こんにちは、太田アベル(@LandscapeSketch)です。
先日Microsoft Flight Simulator (2020)をパイロットのような視点でプレイしたいと考え、LGの34インチ LG 144Hz ウルトラワイドディスプレイ 34GL750-Bを購入しました。レビュー記事はこちら。
当初は「ワイドですげー!」「144hz最高!」と楽しんでいたものの、だんだんと解像度の低さに不満がたまってきました。
というのも、これ以前は WQHD(2560 × 1440ピクセル)のIO-Data GIGACRYSTA EX-LDGCQ241DB 24インチモニタを使っていまして、とても緻密な映像が気に入っていました。
それが、解像度はほぼそのままに画面面積だけ超大型化したため、必然的に一つ一つのドットが大きくなり、画像が粗くなってしまったのです。
ゲーム「デス・ストランディング」では、小さな小石が浮かんでいる映像があるのですが、スーパーファミコン並みのドット絵に見えます。Windowsの文字もかなりざらついて見え、小さい文字は読みづらいと感じるほど。
そんな小さな不満をこぼしながら使ってきましたが、やっぱりあの精密度がほしい!と衝動が抑えきれなくなり、いきなりもって買いかえました!(1ヶ月しか使ってないけど)
DELL「Alienware 34.1インチウルトラワイドディスプレイ AW3420DW」ご到着です!
- 34.1インチウルトラワイドディスプレイ
- UWQHD の高精細
- IPSながら120Hz駆動に対応
- いろいろなところが光るイルミネーションあり
到着~組み立て
注文してから2週間ほどでやってきました。見積もり時は4週間となっていたので気長に待つつもりでしたが、意外に早くてうれしい。
ありえないほど巨大な箱!前回のLGのディスプレイより脚の前後幅が大きいため、それに合わせるように箱の厚さあり、とにかくでかい。6歳ぐらいの子どもなら十分に入れるほどの大きさです。
修理時のために箱はとって置きたいところですが、押し入れを猛烈に圧迫し、しまうどころではない。どうするこれ。部屋が狭い人はつぶすしかない。
本体の組み立てはとても丁寧で、カンタンに作られています。1枚だけですがわかりやすい組み立てマニュアル付き。
まず箱を開けると脚の組み立て。土台と背面アームをつなげます。
明るい白色で、オシャレ。そこかしこにAlienwareを主張するロゴが。
土台はしっかりと鉄骨が入っており、丈夫。
LGのディスプレイ(後ろ側の黒い脚)とAW3420DWの脚との比較。AW3420DWの方がかなり角度が狭く、手前に伸びているのがわかります。安定感は高いけれど、机の面積も大きく取られます。
脚を組み立てたらディスプレイ裏側への合体。
これはなんと、ディスプレイを箱に入れたまま接続し、ロックしてから起こすという仕組み!
箱の中のまま背面を露出させ・・・
組み立てた脚を結合する。ちょうど入るように箱に切りかきがされています。いい設計。
カチッとはまります。完全にロックを確認したら起こします。
なるほど、安全にカンタンに組み立てられました!
確かにモニタ自体がすごく重いので、立ててからの接合ではかなり苦労しそう。というか倒して壊しそう。こういう工夫は好感度高いですね。
説明通りに行えば、誰でも安全に組み立てられます。
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デザイン
デザインを見ていきましょう。
今回は巨大すぎて撮影機材をはみ出してしまいました。ところどころに家の中が入ってしまつてみづらいです。すみません。
背面は全体がホワイトで、すっきりとています。最新のAlienwareのデザイン言語「Legendデザイン」を取り入れています。色はAlienware Auroraとイメージを合わせています。Auroraがほしくなります。(笑)
New ALIENWARE AURORAゲーミング デスクトップ R11(2020年6月22日発売)
白は明るすぎず暗すぎず、落ち着いた色。さらっとした表面加工もあり、前回のLGモニタと比べると非常に高級感を感じます。もちろん値段も高いけど。満足感はこちらの方が1段上ですね。
スタンド背面、ディスプレイ背面のエイリアンアイコン、さらにモニタ下のダウンライト、電源ボタンがLEDで光ります。もちろん色替えも可能。
いかにもゲーミングモニタな感じで、誰かに見せたくなります!
ディスプレイはチルトが20°、左右に30°ずつ傾け可能。上下には13cm動き、ディスプレイアームを使用せずに良い位置に留められます。
あと5°ほど画面を「かたむける」ことが可能。下の写真ですが、ほんの少し左にかたむいているのがわかるでしょうか?
