圧倒的な低遅延と360度の臨場感!ワイヤレスゲーミングヘッドセット Logicool G533 レビュー

どうも、太田アベル(@LandscapeSketch)です。

臨場感あふれるゲームや映像を楽しみたいときはヘッドホンが最適です。

ですが無線接続のヘッドホンは要注意。BlueToothではその規格の性質上、完全な同期(遅延ゼロ)というのは非常にむずかしく、BlueTooth 2.0など古いものでは1秒以上のタイムラグが発生する場合があります。

画面で俳優がしゃべっている口と、聞こえてくる音がズレてしまうわけですね。

映画ならまだしも(良くはありませんが)、これがゲームになるとさらに深刻。敵の動きと音がずれているわけですから、音を頼りに動くと完全に敵におくれをとることになります。敵の足音が聞こえたと思ったらすでに攻撃されていた、という致命的な状況になりかねません。

また、年々良くなってきているゲームの音楽や効果音もしっかりと楽しみたいもの。音質にもこだわりたい。

いろいろな条件で検討した結果、「遅延ほぼゼロ」「プロゲーミング」「Dolby 7.1ch」を搭載した「Logicool G533」を買ってまいりました!

独自のワイヤレス機構で全くと言っていいほど遅延がなく、しかもDolby 7.1chのシミュレートによって前、横、さらには後ろからの音を聞き分けることが可能です!

音楽、映画、ゲームとオールマイティに使えるゲーミングヘッドホンなのです。

さっそくレビューしていきますよ!

  • 遅延がほぼゼロの独自ワイヤレス機構
  • Dolby 7.1ch対応
  • ノイズキャンセル対応
  • クリアな音質の折り畳み式マイク

シンプルな形

ゲーミングヘッドホンというと、LEDで光りまくったりいろいろな部分がとがっていたりと派手な形が多いものですが、G533はかなりおとなしいデザイン。

 

全体が黒一色でまとめられ、ゆいいつのポイントはLogicool Gシリーズを表す「G」のロゴのみ。しかも光りません。(笑) 機能に徹した作り。

 

ヘッドバンド部には弾力のある厚めのクッション。ざらっとした感触。

 

イヤーカップにも同様の素材。

 

マイクは完全に折りたためます。口元に倒すと「ON」、たたむと「OFF」になり、とても直感的。

 

本体左側には充電ポート(USB micro Bタイプ)、電源スイッチ、ボリュームダイヤルが付いています。

 

充電ポートは奥まっていてけっこう差し込みにくいです。

 

しかもバッテリー持続時間も15時間とそんなに長くないため、充電がひんぱんに発生します。何度も抜き差しすると傷だらけになりそう。

こんなコネクタとケーブルが分離できるUSBケーブルを使うと便利でした。

 

磁力でパチッとくっつけると充電できるので、カンタンで傷もつきにくいです。

USBタイプのアンテナ

G533のワイヤレス方式はBlueToothではなく独自タイプ。BlueToothやイヤホンジャック形式の有線には対応していません。

 

USBに専用アンテナを挿して使用します。

写真下のUSBメモリのようなものがアンテナ

 

Windows 10ではアンテナを挿せばすぐに反応し、スピーカー部分に「Logicool G533 Gaming Headse」が現れます。

ちなみに、ヘッドホンの本体の電源を切ったとしてもUSBアンテナが入っていると「ヘッドホンがつながっている」状態になってしまい、他のスピーカーで音を出したい場合にいちいち切り替えないといけません。

それがめんどうなときはスイッチ付きのUSBハブなどを利用するといいですね。僕は普段はアンテナはOFFにしています。

ドライバのインストール

接続できたらLogicoolのドライバをインストールしましょう。これを入れないとDolby 7.1chサラウンドなどが使えません。

ドライバでは

  • 7.1chそれぞれの方向の音量
  • BASSの効き具合
  • 細かなイコライザ
  • ノイズキャンセルのON/OFF

などが行えます。

イコライザは「映画のような」というプリセットがお気に入りです。音楽も映画も適度な迫力で再生してくれます。

視聴してみる!

ようやっと視聴してみます。

スイッチを入れるとノイズキャンセラのおかげか、スッと静かになり、余分な日常音やPCの排気音などがかなり小さくなります。といってもSonyやBoseほど「無音」ではありません。

 

音は非常に歯切れ良く、なによりDolby 7.1chの空間表現がすごい!

モンスターハンターワールド、デスストランディング、Watch_Dogs 2などをプレイしてみましたが、迫力の音に引き込まれます。左右のスピーカーしかないのに、まるで横や後ろから音が響いてきます!

モンスターハンターではうっそうとした森の虫や小鳥の声、デスストランディングでは遠くで響く雷鳴、Watch_Dogs 2では町の雑踏の声や騒音が、その場にいるかのように感じます。

Watch_Dogs 2 街の呼吸を感じる

 

モンスターハンターでは、後ろから襲いかかってくるモンスターの足音がすごい!なんというか「気配」すら感じる。

Watch_Dogsでは、アサルトライフルからの弾丸の連射も一発一発がキチっと聞きとれ、音の追従の良さもGOOD。解像度という点でも、かなりいい感じです。

クルマのエンジン音も迫力ある!

 

デスストランディングでは雷鳴や雨の音がまるでホンモノ。BT(敵)が現れるときのバシーンという効果音、ムダに緊張感を高めてくれます。(笑)

デス・ストランディング

 

そして懸念していたワイヤレスの「遅れ」。これは全く感じません。少なくとも画面と音を注意して見比べていても、僕はズレを確認できませんでした。FPSも安心です。

 

いままでは驚くべき激安スピーカーでプレイしていましたが、まさに天地の差です。あたりまえか。

良い映像と良い音はやっぱり両方必要だなぁと改めて思いました。

ただしずっと付けているとちょっと痛い

音はすばらしく、とにかく楽しい!

ですがヘッドバンド部のクッションとイヤーパッドがちょっと固く、1時間ほど付けていると微妙に痛くなってきます。

締め付けはそれほどキツくないのですが、クッションの当たっている部分が圧迫されてカドがたっているように感じるのです。

もう少し丸みを持たせ、やわらかくしてもいいと思います。

WTS的まとめ

音楽を聴いても普通のヘッドホンとは全然違う音が聞こえます。オーケストラでは、ステージのどの位置に楽器がいるのか感じるほど。

ゲーミングのために高められた性能が、回り回って音楽や映画の音も良くしてしまった、そんな一台です。

1万円前後という比較的手頃な価格もいい。ド派手なLEDなどを求めず、純粋に音の表現を要求する人には、オススメできます。

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