.1は両方ともクリーンインストールです。
で、CPUのスペック差は次のようになります。
CPU | Celeron J1900 | Celeron N2930 |
---|---|---|
CPUコア | 4 | 4 |
世代 | Bay Trail-D | Bay Trail-M |
CPUクロック | 2GHz | 1.83GHz |
CPUバーストクロック | 2.41GHz | 2.16GHz |
TDP | 10W | 7.5W (SDP 4.5W) |
グラフィックス | Intel HD Graphics | Intel HD Graphics |
グラフィックスクロック(最大) | 688MHz(864MHz) | 313MHz(845MHz) |
Celeron Jシリーズはある程度電力が確保できる状況での使用を考えていて、Celeron Nシリーズのほうはより省電力が必要な場面を想定している、と考えられます。
N2930はノートやタブレットなどの電力に限りのある場所で使用されることがメインですから、基本的なクロックはだいぶ低くなっています。数値上はN2930はJ1900の70%ほどの能力、と言えるでしょうか。
体感差
で、問題の体感差ですが「ほとんど無い」です。本体を隠して操作すれば判別はできないと思います。
大型のソフトを動かしたら違うのでは?と思うかもしれませんが、Microsoft OfficeやAdobe Photoshop(体験版)を動かしてみてもそれぞれ同じようなところでもたつきますし、起動速度もほぼ変わりません。
J1900のほうが断然速い!と感じるところはまったく無いです。
ただもたつくと言っても作業が滞るほどではありません。Windows 8のなめらかなアニメーションも普通に動きますし、Officeはいったん起動すればすいすい動きます。
Core iシリーズは段違い
これがCore i3、i5など上のシリーズになるとあきらかに速くなります。企業での使用やいくつもソフトを立ち上げて使う人にはCore i以上をオススメしたいですね。
とはいえ値段もグッと上がるので、考えどころです。
Celeronを積んだパソコンはだいたい3万円前後、Core i3になると5万円前後、Core i5は7万円以上が相場ですね。
先日はドスパラの超小型パソコンデジノス ミニNUC-B5をレビューしましたが(↓)、Core i5搭載なので小さくてもすごく快適でした!その分価格は92,800円(税別)と高価になっています。
WTS的まとめ
まとめますと、Celeron J、Nシリーズ搭載パソコンは、本体の好み(見た目のデザイン)で決めていいと思います。速度的に大きな違いはありません。ただしなるべく最新の型番を選びたいですね。Celeronは世代ごとに速度差が大きいので、最新型とひと世代前では体感もけっこう変わります。
2015年5月現在なら、J19xxシリーズ、N29xxシリーズを選びたいですね。(ちなみに大きめのデスクトップで使用するCeleron G18xxシリーズもあります。これは上記の2つよりも少し速いです。)