回せるのはここまでになります。ピボット回転(縦回転、縦画面)にすることはできません。VESAアームなどにすればできるかもしれませんが、マニュアルには縦にしないように書かれていますので、やめたほうがいいですね。
電源を切った状態ではフチは1~2mmに見えますが、電源を入れると7~8mmほど内側に映像が出ます。ディスプレイの大きさから比べればだいぶ細いですが、狭額縁とは言えない太さ。
モニタ裏側に操作スイッチ。メインスイッチは方向キータイプで、メニューの移動が直感的に行えます。ほかにはプリセットを設定できる押しボタンが4つ。
世界観のしっかりしたデザインが所有感も満たしてくれます。
ポート類
ポート類もチェック。
背面から見て映像はHDMIとDisplay Portの2つ。右側にはUSB 3.0ハブ機能を内蔵し、2台の機器をつなげられます。
機能をチェック
高級ゲーミングモニタとして、機能はもちろん充実しています。
- IPSパネル
- 湾曲ディスプレイ
- 120Hz高速リフレッシュレート
- nVidia G-SYNC (compatibleではない上位グレード)
- HDMI、DisplayPort接続
- USBハブ機能内蔵
- ケーブルホールもあり線がバラバラしない
必要な機能は一通り装備しています。ここらはさすがにAlienware、妥協はありません。ただしこのあとに書きますが、HDMIポートはバージョンが低く120Hzが出せません。要注意。
使ってみる!
さっそく使ってみます!
マシンはRyzen 7 3700X、GeForce RTX 2080の自作マシン。
まずは接続ですが、HDMIでつないだところなぜかリフレッシュレートが50Hz固定になってしまい変更できません。もちろんケーブルは8Kまで耐えられるHDMI 2.1ケーブル。
調べたところ、どうもAW3420DW側のHDMIポートがバージョン1.4です。これはWQHDまでなら100Hz以上が出せますが、4Kクラスでは帯域が足りません。今回のように50~60Hzまでとなってしまいます。4K 120HzはHDMI 2.1以降が必要。
つまり、HDMIではAW3420DWの真の力が発揮できません。もしHDMIでつないでいたらDisplayPortでつなぎ直してみてください。フレームレートが改善する可能性があります。
ということで、120Hzを出すためにはDisplayPortで接続。ケーブルはDP1.4の8Kまで対応できるケーブルを使用。モニタにしっかりと「120Hz」の文字が出ました!
(※ケーブルは付属品でも大丈夫だと思いますが、使ってないので120Hzがしっかりと出るかは未確認です。ですが端子が金メッキではないし、ノイズが乗るとイヤなので替えています。気分的なものです)
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マウスカーソルはなめらかで、LGの144Hzと比べても、僕の目ではほとんど差を感じられませんでした。
60Hzから144Hzは「すごくなめらか!」「別世界!」と感じますが、120Hzと144Hzでは言われないとわからない程度の違いでした。(目のいい人は気づくと思いますが)
それよりもUWQHDの緻密さはすばらしい!これですよこれ!文字もくっきりと見え、ドット感のない非常になめらかな映像です。
下写真はデス・ストランディングの一場面。空気感も伝わってくるほどのクリアな映像です。マジで替えて良かった!
LGのモニタではドット感満載だった空に飛んでいく小さな石も、しっかりと質感を保っています。
モニタとグラフィックボードがタイミングをとり、ベストなタイミングで映像を送る機能「G-SYNC」対応なので、映像がズレる「ティアリング」が起こりにくい。
確かにベンチマークを動かしたとき、動きが激しい画面でもチラツキが少なく感じます。
マイクロソフト フライトシミュレータ(2020)は、とにかく緻密な映像がきもちいい!もはや実写。
初期状態では緑っぽい色合い
気になったのは初期の色合い。
個体ごとの差が大きいとは思いますが、僕のAW3420DWはかなり緑っぽいというか、黄色っぽい色合いでした。
別シリーズのDELL デジタルハイエンドシリーズは、どれも最初からビシッと調節された色合いで来るので今回もそれを期待していましたが、Alienwareはちょっと違うようですね。まあ120Hzの高速液晶なので速度を優先にした結果、色合いは妥協されているのかもしれません。
色が特に重要なデザイナーはデジタルハイエンドシリーズを選んだ方が良さそうです。
デル デジタルハイエンドシリーズ
Giga Crysta EX-LDGCQ241DBと比べると色の傾向の違いがよくわかります。Giga Crystaは軽く赤寄りの白、AW3420DWはけっこう緑っぽい感じ。
AW3420DWはモニタ側で色合い調整ができないため、微調整はnVidiaコントロールパネルから行いました。色調節がないのはこの価格帯のモニタではめずらしい。さらに言えば色温度の設定すらありません。なかなか割り切っています。
緑を大きく下げ、青と赤をわずかに上げる。これである程度バランスの良い白が出てきました。とはいえ、僕の目もいい加減なのでこれが正しいかどうかは不明。ディスプレイキャリブレーターがほしいですね。
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WTS的まとめ
大変満足なモニタです!!
HDMIが1.4で120Hzが出せないというのが玉にキズですが、まあDisplay Portでつなげばよいこと。発売は少し前なので、その時点ではHDMI 2.1のバージョンが確定してなかったのかもしれません。
4Kクラスの映像で写真編集をすると、緻密な上に大量の写真が一気に表示でき、とてもはかどります!
ゲーミングモニタとしてはもちろん、実用性も十分です。
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